【市況】NY株式:ダウは36ドル安、原油安が相場の重しに
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
9日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は36.50ドル安の20975.78、ナスダックは17.93ポイント高の6120.59で取引を終了した。複数の主要企業決算が好感されたほか、欧州の政治リスクが後退したことが好感され買いが先行。ハイテク株を中心に買いが広がるも、原油相場の下落で上げ幅を縮小する展開となった。ナスダックは最高値を更新した。セクター別では、耐久消費財・アパレルや消費者・サービスが上昇する一方でエネルギーや公益事業が下落した。
製薬のバリアント・ファーマシューティカルズ(VRX)は、決算で利益の通期見通しを引き上げ、大幅上昇。事務用品小売のオフィスデポ(ODP)や高級ホテルのマリオット・インターナショナル(MAR)は、決算内容が好感され、堅調推移。航空大手のアメリカン航空(AAL)は4月実績が好感され、買われた。一方で、レンタカーのハーツ・グローバル(HTZ)は決算で赤字幅が拡大し、大幅下落。原油相場の下落でチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が軟調推移となった。
エンターテイメントのウォルト・ディズニー(DIS)はマーケット終了後に1-3月期決算を発表、一株利益は予想を上振れたものの、売上高は下振れた。時間外取引で下落して推移している。
Horiko Capital Management LLC
《TM》
提供:フィスコ