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【市況】東京株式(大引け)=450円高、リスク選好ムード一色で年初来高値更新

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 8日の東京株式市場は朝方から大きく買い優勢となり、日経平均株価は一時480円高強の急騰を演じて年初来高値を更新、2万円大台復帰も視界にとらえている。

 大引けの日経平均株価は前営業日比450円00銭高の1万9895円70銭と大幅高で3日続伸。東証1部の売買高概算は24億808万株、売買代金概算は3兆4434億4300万円。値上がり銘柄数は1875、対して値下がり銘柄数は108、変わらずは32銘柄だった。

 大型連休明けとなったきょうの東京市場は、朝方からリスクオン一色の展開となった。7日の仏大統領選の決選投票で中道派独立候補のマクロン氏が大勝を収めたことを好感、主力株から中小型株に至るまで、広範囲に買いが流入した。外国為替市場ではユーロ買いの動きに乗って、対ドルでも円安が進行し、決算発表が佳境となる中で企業業績への好影響も意識されている。ヘッジファンドなどショートポジションを積んでいた短期筋の買い戻しに加え、海外投資家の実需買いが観測されている。値上がり銘柄数は1900近くに及び、東証1部全体の93%の銘柄が上昇する全面高様相、売買代金は3兆4000億円を上回り、昨年12月初旬のメジャーSQ以来となる大商いを記録した。

 個別では、断トツの売買代金をこなした任天堂<7974>が上値追い継続、ソフトバンクグループ<9984>も買われた。ソニー<6758>、ファナック<6954>も物色人気に。ファーストリテイリング<9983>、キーエンス<6861>などの値がさ株も値を飛ばしている。アイ・エス・ビー<9702>がストップ高に買われ、JUKI<6440>も大幅高。アイスタイル<3660>が急伸、ツガミ<6101>、ペプチドリーム<4587>などの上げ足も目立った。

 半面、コマツ<6301>が冴えず、オリンパス<7733>が大幅安。ボルテージ<3639>、ワコム<6727>が急落、大塚ホールディングス<4578>、イビデン<4062>も売られた。コーエーテクモホールディングス<3635>が値を下げ、アコム<8572>、タダノ<6395>なども下落した。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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