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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

ジーエヌアイ <日足> 「株探」多機能チャートより

 ジーエヌアイグループ <2160> [東証M]がストップ安。前週末21日の取引終了後、モルガン・スタンレーMUFG証券(東京都千代田区)を割当先として、行使価額修正条項および行使許可条項付き新株予約権を発行すると発表しており、将来的な株主価値の希薄化や需給悪化などを警戒した売りが出たようだ。今回発行する新株予約権は、2万個(潜在株数2000万株)で、当初行使価額は679円。調達資金135億8458万円は、4月18日に買収を発表した米バークレイ・アドバンスド・バイオマテリアル(BAB、カリフォルニア州)株の取得費用や、F351の研究開発費用などに充てる方針だという。

■サンデンHD <6444>  317円 (-29円、-8.4%)

 東証1部の下落率3位。21日、サンデンホールディングス <6444> が反落。17年3月期の連結最終損益を従来予想の108億円の赤字→230億円の赤字に下方修正。赤字幅が拡大する見通しとなったことが売り材料視された。国内での流通システム事業の販売減少や、海外での自動車機器事業の部品内製化投資の立ち上げの遅れなどが響いた。また、為替変動による影響、構造改革の実施に伴う費用を特別損失を計上したことも利益を圧迫した。

■東京製鉄 <5423>  811円 (-50円、-5.8%)

 東証1部の下落率5位。東京製鉄 <5423> が急反落。SMBC日興証券では電炉業界についてのリポートを21日付で発表している。建築着工統計は堅調な推移が続いているが、H形鋼、棒鋼など建設用鋼材の出荷は横ばい圏の動きが続いており、建築の受注は増加しているが、人手不足の影響で工事の進捗が遅れている可能性があるとしている。熱延コイルなど薄板に関しては、高級品を中心に競合の高炉業界に生産余力がなく、需給は良好な状況が続いているとするが、中国を起点に薄板の国際市況は軟化しており、時間を置いて日本にも悪影響が波及するリスクがあることを指摘している。東京製鉄の前週末21日の決算から業界全体の先行きを予測している。同社の第4四半期決算を受けて、鉄屑の上昇に対して鋼材価格の値上げが遅れていること、電力、合金、電極などの費用が増加していること、建築着工など需要は回復傾向にあるものの、建設用鋼材の需要増には至っていないなどの事実が確認されたとしている。特に棒鋼専業企業の決算は価格競争などで厳しい環境にあると指摘している。

※24日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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