市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:フタバ、アンリツ、ネットワン

フタバ <日足> 「株探」多機能チャートより
■フタバ産業 <7241>  901円  +120 円 (+15.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 フタバ産業 <7241> が続急騰し年初来高値を更新した。同社は27日に決算を発表。17年3月期の連結経常利益が前の期比12倍の75.4億円と、従来予想の39億円を大幅に上回って着地したことが買い材料視された。北米でトヨタ向けの自動車マフラーの販売が伸びたことが寄与。国内事業の合理化改善が想定より進んだことなども利益上振れに貢献した。同時に発表した18年3月期は前期比0.6%減の75億円とほぼ横ばい見通しとなったが、55億円前後の市場予想を上回っており、これを評価する買いも向かったようだ。

■アンリツ <6754>  913円  +106 円 (+13.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 27日、アンリツ <6754> が決算を発表。17年3月期の連結税引き前利益は前の期比33.2%減の36.2億円に落ち込んだが、従来予想の14億円を上回って着地。続く18年3月期は前期比15.8%増の42億円にV字回復する見込みとなったことが買い材料視された。今期は自動重量選別機などの産業機械が引き続き伸びるほか、主力の計測機器も増加に転じ、増収増益を達成する見通しとしている。

■ネットワンシステムズ <7518>  1,013円  +99 円 (+10.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 27日、ネットワンシステムズ <7518> が決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比2.2倍の57億円に急拡大し、従来予想の45億円を上回って着地。続く18年3月期も前期比26.3%増の72億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。今期は法人向けにセキュリティ対策やクラウド基盤のシステム設計などの受注が伸び、大幅増益を見込む。

■ファンケル <4921>  1,867円  +172 円 (+10.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 ファンケル<4921>は大幅反発し年初来高値更新。同社は27日取引終了後、18年3月期の連結業績予想を発表した。売上高は1050億円(前期比9.0%増)、営業利益は60億円(同2.7倍)、最終利益は40億円(同22.3%減)を見込んでいる。化粧品関連事業は、ファンケル化粧品では大手コンビニチェーンへの導入、マチュア世代向け化粧品「ビューティブーケ」の本格展開、アテニア化粧品の積極的な広告投下による客数・売り上げの伸長、bosciaブランドのさらなる売上増により増収となる見込み。 栄養補助食品関連事業は、機能性表示食品の「スマホえんきん」、「大人のカロリミット」の発売効果により、増収となる見込み。

■愛三工業 <7283>  989円  +84 円 (+9.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 27日、愛三工業 <7283> が決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比20.8%減の74億円になったが、続く18年3月期は前期比18.8%増の88億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。同社はトヨタ系自動車部品メーカーで、電子式燃料噴射装置部品やポンプなどを主力とする。今期は北米など海外で製品の販売が伸びる見通し。なお、前提為替レートは1ドル=105円に設定している。業績回復に伴い、今期の年間配当は前期比3円増の28円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■イビデン <4062>  1,945円  +165 円 (+9.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 イビデン<4062>が急動意。同社が27日取引終了後に発表した18年3月期の連結業績予想は、売上高が2900億円(前期比8.8%増)と増収を確保し、営業利益は160億円(同2.2倍)、最終損益は110億円の黒字(前期628億4800万円の赤字)と急回復を見込んでいる。また、同日にデンソー<6902>との資本・業務提携を発表、自動車の環境規制強化への対応や、次世代自動車の研究開発で協業する計画で、これがポジティブサプライズとなった。

■日本CMK <6958>  743円  +54 円 (+7.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 日本CMK<6958>が6連騰。27日の取引終了後、集計中の17年3月期連結業績について、営業利益が従来予想の25億円から26億5000万円(前の期比7.0倍)へ、純利益が16億円から21億5000万円(前の期81億2200万円の赤字)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入っている。円高の進行による円換算後の売り上げの目減りの影響が大きく、売上高は770億円から753億円(前の期比3.0%増)へ下振れたが、前の期から進めていた国内の経営合理化による固定費削減が計画通り進捗したことに加えて、車載分野を中心に受注が好調だったことに生産性向上による収益性改善の効果が相まって、利益は押し上げられたとしている。また、為替差益の計上や固定資産売却益の計上があり、純利益の修正幅が大きくなったという。

■カプコン <9697>  2,421円  +165 円 (+7.3%)  11:30現在
 27日、カプコン <9697> が決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比10.9%増の125億円になり、続く18年3月期も前期比11.2%増の140億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。1993年3月期に達成した過去最高益(140億7800万円)の更新も視野に入っている。前期はパチスロ機などの販売が好調だったアミューズメント機器事業が収益を牽引した。今期はコンシューマ事業で主力ブランドの安定的な供給を進めるほか、利益率が高いダウンロード版の拡大に注力し、3期連続の増収増益を目指す。

■ジェコス <9991>  1,193円  +62 円 (+5.5%)  11:30現在
 27日に決算を発表。「今期経常は14%増益へ」が好感された。ジェコス <9991> が4月27日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比6.4%減の65.8億円になったが、18年3月期は前期比13.9%増の75億円に拡大する見通しとなった。
  ⇒⇒ジェコスの詳しい業績推移表を見る

■三菱鉛筆 <7976>  6,130円  +280 円 (+4.8%)  11:30現在
 三菱鉛筆<7976>が大幅に6日続伸。27日後場、6月30日時点の株主に対して1対2株の株式分割を実施すると発表したことを引き続き好感する買いが流入している。効力発生日は7月1日。同時に発表した17年12月期第1四半期(1~3月)の連結純利益は前期比22%増の29億2200万円だった。

■アルプス電気 <6770>  3,275円  +145 円 (+4.6%)  11:30現在
 27日、アルプス電気 <6770> が決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比14.6%減の427億円になったが、続く18年3月期は前期比18.2%増の505億円に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期は主力の電子部品事業の収益が拡大する見通しだ。スマートフォン向けカメラ用アクチュエーターやスイッチの新製品などの販売が拡大するほか、車載向けモジュール製品やセンサーデバイスも伸びる。なお、前提為替レートは1ドル=108円に設定している。業績回復に伴い、今期の年間配当は前期比4円増の34円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■高砂熱学工業 <1969>  1,658円  +63 円 (+4.0%)  11:30現在
 高砂熱学工業<1969>が堅調。27日の取引終了後、集計中の17年3月期連結業績について、売上高が従来予想の2570億円から2602億円(前の期比3.5%増)へ、営業利益が95億円から123億8000万円(同33.3%増)へ、純利益が66億円から86億6000万円(同30.2%増)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入っている。受注が概ね予想通り推移したことに加えて、工事の進捗が順調に推移したことが上振れの要因。また、単独業績で採算性が改善するなどしたことも寄与した。

■クラボウ <3106>  247円  +9 円 (+3.8%)  11:30現在
 クラボウ<3106>が7日続伸。27日取引終了後、17年3月期の連結利益予想の増額修正を発表したことが好感された。売上高は1650億円から1618億円(前の期比6.6%減)に修正したが、営業利益は45億円から61億円(同40.3%増)へ、最終利益は30億円から35億円(同34.2%増)へ増額した。売上高は、環境メカトロニクス事業のエンジニアリング分野で大型物件の完工が遅れることが響くが、利益面では繊維事業の原糸分野やユニフォーム分野、化成品事業の住宅建材分野、それに半導体製造向け高機能樹脂加工品などが好調で従来予想から増額修正している。

■NTTドコモ <9437>  2,685円  +97.5 円 (+3.8%)  11:30現在
 NTTドコモ<9437>が大幅に3日続伸。同社は27日、18年3月期の年間配当を前期比20円増の100円とすると発表した。同社の増配は4年連続。足もとの株価は、配当利回りが3.7%と高水準となることが好感されている。同日公表された18年3月期の連結純利益は前期比0.4%増の6550億円が見込まれている。

■曙ブレーキ工業 <7238>  343円  +12 円 (+3.6%)  11:30現在
 27日、曙ブレーキ工業 <7238> が17年3月期の連結経常損益を従来予想の4億円の黒字→7億円の黒字(前の期は68.1億円の赤字)に75.0%上方修正したことが買い材料視された。自動車用ブレーキの販売増加や円安による収益押し上げ効果が寄与した。原価低減やコスト削減の進展も利益を押し上げた。

●ストップ高銘柄
 KDXサムス <1584>  667円  +100 円 (+17.6%) ストップ高   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均