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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):レーザーテク、リンテック、ファストリ

レーザーテク <日足> 「株探」多機能チャートより
■レーザーテック <6920>  1,400円  +73 円 (+5.5%)  本日終値
 レーザーテック<6920>が大幅反発。野村証券が2日付のリポートで、レーティング「バイ」を継続し、目標株価を1721円から1943円へ引き上げたことが好感された。同証券では、半導体の次世代露光技術であるEUVLの実用化が着実に進捗しており、さらに光源出力と稼働率が順調に改善していることを評価。18年にも少量ながらロジックメーカーの量産ラインで使用される可能性が出てきたとして、18年6月期営業利益予想を従来の60億1000万円から62億円へ、19年6月期を同79億3000万円から88億3000万円へ上方修正した。

■リンテック <7966>  2,594円  +129 円 (+5.2%)  本日終値
 リンテック<7966>は後場一段高。同社は8日午後1時、18年3月期の連結業績予想を発表した。売上高は2500億円(前期比21.4%増)、営業利益は200億円(同20.5%増)、最終利益は135億円(同17.9%増)を見込んでいる。今3月期は、昨年買収した機能性フィルムの製造・販売を行っている米国子会社の売上高や利益が通期で寄与する。また、17年4月から新たな中期経営計画「LIP-2019」をスタートさせ、基本方針として「イノベーションをさらに深化させ、新たな成長にチャレンジ」を掲げ、重点テーマを「地域戦略の強化」、「新たな価値の創造」、「企業体質の強靭化」、「持続可能な社会の実現に向けた取り組み」としている。なお、主要な為替レートについては、1米ドル=110円、1韓国ウォン=0.099円、1中国元=16.7円、1台湾ドル=3.5円を前提としている。なお、17年3月期連結決算は売上高2059億7500万円(前の期比2.2%減)、営業利益165億9500万円(同6.2%減)、最終利益114億5000万円(同5.1%増)だった。

■ベネッセHD <9783>  3,560円  +165 円 (+4.9%)  本日終値
 ベネッセホールディングス<9783>が大幅続伸。2日の取引終了後、集計中の17年3月期連結業績について、営業利益が従来予想の75億円から76億8500万円(前の期比29.2%減)へ、最終損益が収支均衡から35億5700万円の黒字(前の期82億1100万円の赤字)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入った。売上高は、Berlitz Corporationの語学レッスン数や進研ゼミ事業の延べ在籍数が計画を下回ったことや円高による為替換算差のマイナス影響などで、4388億円から4300億6400万円(前の期比3.2%減)へ下振れたものの、コスト削減努力が奏功したほか、有価証券の売却などが寄与し利益は上振れたとしている。

■日成ビルド工業 <1916>  586円  +27 円 (+4.8%)  本日終値
 日成ビルド工業<1916>が年初来高値を更新。午後2時ごろ、集計中の17年3月期連結業績について、売上高が従来予想の750億円から799億2000万円(前の期比43.9%増)へ、営業利益が56億円から66億4000万円(同55.2%増)へ、純利益を36億円から39億1000万円(同35.6%増)へ上振れたようだと発表しており、これを好材料視した買いが株価を押し上げた。システム建築事業や総合建設事業が上振れたことが要因だという。また、業績上振れに伴い、期末一括配当を従来予想の18円から20円に引き上げるとあわせて発表している。

■ジャムコ <7408>  2,791円  +127 円 (+4.8%)  本日終値
 ジャムコ<7408>は大幅反発し、年初来高値更新。2日取引終了後、集計中の17年3月期の連結業績予想について、売上高が従来予想の834億円から818億円(前期比10.7%減)へ下振れた一方、営業利益が18億円から21億3000万円(同75.8%減)へ、最終利益が3億円から10億1000万円(同80.5%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。航空機内装品等製造関連および航空機シート等製造関連の減少、航空機整備等関連の減少により売上高は計画を下回った。ただ、利益面では期末にかけて為替相場が円安に推移したことによる影響に加え、経費節減などが寄与した。

■ファーストリテイリング <9983>  37,590円  +1,590 円 (+4.4%)  本日終値
 ファーストリテイリング<9983>が続伸。2日の取引終了後に発表した4月の国内ユニクロ売上高速報で、既存店売上高が前年同月比6.2%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。中旬まで気温が高く推移したことから、ブラトップやメンズのアンクルパンツなどのキャンペーン商品を中心に夏物商品の販売が好調だったことが牽引役となった。なお、客数は11.4%増と2ケタ伸長となった一方、客単価は4.7%減だった。

■エービーシー・マート <2670>  6,460円  +260 円 (+4.2%)  本日終値
 エービーシー・マート<2670>が反発。2日の取引終了後に4月度概況を発表しており、既存店売上高は前年同月比5.5%増と4カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。気温の上昇とともに春需要が高まったことから、メンズ・レディース・キッズともにスニーカーを中心にスポーツシューズの販売が好調に推移した。

■エフピコ <7947>  5,460円  +210 円 (+4.0%)  本日終値
 食品トレー大手のエフピコ<7947>が高い。同社は3日、6月1日出荷分から製品価格を値上げすると発表。値上げ幅をPS(ポリスチレン)製品が8%以上、PET(ポリエチレンテレフタレート)製品およびPP(ポリプロピレン)製品が6%以上としており、これによる採算改善が期待されたようだ。値上げの理由は、原材料価格の高騰に加え、物流費や電力料金、人件費などが上昇していることが要因。合理化など自助努力で吸収することは極めて困難だとしている。

■テンプホールディングス <2181>  2,188円  +84 円 (+4.0%)  本日終値
 テンプホールディングス<2181>が新値街道を走る展開にあるほか、やや出遅れていたリクルートホールディングス<6098>も大幅高で新値更新を目前にとらえるなど、大手人材サービス関連株への買いに勢いがついてきた。記録的な有効求人倍率の上昇が人材関連株の収益機会の拡大を暗示しているが、そのなか時価総額の大きい銘柄にも機関投資家とみられる買いが流入しているもよう。「大手外資系証券が、今後日本市場では労働力不足が企業業績全体に重荷となるとの見方を示す一方、それを補う設備投資や人材・アウトソーシング市場については需要を後押しするとの見解をまとめており、これが人材サービス関連の人気を後押ししている」(市場関係者)との指摘が出ている。

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