【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 冶金工、アエリア、フリークHD (9日大引け後 発表分)
冶金工 <日足> 「株探」多機能チャートより
9日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
冶金工 <5480> ★前期経常が上振れ着地・今期は58%増益、2.5円増配へ
◆17年3月期の連結経常利益は前の期比5.4倍の28.4億円に伸び、従来予想の20億円を上回って着地。続く18年3月期も前期比58.0%増の45億円に拡大する見通しとなった。前期はステンレス鋼板の値上げ効果や高機能材の販売増加が上振れの要因となった。今期もステンレス需要が回復するなか、高機能材の販売拡大に注力し、大幅増収増益を目指す。
業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比2.5円増の5円に増配する方針とした。
宮地エンジ <3431> ★前期経常を6期ぶり最高益に54%上方修正
◆17年3月期の連結経常利益を従来予想の17億円→26.1億円に53.5%上方修正。増益率が48.6%増→2.3倍に拡大し、6期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。前期業績の上方修正は2月に続き、2回目。工事採算の改善やコスト削減が想定以上に進んだことが利益上振れの要因となった。
アエリア <3758> [JQ] ★今期経常を2.6倍上方修正
◆17年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比10倍の4.2億円に急拡大して着地。1月に配信開始した女性向けスマートフォンゲーム「A3!」の利用者拡大で課金収入が大きく伸びたことが寄与。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の7億円→18億円に2.6倍上方修正した。
東海カーボン <5301> ★今期経常を28%上方修正
◆17年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比3.8倍の20.1億円に急拡大して着地。タイヤメーカー向けにカーボンブラックの販売が大きく伸びたことが寄与。ファインカーボン事業で前期に発生した一過性費用の消滅や固定費削減なども大幅増益に貢献した。
第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の61億円→78億円に27.9%上方修正。増益率が3.6倍→4.6倍に拡大する見通しとなった。
フリークHD <6094> [東証M] ★今期経常最高益予想を10%上乗せ
◆17年9月期上期(16年10月-17年3月)の連結経常利益は前年同期比2.7倍の7.9億円に急拡大して着地。スマートフォン広告市場の拡大を追い風に、モバイル向け広告配信最適化システムの販売が好調だったことが寄与。なお、直近3ヵ月である1-3月期(2Q)の同利益は全四半期ベースでの最高益を更新した。
業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の10.5億円→11.5億円に9.5%上方修正。増益率が87.2%増→2.0倍に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
PALTEK <7587> [東証2] ★1-3月期(1Q)経常は3.5倍増益、通期計画を上方修正
◆17年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比3.5倍の4.3億円に急拡大した。主力の半導体事業で利益率の低い案件の売上構成比率が減少したことが寄与。円安による採算改善や為替差益の増加なども大幅増益に貢献した。
業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の10.5億円→12.8億円に21.9%上方修正。増益率が9.5倍→12倍に拡大する見通しとなった。予想PERが14.1倍→11.7倍に低下し、割安感が強まった。
株探ニュース