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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):前田道、HUG、ネットワン

前田道 <日足> 「株探」多機能チャートより
■前田道路 <1883>  2,138円  +71 円 (+3.4%)  本日終値
 前田道路<1883>やNIPPO<1881>、日本道路<1884>など道路株が買われた。前田道は3月中旬につけた年初来高値を約2カ月ぶりに更新したほか、NIPPOも新高値に迫っている。足もとで公共投資事業が拡大しており、特に高速道路の老朽化対策で道路関連の需要が増加するとの観測が出ている。道路株には出遅れ感が指摘されており、前田道やNIPPOの連結PBRは1倍割れ、日道路は同0.6倍前後の水準と再評価余地がある。

■HUG <3676>  1,453円  +47 円 (+3.3%)  本日終値
 ハーツユナイテッドグループ<3676>が反発。この日の午前中に、傘下のデジタルハーツが、JVCケンウッド<6632>からカーナビの走行テスト・IoT関連テストを受注したと発表しており、これを好感した買いが入った。今回受注した案件では、公道での走行テストを通じたルート検索機能、表示機能、GPS機能などの検証に加えて、100機種以上のスマートフォンを用いた多端末接続検証、さらに連携機能をはじめとする各種テストなどを実施したという。

■ネットワンシステムズ <7518>  1,027円  +31 円 (+3.1%)  本日終値
 ネットワンシステムズ<7518>が反発。大和証券が2日付で投資判断を「2」から「1」とし、目標株価を880円から1200円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券による18年3月期の営業利益予想を53億円から74億円へ大幅に上方修正したことが要因。同証券では、会社側が懸念する通信事業者の受注継続的減少とパブリックの補正予算の反動減は、17年3月期末の受注残高が前期比7%増と比較的高水準であることから、ダメージは限定的と判断。会社予想営業利益72億円は、17年3月期下期にみられる採算改善の延長で超過達成が可能と分析している。

■三愛石油 <8097>  995円  +29 円 (+3.0%)  本日終値
 三愛石油<8097>は3日続伸。同社は2日取引終了後、17年3月期の連結業績予想の修正を発表した。売上高を7500億円から6550億円(前の期比12.3%減)へ、営業利益を77億円から89億円(同42.6%増)へ、最終利益を54億円から59億円(同10.5%増)へそれぞれ修正した。売上高は、石油製品の販売数量減少や販売価格の下落により、連結、個別ともに当初の予想を下回る見込み。また、連結での営業利益、経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益は、羽田空港の航空燃料取扱数量が増加したことや、連結子会社の業績が好調に推移したことなどにより、当初の予想を上回る見込み。

■ナブテスコ <6268>  3,350円  +90 円 (+2.8%)  本日終値
 ナブテスコ<6268>が12連騰と異彩を放っている。世界的な設備投資ニーズを反映して、産業用ロボット向けを中心とする精密減速機の需要が絶好調で、17年12月期通期の最終利益は4月28日時点で早くも上方修正、期初予想の197億円を225億円に大幅に引き上げている。公共投資計画を背景に中国建機市場も回復歩調を強めており、油圧機器も好調に推移しており、市場では一段の上乗せも視野に入るとの見方が出ている。ここ機関投資家とみられる継続的な実需買いの動きが観測され、年初来高値更新基調が続く。

■東和薬品 <4553>  5,810円  +140 円 (+2.5%)  本日終値
 東和薬品<4553>は3連騰。2日の取引終了後、集計中の17年3月期連結業績について、純利益が従来予想の36億円から55億円(前の期比28.4%減)へ上振れたようだと発表しており、これを好材料視した買いが入った。販売数量が計画未達となったことから、売上高は884億円から849億円(同3.4%増)へ、営業利益は72億円から68億円(同38.9%減)へ下振れたが、デリバティブ評価損が従来見込みから減少したため、最終利益は上振れたとしている。

■プラッツ <7813>  3,880円  +700 円 (+22.0%) ストップ高   本日終値
 プラッツ <7813> [東証M] が5月2日大引け後に決算を発表。17年6月期第3四半期累計(16年7月-17年3月)の連結経常損益が2億9100万円の黒字(前年同期はトントン)に浮上して着地したことが買い材料視された。1月に発売した介護用電動ベッド「Rafio(ラフィオ)」の販売が好調だったことが寄与。円安による為替差益の発生に加え、持分法投資利益を計上したことも黒字浮上に大きく貢献した。

■アイ・エス・ビー <9702>  1,083円  +150 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 2日、アイ・エス・ビー <9702> が決算を発表。17年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益が前年同期比3.6倍の3.4億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。1月に買収した防犯・防災システム機器の製造を手掛けるアートの業績上積みが収益を押し上げた。スマートデバイスや組込ソフト開発の受注が伸びたことも寄与した。上期計画の2.7億円を既に27.8%も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■田辺工業 <1828>  784円  +100 円 (+14.6%) ストップ高  本日終値
 2日、田辺工業 <1828> [東証2]が17年3月期の連結経常利益を従来予想の14億円→18.2億円に30.0%上方修正。従来の11.7%減益予想から一転して14.8%増益見通しとなったことが買い材料視された。プラントの改修工事や定期修理工事などが順調に進捗するなか、施工効率の向上や原価管理の徹底で採算が改善したことが寄与。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の20円→40円(前の期は20円)に大幅増額修正した。前日終値ベースの予想PERは8.1倍→6.1倍に低下し、割安感がさらに強まったことも支援材料となった。

■ほぼ日 <3560>  5,670円  +705 円 (+14.2%) ストップ高   本日終値
 ほぼ日<3560>がストップ高で新高値。2日に公表された大量保有報告書でひふみ投信などの運用を手掛けるレオス・キャピタルワークスが5.08%の株式を保有する同社の大株主となったことが判明。これを受け同社株に買いが入っている。同社は3月16日にジャスダック市場へ上場した直近IPO銘柄。著名コピーライターの糸井重里氏が社長を務め、ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を企画運営、手帳などオリジナル企画の文具や日用雑貨などのインターネット通販を展開している。

●ストップ高銘柄
 栄電子 <7567>  369円  +80 円 (+27.7%) ストップ高   本日終値
 ケアサービス <2425>  3,465円  +500 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値
 ニューテック <6734>  1,054円  +150 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 アピックヤマダ <6300>  490円  -100 円 (-17.0%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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