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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 日立建機、Vコマース、洋機械 (26日大引け後 発表分)

日立建機 <日足> 「株探」多機能チャートより

 26日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 日立建機 <6305>   ★前期税引き前が上振れ着地・今期は55%増益へ
 ◆17年3月期の連結税引き前利益は前の期比2.7%減の238億円になったが、従来予想の150億円を上回って着地。続く18年3月期は前期比55.1%増の370億円に拡大する見通しとなった。前期上振れは昨年11月以降の円安進行で為替差損益が改善したことが主因。今期は中国やインド向け油圧ショベルの販売増加に加え、米H-Eパーツ社と豪ブラッドケンの買収効果が寄与し、大幅増益を見込む。

 オルアバウト <2454> [JQ]  ★前期経常を10期ぶり最高益に93%上方修正
 ◆17年3月期の連結経常利益を従来予想の2億7000万円→5億2000万円に92.6%上方修正。増益率が7.9倍→15倍に拡大し、10期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。主力のポータルサイト「All About」で利益率が高い動画の広告収入が伸びたことが寄与。会員増加や商品拡充で食品サンプリングサイトの業績が拡大したことも収益を押し上げた。
  業績好調に伴い、従来未定としていた期末一括配当は3円(前の期は1.5円)実施する方針とした。

 Vコマース <2491>   ★上期経常を一転44%増益に上方修正
 ◆17年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比64.2%増の4.9億円に拡大して着地。利益率の低い金融向け大型案件の広告出稿が減少した一方、金融以外向けの広告が伸び、採算が改善したことが寄与。「Yahoo!ショッピング」に出店する企業向け顧客管理ツールの販売好調でCRM事業が黒字転換したことも大幅増益に貢献した。
  業績好調に伴い、上期の同利益を従来予想の4.6億円→7.1億円に54.3%上方修正。従来の6.9%減益予想から一転して43.7%増益見通しとなった。

 ダイワボウ <3107>   ★前期経常を一転30%増益・最高益に上方修正、配当も3円増額
 ◆17年3月期の連結経常利益を従来予想の93億円→126億円に35.5%上方修正。従来の3.9%減益予想から一転して30.2%増益を見込み、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。ITインフラ事業で法人向けパソコンや官公庁向けセキュリティ対策ソフトが好調だったほか、個人向けでもSIMロックフリースマートフォンの販売が伸びたことが収益を押し上げた。
  業績好調による普通配当2円と創立75周年記念配当1円を上積みする形で、期末一括配当を従来計画の7円→10円(前の期は7円)に増額修正した。予想PERが11.4倍→8.2倍に低下し、割安感が強まった。

 洋機械 <6210>   ★今期経常は32%増益・8円増配へ、配当利回りは4.6%に上昇
 ◆17年3月期の連結経常利益は前の期比0.5%増の18.2億円と減益予想から一転して増益で着地。続く18年3月期も前期比31.7%増の24億円に拡大する見通しとなった。前期は自動車関連向けの射出成形機やダイカストマシンの販売が伸び、増収増益を確保した。今期は欧米の販売強化や付加価値の高い新製品の投入に注力するほか、コスト削減も進め、大幅増益を見込む。
  業績好調に伴い、前期の年間配当を15円→17円(前の期は15円)に増額し、今期も前期比8円増の25円に増配する方針とした。予想PERが8.1倍→6.6倍に低下する一方、配当利回りは4.58%に上昇し、割安感が強まった。

 大興電子 <8023> [東証2]  ★前期最終を一転57%増益に上方修正
 ◆17年3月期の連結最終利益を従来予想の3.6億円→5.9億円に65.3%上方修正。従来の5.0%減益予想から一転して57.0%増益見通しとなった。繰延税金資産の計上に伴い、税金費用が減少することが上振れの主因。

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