【市況】【↑】日経平均 大引け| 反発、欧米株高や円高一服などで買い戻し (4月5日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 18900.70
高値 18941.94(09:09)
安値 18773.94(13:07)
大引け 18861.27(前日比 +51.02 、 +0.27% )
売買高 18億9216万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆2324億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反発、リスクオフの巻き戻し
2.欧米株高、原油高、米長期金利上昇、円高一服など好材料揃う
3.朝方の北朝鮮による弾道ミサイル発射も影響は限定的
4.米中首脳会談などを前に積極的な買いも入らず
5.自動車株や大手銀行株などに機関投資家の売り観測
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは39ドル高と3日ぶりに反発。トランプ大統領が会合で金融規制改革法の見直しやインフラ投に言及したことで買いが優勢となった。雇用統計や米中首脳会談を前に上値は重い。
東京市場では前日のリスクオフ相場の巻き戻しで、買いが優勢の展開となった。ただ日経平均株価は朝高後に伸び悩む動きとなった。
5日の東京市場は前日のリスク回避ムードが緩み、広範囲に買い戻される流れとなった。前日の欧米株市場が総じて堅調だったことや米長期金利の上昇、原油市況高に加え、外国為替市場でドル安・円高の流れが一服するなどリスクオンの材料が揃ったことが追い風となった。朝方に北朝鮮が日本海に向け弾道ミサイルを発射したが、相場への影響は限定的だった。寄り後は、機関投資家とみられる売りが自動車株や金融株に観測され、全体指数は伸び悩んだ。今週6~7日の米中首脳会談や米3月の雇用統計発表を前に積極的な買いも入りにくかった。日経平均は後場マイナス圏に沈む場面もあったが、引けにかけて持ち直した。また、東証1部の売買代金は売買活況の目安とされる2兆円を14日連続で上回った。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が上昇、ファナック<6954>も高い。NTT<9432>、大東建託<1878>なども買い優勢だった。東芝<6502>も堅調。東洋電機製造<6505>がストップ高に買われたほか、ツガミ<6101>も大幅高。gumi<3903>、日清オイリオグループ<2602>、タクマ<6013>なども値を飛ばした。ぐるなび<2440>、ALSOK<2331>も物色人気となった。
半面、トヨタ自動車<7203>、SUBARU<7270>など自動車株が軟調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも冴えない。北の達人コーポレーション<2930>が続急落、アイロムグループ<2372>も大幅安となった。アダストリア<2685>も安い。西松屋チェーン<7545>が値を下げ、アイスタイル<3660>も下落した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、ソフトバンク <9984> 、セコム <9735> 、ユニファミマ <8028> 、KDDI <9433> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約62円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はホンダ <7267> 、デンソー <6902> 、トヨタ <7203> 、東エレク <8035> 、TDK <6762> 。押し下げ効果は約14円。
東証33業種のうち上昇は17業種。上昇率の上位5業種は(1)精密機器、(2)情報・通信業、(3)非鉄金属、(4)鉄鋼、(5)サービス業。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)空運業、(4)輸送用機器、(5)銀行業。
■個別材料株
△綜合警備保障 <2331>
東武グループから警備輸送事業を買収。
△エスプール <2471> [JQ]
12-2月期(1Q)経常は黒字浮上。
△トラストHD <3286> [東証M]
「IoTサービス創出支援事業に係る提案の公募」で委託先候補に決定。
△串カツ田中 <3547> [東証M]
3月既存店売上高は5.7%増と2ヵ月連続のプラス。
△サイステップ <3810> [東証M]
韓国法人との協業でスマホ向けゲーム全国配信で。
△シャノン <3976> [東証M]
経産省のIT導入補助金サービスに認定。
△ツガミ <6101>
シティグループ証券が投資判断を「中立→買い」に引き上げ。
△不二越 <6474>
12-2月期(1Q)経常は52%増益で着地。
△東洋電 <6505>
道路からインホイールモータへの走行中ワイヤレス給電に成功。
△3DM <7777> [JQG]
中国で吸収性局所止血剤のライセンス許諾契約。
▲ワンダコーポ <3344> [JQ]
前期最終を赤字拡大に下方修正、配当も15円減額。
▲サックスバー <9990>
東京デリカの3月既存店売上高は5ヵ月連続で前年下回る。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)東洋電 <6505> 、(2)ツガミ <6101> 、(3)gumi <3903> 、(4)Hamee <3134> 、(5)日清オイリオ <2602> 、(6)サクセスHD <6065> 、(7)M&Aキャピ <6080> 、(8)タクマ <6013> 、(9)不二越 <6474> 、(10)ぐるなび <2440> 。
値下がり率上位10傑は(1)北の達人 <2930> 、(2)いであ <9768> 、(3)アクセル <6730> 、(4)アイロムG <2372> 、(5)ティーライフ <3172> 、(6)アダストリア <2685> 、(7)トナミHD <9070> 、(8)山一電機 <6941> 、(9)エラン <6099> 、(10)エアーテック <6291> 。
【大引け】
日経平均は前日比51.02円(0.27%)高の1万8861.27円。TOPIXは前日比0.12(0.01%)高の1504.66。出来高は概算で18億9216万株。値上がり銘柄数は730、値下がり銘柄数は1154となった。日経ジャスダック平均は2971.92円(6.15円安)。
[2017年4月5日]
株探ニュース