市場ニュース

戻る
 

【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

石光商事 <日足> 「株探」多機能チャートより

■石光商事 <2750>  441円 (+80円、+22.2%) ストップ高

 石光商事 <2750> [JQ]がストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社は10日取引終了後に、前17年3月期通期の連結決算を発表。収益性の高い商品に注力したことが寄与し、営業利益は5億700万円(前の期比86.5%増)と、従来計画の4億円から上振れ着地した。同時に公表した18年3月期通期の連結営業利益見通しは7億円(前期比38.1%増)。生産性の向上などを進めるほか、新たなビジネスの検討にも着手するとしている。

■ウェーブHD <7940>  865円 (+150円、+21.0%) ストップ高

 ウェーブロックホールディングス <7940> がストップ高、年初来高値を更新した。同社は壁紙製品などを展開している。4月10日に東証2部に上場した直近IPO銘柄で上場直後から調整局面に入ったが、4月14日の619円を底値に戻り相場に入った。同社が10日取引終了後に発表した18年3月期の連結売上高は280億円(前期比4.1%増)、最終利益は12億5000万円(同12.8%増)を見込んでいる。前3月期に最終利益は前の期比3倍の11億700万円と高水準の伸びを示したが、それに続く2ケタ成長見通しでこれを好感する買いを呼び込んだ。また、18年3月期は24円配当を見込んでおり、株主還元姿勢の高さも評価された。

■中西製 <5941>  1,117円 (+150円、+15.5%) ストップ高

 中西製作所 <5941> [東証2]がストップ高で年初来高値を更新した。同社は10日、17年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の18.2億円→22.3億円に23.0%上方修正。増益率が24.2%増→52.8%増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。主力の業務用厨房機器において予定していなかった中小型案件の受注獲得が寄与し、売上が計画を上回ったことが利益を押し上げた。10日終値ベースの予想PERが5.7倍→4.3倍に低下し、割安感がさらに強まったことも支援材料となった。

■コンテック <6639>  1,137円 (+150円、+15.2%) ストップ高

 コンテック <6639> [東証2] がストップ高に買われ、年初来高値を更新した。同社は10日に決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比48.7%増の9.9億円に拡大して着地。続く18年3月期も前期比20.8%増の12億円に伸び、14期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は産業界におけるIoT化進展の加速を追い風に、引き続き主力の産業用コンピューターの販売が伸びる。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比5円増の25円に増配する方針とした。予想PERは8倍台と割安感が強いことも買いに拍車を掛けた。

■大林道路 <1896>  794円 (+100円、+14.4%) ストップ高

 東証1部の上昇率2位。大林道路 <1896> がストップ高。10日、同社に対して大林組 <1802> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が10日終値を35.4%上回る1株940円とあって、11日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は5月11日から6月21日まで。TOBが成立した場合は上場廃止となる予定。

■新日本電工 <5563>  405円 (+51円、+14.4%)

 東証1部の上昇率3位。新日本電工 <5563> が急騰。10日取引終了後に発表した17年12月期の第1四半期(1-3月)連結決算では売上高が165億2900万円(前年同期比2.2%増)と増収を確保し、営業利益は24億8000万円(同4.9倍)、最終利益は21億7600万円(同9.4倍)と高変化を示し、これがポジティブサプライズとなった。マンガン鉱石の市況上昇を背景に主力のフェロマンガン製品の価格が上昇し収益に貢献している。通期業績予想は従来見通しを据え置いているが、営業利益35億円(前期比2倍)に対する第1四半期時点の進捗率は70%超に達しており、増額期待が高まっている。

■JCU <4975>  3,835円 (+365円、+10.5%)

 東証1部の上昇率9位。JCU <4975> が急反騰。同社は10日に決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比11.7%増の55億円で着地。続く18年3月期も前期比7.2%増の59億円に伸び、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は海外でスマートフォン向けや自動車部品向けめっき薬品の販売が伸びる。また、コスト削減や次世代技術に対応した高性能薬品の投入を図り、6期連続の増収増益を目指す。併せて、今期の年間配当は70円とし、3月31日割当の株式分割を考慮した実質配当は7.7%増配とする方針とした。

■ぴあ <4337>  3,295円 (+310円、+10.4%)

 東証1部の上昇率10位。ぴあ <4337> が急反騰。10日、同社が発行済み株式数(自社株を除く)の3.49%にあたる50万株(金額で15億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は17年5月11日から18年5月10日まで。同時に決算を発表。18年3月期の連結経常利益が前期比7.2%増の18億円に伸びる見通しとなったほか、年間配当も前期比1円増の17円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■CKD <6407>  1,650円 (+145円、+9.6%)

 CKD <6407> が急反発。10日大引け後(15:00)に決算を発表。「今期経常は5%増益、前期配当を2円増額・今期は2円増配へ」が好感された。17年3月期の連結経常利益は前の期比20.7%増の97.7億円になり、18年3月期も前期比5.4%増の103億円に伸びる見通しとなった。5期連続増収になる。同時に、前期の年間配当を28円→30円(前の期は26円)に増額し、今期も前期比2円増の32円に増配する方針とした。

■ドリコム <3793>  1,580円 (+134円、+9.3%)

 ドリコム <3793> [東証M] が4日ぶり急反発。同社は10日に決算を発表。17年3月期の連結経常損益が8.4億円の黒字(前の期は2.1億円の赤字)に浮上し、従来予想の8億円の黒字を上回って着地したことが買い材料視された。スマートフォン向けゲーム新作「ダービースタリオン マスターズ」の好調が収益を牽引した。既存ゲーム「ONE PIECE トレジャークルーズ」「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストシューターズ」の課金収入も伸びた。18年3月期の業績見通しについては配当(無配)以外は開示しなかったが、18年3月までに6~7本の新規IPゲームアプリのリリースを目指すとしており、今期の業績拡大に期待する買いも向かった。

■タカラトミー <7867>  1,287円 (+108円、+9.2%)

 タカラトミー <7867> が急反発。同社が10日取引終了後に発表した17年3月期連結決算は営業利益段階で前の期比2.9倍の77億4400万円、最終損益は大幅黒字化した。続く18年3月期の営業利益は80億円(前期比3.3%増)と続伸を見込んでいる。東海東京調査センターでは10日付で同社株のレーティングを「アウトパフォーム」継続でフォローしている。17年3月期業績は同調査センター想定通りの好調な着地となったことを評価したうえで、18年3月期の会社側業績予想については「保守的な印象」として上振れ余地を指摘している。

■ビジョン <9416>  4,575円 (+345円、+8.2%)

 ビジョン <9416> が5日続伸で、年初来高値を更新した。同社は10日取引終了後に、17年12月期第1四半期(1-3月)の連結決算を発表。営業利益は5億1300万円(前年同期比64.0%増)となり、上半期計画6億6900万円に対する進捗率は76.7%に達した。売上高は43億2600万円(同24.1%増)で着地。グローバルWiFi事業は繁忙期における需要の取り込みが奏功したほか、情報通信サービス事業も堅調に推移したことが寄与した。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。また、同時に株主優待制度を拡充することも明らかにした。現行の内容に加え、新たにウエアラブル翻訳デバイス「イリー」の優待料金制度を設定した。

■エフティ <2763>  850円 (+64円、+8.1%)

 エフティグループ <2763> [JQ] が急反発。10日大引け後(15:30)に決算を発表。「今期経常は15%増益、6円増配へ」が好感された。17年3月期の連結経常利益は前の期比13.9%減の41.6億円になったが、18年3月期は前期比15.2%増の48億円に伸びる見通しとなった。3期連続増収になる。

■マーベラス <7844>  1,023円 (+75円、+7.9%)

 マーベラス <7844> が急伸し、年初来高値を更新した。同社は11日正午に、18年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しは60億円(前期比4.3%増)とし、年間配当は前期比3円増配の33円を計画している。売上高予想は300億円(同2.1%増)。主力のオンライン事業では、既存タイトルの堅調維持に注力するとともに、自社および他社の有力IP(知的財産)の使用や、パートナー企業とのアライアンスにより、新規ヒットタイトルの創出に努めるとしている。

■スミダコーポ <6817>  1,618円 (+111円、+7.4%)

 スミダコーポレーション <6817> が6連騰。10日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。「1-3月期(1Q)税引き前は42%増益で着地」が好感された。17年12月期第1四半期(1-3月)の連結税引き前利益は前年同期比42.2%増の13.9億円に拡大し、通期計画の51億円に対する進捗率は27.4%となった。

■プレサンス <3254>  1,482円 (+99円、+7.2%)

 プレサンスコーポレーション <3254> が6連騰。10日大引け後(15:00)に決算を発表。「今期経常は16%増で7期連続最高益、実質増配へ」が好感された。17年3月期の連結経常利益は前の期比11.7%増の154億円になり、18年3月期も前期比15.6%増の178億円に伸びを見込み、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。8期連続増収、増益になる。

※11日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均