【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):関電工、ホトニクス、清水建
関電工 <日足> 「株探」多機能チャートより
関電工<1942>が3日続伸し新高値を更新。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は8日、同社株のレーティングの「オーバーウエート」を継続するとともに、目標株価は1230円から1270円に引き上げた。同社は東京電力の関連会社だが、東日本大震災を契機に「脱東京電力経営」を推進した結果、収益体質が大きく変貌している点を評価。18年3月期の営業利益は同証券予想で303億円と過去最高(1994年3月期の275億円)を24年ぶりに更新する見通し。加えて、従来の安定配当をベースとした配当方針を配当性向中心に変更するなど、株主還元策を大きく変化させようとしていることを注目している。
■浜松ホトニクス <6965> 3,480円 +20 円 (+0.6%) 本日終値
浜松ホトニクス <6965> が14日続伸し、年初来高値を更新した。同社は7日に決算を発表。17年9月期上期(16年10月-17年3月)の連結経常利益が前年同期比7.1%増の119億円と、従来の減益予想から一転増益で着地したことが買い材料視された。半導体製造装置向け画像センサーや歯科用フラットパネルセンサーなどの販売が伸びた光半導体事業が収益を牽引した。業績好調や想定以上の円安進行を踏まえ、通期の同利益を従来予想の196億円→225億円に14.8%上方修正。従来の2.2%減益予想から一転して12.2%増益見通しとなった。なお、前提為替レートは1ドル100円→110円に変更した。
■清水建設 <1803> 1,113円 +5 円 (+0.5%) 本日終値
清水建設<1803>が5日続伸。全般相場が上昇基調となるなか、大成建設<1801>がいち早く年初来高値を更新しており、同じスーパーゼネコンである清水建に出遅れ感が台頭している。同社は前月14日に17年3月期の連結営業利益を1140億円から1285億円(前の期比36%増)に増額修正を発表。前期配当も、特別配当の積み増しで従来予想の年19円から26円(前期比10円増)に見直している。これを受け、足もとの株価は連結PER約9倍、配当利回り2.3%と割安感が強まっている。同社は11日に決算発表を予定している。
■村田製作所 <6981> 16,155円 +60 円 (+0.4%) 本日終値
村田製作所<6981>、ローム<6963>など米アップル向けサプライヤーである電子部品株に物色の矛先が向いた。前日の米国株市場ではアップルが連日で上場来高値を更新、著名投資家のウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハザウェイが同社株を買い増したことが話題となった。今秋には「iPhone8」の発売を控えていることもあり、東京市場でもアップル関連株に対する人気が再燃する兆しをみせている。
■ダイフク <6383> 3,020円 +5 円 (+0.2%) 本日終値
ダイフク<6383>が連日の上場来高値。株価は前日に3000円台を突破し90年8月につけた2970円の上場来高値を約27年ぶりに更新したが、この日も一段の上値追いとなった。ネット通販などの市場が急拡大するかな、人手不足への対応策として同社の物流施設向け自動化システムなどへの需要増加。有機ELや半導体工場向けの生産システムも伸びている。同社は11日に決算発表を予定しているが、9日付の日本経済新聞は「2017年3月期の連結営業利益は前の期比1割程度増え230億円弱となったようだ」とし、18年3月期も連続最高益の見込みと伝えている。
■パイロット <7846> 4,420円 -355 円 (-7.4%) 本日終値 東証1部 下落率4位
8日に決算を発表。「1-3月期(1Q)経常は17%減益で着地」が嫌気された。パイロットコーポレーション <7846> が5月8日大引け後(16:00)に決算を発表。17年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比17.1%減の38.3億円に減り、通期計画の180億円に対する進捗率は21.3%となり、5年平均の18.0%とほぼ同水準だった。
⇒⇒パイロットの詳しい業績推移表を見る
■SUBARU <7270> 4,099円 -157 円 (-3.7%) 本日終値
SUBARU<7270>が安い。同社はきょう午後1時に、18年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しは4100億円(前期比0.2%減)とした。売上高予想は3兆4200億円(同2.8%増)。自動車の世界販売台数は約110万6000台と過去最高を計画しているが、諸経費や試験研究費などの増加が利益に影響する見通しだとしている。なお、前提為替レートは、1ドル=110円(前期は108円)、1ユーロ=120円(同119円)としている。
■ニューテック <6734> 1,654円 +600 円 (+56.9%) ストップ高 本日終値
ニューテック<6734>は4日連続のストップ高で新値追い。同社は4月28日に、最新技術のNCQ(SATA I/FのHDDパフォーマンスを向上させる技術)などに対応したミラーリングカード「Kiteシリーズ」を6月1日に発売すると発表。これをきっかけに人気化している。また、前日8日には、5月20~25日にかけて幕張メッセで開催される「日本地球惑星科学連合2017年大会」に出展すると発表しており、新たな買い手掛かりとなっているもよう。なお、出展内容は、データ解析用途に適した低コスト、大容量、ストレージ製品と、高CPUパワー、大容量ストレージサーバーを予定している。
■サニックス <4651> 242円 +50 円 (+26.0%) ストップ高 本日終値
サニックス<4651>が急伸し、年初来高値を更新した。同社は8日取引終了後に、前17年3月期通期の連結業績予想を修正。営業損益は従来予想の6億円の黒字から、10億3000万円の黒字(前の期は22億2900万円の赤字)に引き上げた。売上高は前の期比17.7%減の509億5000万円(従来予想は466億7000万円)になったようだと発表した。太陽光発電システムの受注が好調に推移し、同システム施工の件数も当初計画を上回ったことが主な要因だとしている。
■明治機械 <6334> 429円 +80 円 (+22.9%) ストップ高 本日終値
明治機械<6334>がストップ高。同社は食品製造プラントなどを手掛けるが、業界の工場集約化に伴うプラント工事需要が収益に追い風となっている。9日寄り付き前に18年3月期の連結業績予想を発表、売上高は87億1200万円(前期比32.3%増)、営業利益は7億2700万円(同93.4%増)、最終利益は5億1300万円(同47.0%増)を見込んでおり、これがポジティブサプライズとなった。なお、17年3月期連結決算は売上高65億8300万円(前の期比9.3%増)、営業利益3億7600万円(同3倍)、最終利益3億4900万円(同2.6倍)だった。
■シーシーエス <6669> 1,646円 +300 円 (+22.3%) ストップ高 本日終値
シーシーエス <6669> [JQ] がストップ高で年初来高値を更新した。同社は8日に決算を発表。17年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益が4.3億円となり、四半期ベースの過去最高益を11四半期ぶりに更新したことが買い材料視された。主力の電子・電気・半導体向けLED検査用照明が拡大したほか、新規事業であるUV、美術館・博物館向けの伸長やアグリバイオ用照明の大型案件も寄与した。第1四半期業績だけで通期計画の9.1億円に対する進捗率が47.8%に達しており、通期業績の上振れも期待される。
●ストップ高銘柄
エムジーホーム <8891> 713円 +100 円 (+16.3%) ストップ高 本日終値
など、7銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース