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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):じげん、ツルハHD、ローツェ

じげん <日足> 「株探」多機能チャートより
■じげん <3679>  1,143円  +18 円 (+1.6%)  本日終値
 じげん<3679>が3日続伸。求人や旅行、不動産サイトなどの検索サイトを運営しており、人手不足を反映して求人サイトへの広告出稿が好調に推移している。「海外株式市場や為替の動きに左右されにくい中小型の内需成長株として物色資金を集めている」(市場関係者)。13年3月期以降、売上高、営業利益ともに急激な成長トレンドを継続中。17年3月期は伸びが鈍化するとはいえ、会社側では前の期比27.4%増の20億5000万円を見込んでいるほか、18年3月期も昨年子会社化した織り込みチラシ会社の三光アドのフル寄与もあって大幅増収増益が有力視される。

■テクマトリックス <3762>  1,416円  +22 円 (+1.6%)  本日終値
 テクマトリックス<3762>が続伸。この日、子会社クロス・ヘッドが、次世代ファイアウォール「Palo Alto Networks」(PAN)の仮想化版のシステム構築サービスを開始したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。同サービスは、テクマトが国内一次代理店として販売している米パロ・アルト・ネットワークスが提供する仮想化フォームファクタで、アマゾン・ウエブ・サービス(AWS)上で動作する「VM-Series」の販売および構築サービス。クロス・ヘッドは、プロフェッショナルAWS認定技術者をはじめ100人を超えるAWS認定技術者を有していることから、この技術リソースを利用して「VM-Series」への移行・設計・構築から運用までのシステム構築サービスををワンストップで提供するとしている。

■ツルハホールディングス <3391>  11,020円  +150 円 (+1.4%)  本日終値
 ツルハホールディングス<3391>の上値追いが加速しそうな勢いだ。ドラッグストアの収益環境はここ復調傾向にあるが、業界内の競争が激化するなか合従連衡による規模の拡大が相対優位性をもたらす。北海道を地盤とするドラッグストア大手でM&Aを駆使して勢力を拡大、売上高で業界屈指のトップ集団に位置する同社は、いうまでもなく勝ち組に属する。同社の17年5月期第3四半期は営業利益段階で23%増と過去ピークを更新、前期に買収した四国最大の売り上げを誇るレデイ薬局とのシナジーも期待以上の成果を上げており、今後の成長期待を支えている。通期では前期比18%増の371億円を見込む。ひと頃のインバウンド需要の追い風は低減しているものの、ドミナント化推進により既存店売り上げも回復色を強めそうだ。PB商品の刷新などで利益面の向上にも取り組み18年5月期も2ケタ増益が有力視される。株価は26週移動平均線とのマイナスカイ離を解消、日足一目均衡表の雲抜けも近づいており、年初来高値1万1510円を払拭しての新値街道突入が早晩実現しそうだ。(銀)

■NEXT 原油ブル <2038>  1,110円  +11 円 (+1.0%)  本日終値
 NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブルETN<2038>が全体相場に逆行して強い動きをみせている。同銘柄は原油市況動向とリンクするETNで、指数の前日比変動率の2倍の値動きを想定したボラティリティの高さが特長。ここ地政学リスクの高まりが原油市況の先高思惑を増幅させている。WTI原油先物価格は前日時点で5日続伸となり、84セント高の1バレル=53ドル08セントと終値ベースでは3月7日以来となる水準を回復した。これを受けて前日の米国株市場ではエクソンモービルやシェブロンなどのエネルギー関連株が上昇しており、NN原油ブルもこれに追随する動きとなった。

■MonotaRO <3064>  3,525円  +30 円 (+0.9%)  本日終値
 MonotaRO <3064> が全般軟調相場のなか、一時年初来高値まで上昇した。好業績の内需株として注目を集めているようだ。同社は10日に月次業績を発表、3月の売上高は前年同月比23.5%増に伸びたことが買い材料視された。今期に入り3ヵ月連続で前年比20%増収を達成したことが好感された。同社の17年12月期の売上高は前期比21.0%増の842億円、連結経常利益は同22.0%増の116億円に拡大し、16期連続増収、8期連続増益を目指している。

■福井コン <9790>  2,713円  +12 円 (+0.4%)  本日終値
 福井コンピュータホールディングス<9790>が3日続伸。10日の取引終了後、バルス(東京都渋谷区)が展開するインテリアショップ「Francfranc」(フランフラン)の梅田店(大阪市北区)に、子会社の福井コンピュータドットコムが提供する「VRシステム」と「3Dカタログ.com」を導入することが決まったと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「VRシステム」は、へッドマウントディスプレーに「HTC Vive」を採用し、住宅やインテリアなどの購入を検討している人に、圧倒的な没入感で空間イメージを体験できるようにしたシステム。実店舗にVR を併設することによって、これまで店舗に展示しきれなかった商品も具体的に確認し、部屋全体のコーディネートイメージからスケール感に至るまで体感できるようになり、これまでにはない全く新しい商品提案を実現するという。福井コンピでは、今回フランフラン梅田店に導入されたことで、今後はフランフランの大型店舗向けに、インテリア商品や雑貨を配置したVRシステムの運用提案を行うとしている。

■ツガミ <6101>  859円  +2 円 (+0.2%)  本日終値
 ツガミ<6101>が新値街道、全体軟調相場のなかで異彩を放つ強い足をみせた。今月4日にマドを開けて買われて以降、前日まで5陽連を示現、きょうも寄り付き小幅安で始まったもののその後プラス圏に切り返しており、プラス圏で引ければ6日連続の陽線となる。新型スマートフォン投入に向けた工作機械発注の動きが観測されるなか、同社の収益環境に追い風が吹いているとの見方が強まった。外資系の目標株価引き上げの動きと前後して、海外ファンドの銘柄入れ替えに伴う買い需要も指摘されている。株式需給面では大幅に売り長であり、直近信用倍率は0.47倍、ミニ踏み上げ相場の色彩もみせる。

■あい ホールディングス <3076>  2,652円  +5 円 (+0.2%)  本日終値
 あい ホールディングス<3076>は軟調地合いのなか3日続伸。値刻みこそ小幅だが25日移動平均線を下支えに上値慕いの動きを続けている。ここ世界でテロが相次いでおり、地政学リスクの高まりと相まって、今後日本でも監視カメラの需要が急速に伸びるとの思惑が浮上している。2020年の東京五輪開催に向けたインフラ整備が進捗するなかで、監視カメラはセキュリティー分野の要を担う重要アイテムとして注目を集めそうだ。そのなか同社はマンション向けを主力に監視カメラやレコーダーなどのセキュリティー機器を手掛けており、関連有力株としてマークされている。また、「ひふみ投信」で有名なレオス・キャピタルワークスが大株主に入っていることや、直近では、ロンドンを本拠地としてグローバルに資産運用を行うシュローダー・インベストメント・マネジメントが5%超の株主に浮上したことなどで注目を集めた。

■ローツェ <6323>  2,495円  -700 円 (-21.9%) ストップ安   本日終値  東証1部 下落率トップ
 ローツェ <6323> がストップ安。同社は10日に決算を発表。18年2月期の連結経常利益は前期比20.4%減の36.4億円に減る見通しとなった。前期まで2期連続で大幅増収増益を達成、今期も事前に大型受注を発表し業績拡大が期待されていただけに、失望売りが殺到した。売上高は韓国子会社による大型案件の受注が寄与し37.6%の大幅増収を見込むものの、ベトナム生産子会社に建設している第4工場などコストが増大することが利益を圧迫する。なお、同社は半導体製造向けウエハー搬送装置やディスプレー製造向けガラス基板搬送機の受注が絶好調で、17年2月期の連結経常利益は前の期比53.9%増の45.8億円に拡大し、16期ぶりに過去最高益を更新している。

■スミダコーポレーション <6817>  1,300円  -278 円 (-17.6%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 10日、スミダコーポレーション <6817> が256万2000株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限93万8000株の第三者割当増資を実施するほか、筆頭株主のヤワタビルによる370万株の株式売り出しを発表したことが売り材料。新株発行が最大で発行済み株式数の14.6%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。発行価格は4月18日から21日までのいずれかの日に決定。最大で53億6700万円の調達資金については、子会社の投融資資金と金融機関への返済資金などに充てる。

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