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【材料】<動意株・10日>(大引け)=アークン、ASB機械、ラクスなど

アークン <日足> 「株探」多機能チャートより
 アークン<3927>=後場に入って一時ストップ高。同社は9日、オールインワンセキュリティーサーバ「セキュアエース」を6月に発売すると発表。これが材料視されているようだ。 セキュアエースは、同社が開発したマルウェア対策&グレーツール対策ソフトウエア「イーエックスアンチマルウェア」と、業務監視&情報漏洩対策ソフトウエア「パソログ」に加え、新たに開発したファイルの自動暗号化&バックアップソフトウエア「オフィスクリプト」のセキュリティー対策ソフトウエアをプリインストールしたオールインワンサーバ。身代金要求型マルウェア「ランサムウェア」の暗号化の脅威から重要なファイルを守る機能を搭載しているほか、まもなく施行される改正個人情報保護法対策にも適した製品だとしている。

 日精エー・エス・ビー機械<6284>=一時ストップ高し、上場来高値を更新。同社はペットボトル射出成形機を手掛けるが、米国やインドで需要回復の兆しにあることが追い風となっている。9日取引終了後に発表した17年9月期第2四半期累計(16年10月~17年3月)の連結決算は、従来の会社側計画を大幅に上回った。海外主要市場での販売が堅調に推移し、増収効果が反映されて営業利益は従来予想の17億円から実績値21億3500万円と26%の上振れ着地となった。これを好感するかたちで投機資金が集結した。

 ラクス<3923>=大幅反発し年初来高値更新。10日、経費精算システム「楽楽精算」の導入社数が2000社を突破したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っているようだ。「楽楽精算」は、経費や交通費の申請から承認、精算の一連のワークフローをWebブラウザ上で実現するためのシステム。09年6月のスタートから、7年11カ月で累計導入社数2000社を達成したことになる。なお同社では、早期に「楽楽精算」5000社導入を目指しているという。

 日本冶金工業<5480>は急伸。同社は9日取引終了後、18年3月期の連結業績予想を発表した。売上高は1240億円(前期比9.8%増)、営業利益は57億円(同31.0%増)、最終利益は36億円(同53.2%増)を見込んでいる。同社は決算発表と同時に、2020年3月期を最終年度とする新中期経営計画を明らかにした。それによると、最終年度の数値目標は連結経常利益70億円、ROE8%以上、配当性向20%以上を目指す。

 東海カーボン<5301>は大幅高で6日続伸。同社は9日取引終了後、17年12月期の連結業績予想の増額修正を発表した。売上高は890億円から950億円(前期比7.2%増)へ見直したほか、営業利益は52億円から67億円(同5.9倍)へ、最終損益は70億円から82億円(前期79億2900万円の赤字)へ修正した。カーボンブラックの販売数量が増加したほか、黒煙電極のコスト削減などが利益を押し上げ要因に働いた。カーボンブラックはタイヤの補強材や着色剤などに使用される。

 ミネベアミツミ<6479>=急反発し、年初来高値更新。同社が9日の取引終了後に発表した18年3月期の連結業績予想が、売上高7500億円(前期比17.4%増)、営業利益560億円(同14.2%増)、純利益415億円(同0.9%増)と2ケタ営業増益を見込んでいることが好感されている。電動化の進む自動車向けの強化で主力の小型ベアリングが好調に推移する見通しであることに加えて、任天堂<7974>の新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ」向けやスマートフォン向け関連部品が伸長する見通しのミツミ事業も増益に貢献する。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)



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