【市況】東京株式(前引け)=反発、円安など好感し買い戻し優勢に

きょう前場の東京株式市場は、外国為替市場で円安傾向にあることや、騰落レシオなどテクニカル面でも売られ過ぎのタイミングにあったことが買いを誘った。前週後半に米中首脳会談を前にした仕掛け的な売りの買い戻しも観測されている。為替は朝方に1ドル=111円台前半で推移していたが、取引時間中に徐々に円安傾向を強めており、これがリスク選好ムードに味方する格好となった。日経平均株価は一時186円高の1万8850円まで上値を伸ばす場面があった。ただ、全体売買代金は盛り上がりを欠いており、前場段階で1兆円を下回っている。
個別では東芝<6502>が大商いで高く、ペプチドリーム<4587>はストップ高に買われた。SUBARU<7270>が上昇、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも買われた。エスクロー・エージェント・ジャパン<6093>も値幅制限いっぱいに買われ、石川製作所<6208>も活況高となった。大阪有機化学工業<4187>、タダノ<6395>も物色人気に。半面、ソフトバンクグループ<9984>、セブン&アイ・ホールディングス<3382>、花王<4452>などが冴えない動き。久光製薬<4530>が急落、ロート製薬<4527>、島忠<8184>、アウトソーシング<2427>なども安い。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)