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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):石川製、大有機、サイステップ

石川製 <日足> 「株探」多機能チャートより
■トヨタ自動車 <7203>  5,896円  +64 円 (+1.1%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>、SUBARU<7270>、ホンダ<7267>など自動車株に買いが先行。直近、ダドリーNY連銀総裁の講演がタカ派的な内容と受け取られ米長期金利が再度上昇基調に転じており、外国為替市場では日米金利差拡大の思惑から足もとは1ドル=111円台前半と円安含みに推移している。これを受けて輸出採算の改善期待から自動車セクターには買いが優勢となった。

■久光製薬 <4530>  5,920円  -600 円 (-9.2%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 久光製薬<4530>は急落。同社は7日の取引終了後、決算発表を行い18年2月期の連結営業利益が前期比8%減の241億円となる見通しを明らかにした。前2月期は主力の消炎鎮痛剤などの医療用医薬品が薬価改定でさえず、連結営業利益は前の期比5%減の236億600万円だった。今期も厳しい事業環境が続き連続減益が予想されるなか、株価は売り先行となっている。

■HIOKI <6866>  2,143円  -112 円 (-5.0%)  本日終値  東証1部 下落率6位
 HIOKI<6866>が反落。前週末7日の取引終了後、信州りんごを贈呈する株主優待制度を廃止すると発表しており、人気の優待だっただけに、これを弱材料視する売りが出たようだ。優待品の品質確保および調達が長期的にみて困難となったことから優待制度を廃止する一方、配当金による利益還元を充実するという。同時に17年12月期の年間配当について、従来の中間・期末各20円の年40円から、各25円の年50円に引き上げると発表したが、これに対する反応は限定的のようだ。

■島忠 <8184>  2,530円  -104 円 (-4.0%)  本日終値
 島忠<8184>が大幅反落。前週末7日の取引終了後、17年8月期の単独業績予想について、売上高を1533億3300万円から1418億7200万円(前期比5.4%減)へ、営業利益を119億8100万円から85億2800万円(同16.8%減)へ、純利益を100億1000万円から80億8700万円(同9.4%減)へ下方修正したことが嫌気された。耐久財である家具などの販売苦戦や日用雑貨用品などの競争激化で、上期の既存店売上高が当初計画の1.7%増を下回る8.0%減となり、上期業績が計画を大きく下振れたことに加えて、今期末までの業績回復は難しいとの判断から下方修正したという。なお、同時に発表した第2四半期累計(16年9月~17年2月)決算は、売上高698億7900万円(前年同期比7.2%減)、営業利益33億5500万円(同30.2%減)、純利益36億3800万円(同11.8%減)だった。

■戸田建設 <1860>  653円  -1 円 (-0.2%)  本日終値
 戸田建設<1860>は小反落。SMBC日興証券が7日付で、投資評価「2」を継続しつつ、目標株価を700円から650円へ引き下げたことが悪材料視されている。会社側では7日、17年3月期業績予想を上方修正したが、これについて同証券では、業績水準を踏まえれば、繰延税金資産計上の可能性は高いとみていたため、サプライズは小さいと判断したという。また、同証券では本業は堅調との見方に変更はないが、税負担率の上昇により18年3月期以降のPER水準が従来予想比で上昇することに留意したいとしている。

■エスクロAJ <6093>  1,684円  +300 円 (+21.7%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 7日、エスクロー・エージェント・ジャパン <6093> が決算を発表。17年2月期の連結経常利益は前の期比72.2%増の6.9億円に伸びて着地。続く18年2月期も前期比33.4%増の9.2億円に拡大し、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は司法書士向けをはじめとしたシステムの利便性向上でシステム利用件数が伸び、主力のエスクローサービス事業の収益が拡大する見込み。金融機関向け融資業務の受託を手掛けるBPO事業では徹底的なローコストオペレーション体制の強化を図る。

■石川製作所 <6208>  1,395円  +229 円 (+19.6%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 石川製作所<6208>が続急騰。同社は防衛機器を手掛けており、防衛予算枠の拡大が収益面で追い風となっているが、直近は北朝鮮問題や米国のシリアへのミサイル攻撃などを受け、防衛関連の一角として人気化した。同社以外にも豊和工業<6203>、東京計器<7721>が高いほか、東証2部の日本アビオニクス<6946>や、新興市場では細谷火工<4274>、興研<7963>、重松製作所<7980>なども買われている。

■大阪有機化学工業 <4187>  1,010円  +150 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率4位
 7日、大阪有機化学工業 <4187> が17年11月期の連結経常利益を従来予想の23.3億円→27.9億円に19.7%上方修正。従来の10.1%減益予想から一転して7.6%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。半導体や液晶ディスプレー向けなどの電子材料の販売が想定より伸びることが寄与。業績上振れに伴い、今期の上期配当を従来計画の9円→14円(前年同期は12円)に大幅増額し、年間配当は25円になる。前日終値ベースの予想PERが11.9倍→9.7倍に低下する一方、配当利回りは2.91%に上昇し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■サイバーステップ <3810>  1,067円  +150 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値
 7日、PCオンラインゲーム開発大手のサイバーステップ <3810> [東証M]が17年5月期の連結経常利益を従来予想の4400万円→3億3000万円に7.5倍上方修正したことが買い材料視された。テレビCMやクレーンゲームの大規模投入が奏功し、クレーンゲームアプリ「トレバ」の課金収入が大きく伸びることが寄与。「トレバ」は遠隔操作で実際のクレーンゲームが楽しめるサービス。

■メドレックス <4586>  744円  +100 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値
 メドレックス <4586> [東証M]が連日ストップ高。6日の取引終了後、インド製薬会社シプラの米子会社と、筋肉が硬直する痙性麻痺の治療貼付剤「MRX-4TZT」に関するライセンス契約を結んだと発表したことが引き続き材料視された。今回のライセンス契約により、同社は契約一時金のほか、開発および販売の進捗に応じたマイルストーン収入として最大3000万ドルを受領する。また、上市後の売上高に応じて段階的なロイヤルティ収入も受け取る予定としている。併せて、契約一時金の計上を踏まえ、17年12月期の連結最終損益を従来予想の13.6億円の赤字→12億円の赤字に上方修正した。

■ノダ <7879>  785円  +100 円 (+14.6%) ストップ高   本日終値
 7日、ノダ <7879> [東証2]が決算を発表。17年11月期第1四半期(16年12月-17年2月)の連結経常利益が前年同期比69.4%増の12.5億円に拡大して着地したことが買い材料視された。国産合板、輸入合板の販売増加や新工場の採算改善などで合板事業の収益が拡大したことが寄与。住宅建材事業で採算管理を徹底したことも大幅増益に貢献した。上期計画の18億円に対する進捗率は69.4%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 オービス <7827>  1,430円  +300 円 (+26.6%) ストップ高   本日終値
 細谷火工 <4274>  925円  +150 円 (+19.4%) ストップ高   本日終値
 アール・エス・シー <4664>  721円  +100 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 など、9銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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