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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):日本商業開発、ローツェ、セブン銀

日本商業開発 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本商業開発 <3252>  1,763円  +58 円 (+3.4%)  本日終値
 日本商業開発 <3252> について、フィデリティ投信が7日付で財務省に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出した。報告書によると、フィデリティ投信の日本商業開発株式保有比率は5.00%となり、新たに5%を超えたことが判明した。これを受けて、需給思惑から買いが先行したようだ。

■ローツェ <6323>  3,195円  +105 円 (+3.4%)  本日終値
 ローツェ<6323>が大幅続伸。同社は半導体や液晶工場で使われるウエハやガラス基板の搬送装置を製造している。半導体や液晶関連業界向け需要が伸び、業績は堅調に推移。きょう17年2月期の決算発表が予定されており、今期業績予想を含めた好内容を期待した買いが流入している様子だ。

■セブン銀行 <8410>  396円  +13 円 (+3.4%)  本日終値
 セブン銀行<8410>が新値追い。同社はきょう、売上金入金サービスで、ブレイン(東京都港区)と業務提携したことを明らかにした。この提携に基づいてブレインは、飲食店舗を運営する法人向けに提供しているPOSレジ「ブレインレジスター」に、硬貨の翌日繰越機能(レジ締め業務時に発生する、つり銭に必要な枚数を超える硬貨を、翌日に繰り越す機能)を追加。この機能を利用することで、ブレインレジスターを利用するユーザーは日々の売上金入金に際し硬貨の入金を意識する必要がなくなるため、紙幣のみを取り扱うセブン銀行のATMをより便利に使えるようになるという。

■電通 <4324>  6,210円  +200 円 (+3.3%)  本日終値
 7日、電通 <4324> が3月度の単体売上高を発表。3月の単体売上高が前年同月比6.6%増の1926億円と伸びたことが買い材料視された。新聞、雑誌、ラジオは軟調だったものの、テレビが同4.0%増と堅調だったほか、インターネットやモバイル関連のインタラクティブメディアが同22.1%増、マーケティング/プロモーションが同20.5%増と大きく伸びた。

■三菱ガス化学 <4182>  2,297円  +50 円 (+2.2%)  本日終値
 三菱ガス化学<4182>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が7日付で投資判断を「アンダーウエート」から「ニュートラル」とし、目標株価を820円から2100円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では従来、中国MTO(Methanol To Olefin)などへのメタノール需要変動が及ぼす影響を過小評価し、メタノール市況を概ね260ドル/トン近辺での推移を想定していたが、需要の変動幅が想定よりも大きかったため、市況への影響度が想定以上に大きくなったと指摘。改めて需給分析を行った結果、当面340ドル/トン前後で推移する可能性が高いとの見方に変更した。また、機能化学品や芳香族化学品では、原料価格の下落に対し製品価格が従来想定ほど下落しなかったため、今後もスプレッドの縮小リスクは限定的と判断。これに伴い、17年3月期の営業利益予想を210億円から401億円へ、18年3月期を同224億円から413億円へそれぞれ上方修正している。

■ラウンドワン <4680>  958円  +18 円 (+1.9%)  本日終値
 ラウンドワン<4680>が続伸し、連日の年初来高値を更新となっている。前週末7日の取引終了後に発表した3月の売り上げの状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比6.6%増となり、4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。引き続き実施している「大人1名に対して小学生1名無料キャンペーン」の効果や、稼働率の低い時間帯でアミューズメントを除く全ての施設が何度でも遊べる「MEGAパック」を3月20日にリリースしたことなどが寄与し、来場客数が全部門で増加し、既存店売上高を押し上げた。

■三菱UFJ <8306>  679円  +11.3 円 (+1.7%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが高い。三井住友フィナンシャルグループ<8316>やみずほフィナンシャルグループ<8411>も買われた。前週末の米10年債の利回りは2.38%に上昇。7日にダドリー・ニューヨーク連銀総裁が、米連邦準備制度理事会(FRB)の保有資産縮小に伴う利上げの休止は短い期間になりそうと発言したことを受け、米長期金利が上昇。これを受け、大手銀行株には長短金利の利ザヤ拡大による業績好転を期待した買いが優勢となっている。

■新日鐵住金 <5401>  2,494円  +40 円 (+1.6%)  本日終値
 新日鉄住金<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>、神戸製鋼所<5406>をはじめ鉄鋼株に物色資金が流入。ビッグイベントとなっていた米中首脳会談は波乱なく通過したことで、米国、中国共に再び政権が打ち出す内需振興策に注目が集まっている。トランプ米大統領が掲げる1兆ドル規模のインフラ投資では建設資材としての鉄の需要を喚起する可能性が高い。また、米中首脳会談では対中国での貿易不均衡問題の是正で合意、「鉄やアルミニウム」がその対象となるとの見方で、間接的に日本の鉄鋼メーカーには追い風となるとの思惑が市場には強い。

■ショーワ <7274>  925円  +14 円 (+1.5%)  本日終値
 ショーワ<7274>が5日ぶり反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が前週末7日付のリポートで、レーティング「ニュートラル」を継続し、目標株価を720円から920円へ引き上げたことが好感された。17年3月期業績は同証券の従来想定を上回り堅調であることから、営業損益予想を85億円の赤字から76億円の赤字へ、18年3月期営業利益予想を135億円から173億円へ、19年3月期を同150億円から185億円へ上方修正した。ただ、18年3月期は牽引役のひとつであるステアリングを主力車種で失注していると推察しており、予断を許さない状況は不変であることから株価の上値は限定的とみている。

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