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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~ハイテク株やビットコイン関連に関心

日経平均 <5分足> 「株探」多機能チャートより

 

10日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:ハイテク株やビットコイン関連に関心
■外資系証券の注文動向:差し引き340万株の売り越し
■前場の注目材料:米アップル、時価総額8000億ドル超え


■ハイテク株やビットコイン関連に関心

10日の日経平均は高値圏でのこう着が続きそうである。9日の米国市場は、主要企業の決算のほか、欧州の政治リスクが後退したことが好感される一方で、原油相場の下落が重しとなっていた。NYダウが下落する半面、ナスダックは上昇と、まちまちの展開。シカゴ日経225先物清算値は大阪比65円高の19955円。円相場は1ドル113円70銭辺りでの推移に。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行の展開になろう。円相場は一時114円台に乗せる円安基調も支援材料になりそうだ。ただ、節目の2万円接近で利益確定の流れも強まりやすいほか、決算が本格化するなかでは、決算内容を見極めたいとの模様眺めムードが強まりやすいだろう。もっとも、先高観が強まるなかでは押し目買い意欲も強く、下値の堅さが意識されやすい。

物色の流れとしては、昨日は上げ一服のなか、主力処から中小型に短期資金がシフトする動きがみられていた。本日はシカゴ先物が高いところで2万円を超えていたこともあり、やや主力株主導になりそうである。指数インパクトの大きいファナック<6954>、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>の動向が注目される。

その他、米アップルが終値ベースの過去最高値を更新し、時価総額で米企業として初めて8000億ドル(約91兆円)を上回っており、ハイテク株への刺激材料になろう。また、ここ数日で仮想通貨の価格が高騰するなか、ビットコイン、ブロックチェーンといったテーマ株への関心も強まりそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き340万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1240万株、買い900万株、差し引き340万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

04月28日(金):80万株の売り越し
05月01日(月):390万株の買い越し
05月02日(火):190万株の買い越し
05月08日(月):140万株の買い越し
05月09日(火):390万株の買い越し


■前場の注目材料

・米アップル、時価総額8000億ドル超え
・シカゴ日経225先物(19955、+65)
・ナスダックは上昇(6120.59、+17.93)
・ドル円(113円70-75銭)
・中小型株物色が活発に
・米3月卸売在庫、前月比0.2%増

・スズキ<7269>、インド生産増強
・出光興産<5019>、昭和シェル<5002>協業開始

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・10:30  中・消費者物価指数(4月)    0.9%
・10:30  中・生産者物価指数(4月)    7.6%

《HT》

 提供:フィスコ

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