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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―


■明光ネット <4668>  1,307円 (+42円、+3.3%)

 明光ネットワークジャパン <4668> が4連騰で約3ヵ月ぶりに年初来高値を更新した。同社は12日に17年8月期上期(16年9月-17年2月)の決算を発表。連結最終利益は前年同期比3.2倍の17.1億円に急拡大し、従来予想の7.5億円を上回って着地、これを受けて好調な業績を評価する買いが続いている。個別指導塾「明光義塾」の生徒数が期初は前年を下回ってスタートしたが、昨年11月以降改善したことで売上が計画を上回った。東京都豊島区に保有する土地・建物の売却に伴い、売却益5.4億円が発生したことも利益を押し上げた。併せて、固定資産売却益の計上を踏まえ、通期の同利益を従来予想の15.1億円→18.8億円に24.9%上方修正したが、上期における生徒数改善の通期業績への影響は見込んでおらず、さらなる業績拡大に期待する買いが向かっている。

■マーベラス <7844>  890円 (+27円、+3.1%)

 マーベラス <7844> が続伸。17日の取引終了後、DMM GAMES(東京都港区)と共同で展開している新作ブラウザゲーム「天歌統一ぷろじぇくと」が、正式にサービス開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「天歌統一ぷろじぇくと」は、人気PC(パソコン)ゲームやライトノベルを手掛けるクリエイター雨野智晴(あめのちはれ)氏が原作を手掛ける、まったく新しい戦国×アイドルエンターテインメント。雨野氏自身がキャラクター設定やシナリオを担当するほか、たにはらなつき、立羽、蜜桃まむなど人気イラストレーターが描く愛護(アイドル)武将たちが、歌い踊りながら天下統一を目指すアイドル育成RPGとなっている。なお、スマートフォン版のリリース時期は未定としている。

■アニコムHD <8715>  2,470円 (+58円、+2.4%)

 アニコム ホールディングス <8715> が続伸し年初来高値。17日の取引終了後に発表した3月度の月次経営パラメーターで、NB(ペットをこれから飼おうとする飼い主が対象でペットショップ代理店経由での契約)新規契約件数が前年同月比8.2%増の8630件となり、29ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。また、正味収入保険料も25億2100万円(前年同月比9.0%増)と同様に前年同月を上回って推移している。

■清水建設 <1803>  1,037円 (+22円、+2.2%)

 清水建設 <1803> が続伸。野村証券が17日付でレーティング「バイ」を継続しつつ、目標株価を1262円から1380円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。4月14日に会社側では17年3月期の利益予想と配当予想の上方修正を発表した。これを受けて同証券も土木、建築の粗利率を引き上げ、17年3月期を会社予想と同水準の営業利益1285億円(従来予想1170億円)へ、18年3月期営業利益を1220億円から1300億円へ引き上げており、これに伴い目標株価も引き上げたとしている。

■愛知製鋼 <5482>  4,155円 (+80円、+2.0%)

 愛知製鋼 <5482> が小幅反発。同社は17日、ニッパツ <5991> と共同で、自動車の軽量化・燃費改善に貢献する「高強度板ばね用鋼」を開発したと発表した。 共同開発した高強度板ばね用鋼は、高硬さ領域で優れた靭性を発揮する独自の成分設計と、鋼材製造から板ばね成形プロセスにおいてチタン炭窒化物を析出制御し組織の微細化を可能にしたことにより、世界最高レベルの強度と、現用鋼以上の優れた靭性の両立を実現した。これにより、重ね板ばねの枚数を減らすなどの軽量化も可能となる。

■ガンホー <3765>  250円 (+4円、+1.6%)

 ガンホー・オンライン・エンターテイメント <3765> が高い。ここ地政学リスクや為替相場などの影響を受けにくい成長セクターとしてゲーム関連株に物色の矛先が向いている。そのなか、スマートフォン向けゲームを展開する同社は株価の出遅れ感が強い。17日取引終了後に仏ゲームロフト社が開発を担当したスマートフォン向けゲーム「ディズニー マジックキングダムズ」が累計200万ダウンロードを突破したことを発表、これが足もとの株価を刺激している。

■ソフトバンクグループ <9984>  7,718円 (+122円、+1.6%)

 ソフトバンクグループ <9984> が6日ぶり反発。3月22日にマドを開けて下放れて以降、調整色をみせてきたが、「インデックス的な売り圧力が一巡、需給先行の下げだっただけに足もとは値ごろ感からの押し目買いを誘っている」(国内中堅証券)。東芝 <6502> が設立する半導体メモリー新会社の事業売却を巡って、香港の鴻海精密工業がソフトバンクに協力を要請するなどで話題となった。世界最大のテクノロジー投資ファンドとして注目される1000億ドル規模の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」は、M&A関連市場で威力を発揮する。また、昨年は英半導体設計大手のアーム社を傘下に収めた経緯があるだけに思惑が募る。

■エボラブルアジア <6191>  2,561円 (+40円、+1.6%)

 エボラブルアジア <6191> が続伸。17日の取引終了後、人工知能(AI)搭載マーケティングオートメーションシステム「RESULT MASTER」などを提供するピアラ(東京都渋谷区)へ出資したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の資本参画は、エボラブルアジアの投資事業の一環であると同時に、ピアラ社のセールスプロモーションクライアントに対し、エボラブルアジアのITオフショア開発を活用したデジタルマーケティングに関する製作を行う戦略的な資本・業務提携だという。なお、17年9月期業績への影響は軽微としている。

■富士電機 <6504>  602円 (+7円、+1.2%)

 富士電機 <6504> はしっかり。17日、バーレーン王国の国営アルミ製錬企業アルミニウム・バーレーン(以下Alba)社から、世界最大規模の整流器(製品名「S-Former」)を受注したと発表しており、業績への寄与を期待した買いが入った。Albaは現在年間生産能力97万トンのアルミ製錬プラントを備えているが、新たに生産ラインを立ち上げ、能力増強を行うのに伴い、今回の受注となった。整流器の総出力容量は1354メガワットで、世界最大規模。なお、新ラインは19年1月の運転開始を予定しており、これにより同アルミ製錬プラントの生産能力は、単一製錬プラントとして世界最大の150万トンに拡大するとしている。

※18日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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