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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

かどや製油 <日足> 「株探」多機能チャートより

■かどや製油 <2612>  5,530円 (+260円、+4.9%)

 18日、かどや製油 <2612> が配当修正を発表。17年3月期の期末一括配当を従来計画の110円→115円(前の期は60円)に増額修正したことが買い材料視された。業績好調や最終利益の40%をメドとする配当性向を踏まえ、株主への利益還元を増やす。同社は1月30日に前期最終利益を4期ぶり最高益に上方修正するとともに配当も40円増額していた。今回さらに増額したことで積極的な株主還元姿勢を評価する買いが向かった。

■アドベンチャー <6030>  9,700円 (+380円、+4.1%)

 アドベンチャー <6030> が3日続伸。18日の取引終了後に発表した格安航空券の予約販売サイト「skyticket」の3月次の取扱高が、前年同月比2.4倍の40億4456万円となり、2ヵ月連続で過去最高を記録したことが好感されている。なお、前年同月比で2倍超えとなるのは16年10月から6ヵ月連続としている。

■ダブル・スコープ <6619>  1,508円 (+50円、+3.4%)

 ダブル・スコープ <6619> が3日続伸。韓国に生産拠点を有することで、地政学リスクが意識され4月初旬から中旬にかけて株価は大幅な調整をみせた。しかし、1300~1400円のゾーンでは引けにかけ買いが厚くなる陽線が目立ち、ここ数日は売り物も枯れて出直り急となっている。リチウムイオン電池用セパレーターの専業メーカーでコスト競争力の強さが特長。車載用リチウムイオン電池市場の拡大が加速するなか、同社は中国、米国のほか、今後欧州需要を取り込むことが予想され生産設備増強を急いでいる。

■富士紡ホールディングス <3104>  2,954円 (+89円、+3.1%)

 富士紡ホールディングス <3104> は後場に入って一段高。株価は、1月31日に年初来高値の3590円をつけて以降、下落トレンドが続いていた。ところが、4月17日の年初来安値2781円で底打ちして反騰に転じる可能性が浮上してきた。PERは8倍台と依然として割安水準にある。同社は今年1月31日に、2021年3月期を最終年度とする中期経営計画「加速17-20」を策定。利益を重視した重点3事業(研磨材、化学工業品、繊維)の成長加速を基本方針とし、(1)収益性の高い研磨材・化学工業品事業の積極的な拡大、(2)繊維事業の構造改革による収益力向上と反転攻勢、(3)成長加速に向けてのホールディングス機能の強化――を推進する。最終年度の連結業績目標は、売上高700億円(16年3月期は381億1700万円)、営業利益100億円(同36億2400万円)を目指す。

■S Foods <2292>  3,390円 (+85円、+2.6%)

 S Foods <2292> が3日続伸し新高値。ドイツ証券は18日、同社株の投資判断の「バイ」を継続するとともに、目標株価を3600円から4100円に引き上げた。18年2月期は、米国で食肉加工事業を行うAurora Packing社(オーロラ社)や北海道豚肉事業などの利益成長基盤拡充とそれに伴う取扱商品の増加の効果を見込んでおり、営業利益予想を107億円から113億円へ増額修正している。オーロラ社や北海道豚肉事業に関しては、中長期的にも追加投資による事業拡大が可能とみている。

■サイゼリヤ <7581>  3,120円 (+75円、+2.5%)

 サイゼリヤ <7581> が続伸し、連日で年初来高値を更新した。株価は2002年6月以来、約14年10ヵ月ぶりの高値圏となる3150円まで上昇する場面があった。同社が12日大引け後に発表した17年8月期上期決算と通期業績の増額修正を評価する買いが続いている。17年8月期上期(16年9月-17年2月)の連結経常利益は前年同期比48.5%増の50億円に拡大し、従来予想の37億円を上回って着地した。消費者の節約志向を追い風に客数が増加し、国内既存店売上高が好調だった。円高による原材料価格の低下に加え、中国における税制変更の影響も利益拡大の要因となった。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の95億円→115億円に21.1%上方修正。増益率が4.0%増→25.9%増に拡大する見通しとなった。

■三井ホーム <1868>  631円 (+14円、+2.3%)

 18日、三井ホーム <1868> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の41億円→50億円に22.0%上方修正。従来の9.8%減益予想から一転して10.0%増益見通しとなったことが買い材料視された。売上は計画を若干下回ったものの、新築事業の利益率改善や販管費の減少などが利益を押し上げた。

■ワキタ <8125>  1,226円 (+24円、+2.0%)

 ワキタ <8125> は3日続伸。岩井コスモ証券が18日付のリポートで、投資判断は「B+」を継続しながらも、目標株価を従来の1130円から1350円に引き上げると発表した。リポートでは「建機事業は、昨年7月以降、賃貸(レンタル)部門の機器などの稼働率が前年同期比でプラスに転じており、この流れは今18年2月期も継続している模様。今18年2月期の増収増益計画、さらには株価指標面で割安にあったことなどを材料に、株価は翌営業日に大幅上昇するなど堅調に推移し、短期間で2割ほど上昇した。目先的には調整局面もありそうだが、指標面では依然割安水準にあり、中期的に一段の上値展開を見込む」としている。

■インフォマート <2492>  631円 (+12円、+1.9%)

 インフォマート <2492> は3日続伸。同社は19日、「BtoBプラットフォーム 請求書」の普及に向け、三井住友銀行と連携したキャンペーンを5月から開始すると発表。これによるユーザー拡大などが期待されているようだ。「BtoBプラットフォーム 請求書」は、15年1月の稼働開始から約2年間で13万社が利用し、流通金額が月間1500億円を超えるサービス。同社は今回の取り組みを通じて、三井住友銀行と決済業務の高度化などを見据えたFinTech領域でのサービス提供について検討を進めるとしている。

■ソフトバンクグループ <9984>  7,867円 (+149円、+1.9%)

 ソフトバンクグループ <9984> が続伸。野村証券は18日、同社株のレーティングの「バイ」と目標株価1万1280円を継続した。同証券では、同社傘下の英半導体設計企業アームホールディングスに関して、「中期的な増収率の高まりが株式価値向上の鍵となる」と指摘。同証券では、目標株価の内訳としてアーム社の価値を、買収で支払った株価プレミアム分を考慮し1株当たりマイナスでみているが、「今後数年間で増収率の加速が確認できればマイナス要因は縮小してこよう」と指摘。同証券では、アーム社の前期比増収率は18年3月期の10%が22年3月期には14%に高まる、と予測している。

■任天堂 <7974>  27,160円 (+445円、+1.7%)

 任天堂 <7974> は4日続伸。新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の販売が絶好調、国内では発売1ヵ月で60万台を突破、米国でも3月中に売り上げ台数90万台を達成しており、これを背景に見直し買いが進んだ。海外情勢の影響を受けにくい独自の成長シナリオを持つゲーム関連株に物色の矛先が向いているが、その中心軸を担うのが同社株だ。エレコム <6750> 、ディー・エヌ・エー <2432> など“任天堂関連株”に位置づけられる銘柄にも軒並み物色人気が波及した。

※19日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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