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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アエリア、MDV、サカイ引越

アエリア <日足> 「株探」多機能チャートより
■アエリア <3758>  5,300円  +635 円 (+13.6%) 一時ストップ高   本日終値
 10日、東証が11日売買分からアエリア <3758> [JQ]に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を70%以上[うち現金40%以上]とする)を解除すると発表したことが買い材料。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いが向かった。

■MDV <3902>  3,705円  +220 円 (+6.3%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 10日、メディカル・データ・ビジョン <3902> が4月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■サカイ引越センター <9039>  3,305円  +175 円 (+5.6%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 サカイ引越センター<9039>が3日続伸し、年初来高値更新。岩井コスモ証券が10日付のリポートで、投資判断を「B+」から「A」へ、目標株価を3500円から3650円へ引き上げたことが好材料視された。同証券では、繁忙期である3月度の売上高(速報)は前年同月比14.9%増と好調だったことに加え、新規連結のSDホールディングスの寄与もあり17年3月期営業利益は会社計画71億7400万円を上回る76億円と見込んでいる。また、4月度の立ち上がり状況は3月度に続き良好に推移している模様とみており、18年3月期営業利益は82億円を予想している。

■フジ <8278>  2,572円  +126 円 (+5.2%)  本日終値
 フジ<8278>が3連騰。10日の取引終了後に発表した18年2月期連結業績予想で、売上高3200億円(前期比0.8%増)、営業利益87億円(同20.9%増)と2割強の営業増益を見込んでいることに加えて、創業50周年記念配当5円を実施し、年間配当を20円(前期15円)にするとしたことが好感された。スーパーマーケットやNSC(近隣購買型ショッピングセンター)の新規出店を行う一方、既存店の改装を実施し活性化を進める方針。また、食料品の品ぞろえを充実するほか、創業50周年記念商品として価格訴求型・価値訴求型の商品を発売する。さらに、基幹システムの開発費用が一巡することもプラスに働きそうだ。なお、17年2月期決算は、売上高3173億8100万円(前の期比0.3%減)、営業利益71億9500万円(同2.0%増)となり過去最高益を更新した。

■コシダカHD <2157>  2,706円  +108 円 (+4.2%)  本日終値
 コシダカホールディングス <2157> が3連騰、連日で年初来高値を更新した。同社は7日の取引終了後に上期業績の上方修正を発表。これを受けて昨日急伸した流れを引き継ぎ、本日も大きく買われている。同社は7日、17年8月期上期(16年9月-17年2月)の連結経常利益を従来予想の25.1億円→32.7億円に30.1%上方修正。増益率が1.4%増→31.8%増に拡大し、2期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。女性向けフィットネスクラブ「カーブス」の会員数増加に加え、主力のカラオケ店でコスト削減を進めたことが寄与した。予定していたシステム投資が後ろずれしたことも利益上振れの要因となった。10日には7日に上方修正した数値と同じ内容で上期実績を発表している。

■帝国繊維 <3302>  1,645円  +61 円 (+3.9%)  本日終値
 帝国繊維<3302>が大幅反発。10日の取引終了後に提出された大量保有報告書で、スパークス・グループ<8739>のスパークス・アセット・マネジメントが137万5100株(発行済み株数の5.07%)を保有していることが判明しており、需給思惑が働いたようだ。スパークスでは、帝国繊維に対して資本効率の改善を要請しており、具体的には投資有価証券を合理的な期間内に売却することと、今後の資本配分について、成長のための投資計画と株主還元計画を示すことを要請している。

■ケネディクス <4321>  484円  +16 円 (+3.4%)  本日終値
 ケネディクス<4321>が3日続伸、売買代金増勢のなか上値追い基調を強め、年初来高値を更新した。同社は不動産ファンドを運営し、傘下のREITなども活用して運用残高の拡大を図っている。足もとの相場は銀行セクターの軟調が際立っているが、それと対照的な値動きで水準を切り上げてきたのが不動産関連セクターだ。長期金利の上昇は利ザヤを取りやすくなる銀行にはプラスで、資金調達コストや有利子負債負担の膨らむ不動産セクターにとってはマイナスに働く。米国ではここ長期金利の上昇傾向が止まりトランプ相場に影を落としているが、国内でも10年物国債利回りが0.04%まで低下、これがメガバンクの株価軟調に反映されており、「銀行売りの不動産買い」のロング・ショートの動きが観測されている。そのなか、業界最大規模の運用資産を誇る同社にとって低金利環境がおよぼす収益メリットは大きく、物色の矛先が向いている。

■ジンズ <3046>  5,860円  +190 円 (+3.4%)  本日終値
 ジンズ<3046>が続伸。同社はきょう、ドライバー向けのオプションレンズとして展開している運転用レンズ「JINS DRIVE LENS」のナイトタイプが、老舗タクシー会社の日の丸自動車グループに採用されたことを明らかにした。JINS DRIVE LENSは、「ドライバーの眼を守る」というコンセプトのもと開発された運転用レンズで、自然な視界で色変化が少ない「ドライブレンズ デイ」と、対向車のヘッドライトなどのまぶしさを抑える「ドライブレンズ ナイト」を展開している。なお、同社では今回の採用を皮切りに、今後センシング・アイウエア「JINS MEME(ジンズ・ミーム)」を使った導入試験を実施する予定だとしている。

■4℃ホールデ <8008>  2,621円  +53 円 (+2.1%)  本日終値
 4℃ホールディングス<8008>が3日続伸し、年初来高値更新。10日の取引終了後、18年2月期の連結業績予想を発表した。売上高は510億円(前期比2.4%増)、営業利益は68億5000万円(同4.9%増)、最終利益は55億5000万円(同11.8%増)と、営業利益は6期連続の最高益更新を見込むことが好材料視された。「4℃」ジュエリーの商品開発力の強化や「4℃ BRIDAL」のブライダル専門店としての独自性追求に取り組むことに加え、「カナル4℃」ブランドなどの新規出店も進めていく。同時に、今期の年間配当を15円に増額し65円(前期50円)とすると発表した。なお、17年2月期連結決算は売上高497億9700万円(前の期比5.8%減)、営業利益65億2900万円(同6.8%増)、最終利益49億6200万円(同16.0%増)だった。

■三井不動産 <8801>  2,405.5円  +42 円 (+1.8%)  本日終値
 三井不動産<8801>が3日続伸。三菱地所<8802>や住友不動産<8830>も値を上げており、全般相場が軟調展開となるなか不動産株が見直されている。北朝鮮やシリア情勢の緊迫化に伴う地政学リスクの高まりとともに安全資産の債券が買われ、国内外の長期金利が低下。有利子負債の大きい不動産株には金利低下が追い風に働くとの期待が出ている。

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