【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):スクエニHD、ナノキャリア、アルプス技
スクエニHD <日足> 「株探」多機能チャートより
スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が反発。同社はきょう、アクションRPG「NieR:Automata(ニーア オートマタ)」の世界累計出荷・ダウンロード販売本数が100万本を突破したことを明らかにした。このゲームは、2010年に発売した「NieR RepliCant」/「NieR Gestalt」から続くシリーズ2作目。「ニーア オートマタ」は今年2月23日にプレイステーション4版を発売し、3月からはPC版(Steam)を発売している。
■ナノキャリア <4571> 714円 +14 円 (+2.0%) 本日終値
ナノキャリア<4571>が後場急上昇し、一時、前日比45円高の745円まで買われた。午後2時30分ごろ、集計中の17年3月期単独業績について、営業損益が従来予想の34億2000万円の赤字から26億9000万円の赤字(前の期20億8200万円の赤字)へ、最終損益が34億4300万円の赤字から26億4700万円の赤字(同25億3700万円の赤字)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入っている。売上高は2億1400万円(前の期比11.9%減)の従来予想を据え置いたが、国内で実施していた頭頸部がんを対象とした第1相臨床試験を中止したことなど、研究開発費の減少が赤字幅縮小につながった。
■アルプス技研 <4641> 3,670円 +65 円 (+1.8%) 本日終値
アルプス技研<4641>が続伸。旺盛な人材需要と安倍政権の掲げる「働き方改革」のテーマに乗るセクターとして人材サービス関連株に物色の矛先が向いている。そのなか、同社は自動車や半導体向け技術者派遣を手掛けており、地域別採用や研修への注力で、メーカー側のニーズを取り込むことに成功している。派遣単価の上昇も追い風となっており、17年12月期は営業利益段階で前期比7.5%増の30億7000万円を見込むが、上振れる可能性が高い。3月下旬から株価は調整局面にあったが、25日移動平均線をサポートラインとする下値切り上げ波動を年初から継続中。
■ケーヨー <8168> 586円 +7 円 (+1.2%) 本日終値
ケーヨー<8168>が3日続伸。4日の取引終了後、集計中の17年2月期単独業績について、営業利益が従来予想の11億円から13億3000万円(前の期比8.3倍)へ、純利益が10億円から12億1000万円(前の期43億1600万円の赤字)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入っている。天候不順による季節品の落ち込みなどで売上高は1500億円から1468億9600万円(前の期比6.9%減)へ下振れたが、粗利益を重視する戦略を進めた結果、計画以上に売上総利益率が改善した。また、折り込みチラシやテレビCMなど、広告宣伝費の効率化を順調に進めることができたことなども寄与した。
■ナガイレーベン <7447> 2,331円 +26 円 (+1.1%) 本日終値
ナガイレーベン<7447>が反発。4日の取引終了後に発表した第2四半期累計(16年9月~17年2月)連結決算が、売上高71億4900万円(前年同期比3.0%増)、営業利益19億3200万円(同13.0%増)、純利益13億8000万円(同22.8%増)と2ケタ営業増益だったことが好感されている。主力のヘルスケアウエアで更新物件を確実に受注したことに加えて、新規物件の獲得も順調だったことが寄与。また、患者ウエアも好調に推移し売上高・利益を押し上げた。なお、17年8月期通期業績予想は、売上高170億円(前期比2.8%増)、営業利益51億600万円(同3.1%増)、純利益35億2800万円(同8.2%増)の従来予想を据え置いている。
■良品計画 <7453> 25,000円 +250 円 (+1.0%) 本日終値
良品計画<7453>が4日続伸し新高値。同社が4日発表した3月の直営店売上高は前年比2.1%増と堅調だった。例年より気温の低い日が多かったが、衣服・雑貨では、ニットやアウター、デニムパンツの売り上げが伸びたほか、生活雑貨や食品が堅調だった。「無印良品」ブランドは国内・海外で高い知名度を有し、安定したファン層を獲得している。海外事業の伸び悩みがやや懸念されているが、これは円高など一過性要因が大きいことから、今18年2月期以降も順調な業績の伸びが期待されている。
■富士通 <6702> 680円 +5.2 円 (+0.8%) 本日終値
SMBC日興証券が4日付で富士通 <6702> の投資判断「2(中立)」を継続し、目標株価を640円→760円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、17年3月期はPC・携帯電話、LSIなどの改善により営業利益は200億円上振れすると予想。18年3月期以降も事業環境は従来通りIT分野などは緩やかに改善するとみるが、富士通テンやニフティ譲渡を前提としており、積み残しのビジネスモデル変革の影響が焦点になると指摘している。同証券では、17年3月期の連結営業利益を1250億円→1400億円(会社計画は1200億円)、18年3月期を1600億円→1750億円、19年3月期を1700億円→1800億円にそれぞれ引き上げた。
■テルモ <4543> 3,940円 +30 円 (+0.8%) 本日終値
テルモ<4543>が堅調。SMBC日興証券が4日付で投資評価「2」を継続しつつ、目標株価を3700円から3900円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。16年以降に行った買収の効果や為替前提変更を反映し、17年3月期の営業利益予想を710億円から738億円へ、18年3月期を同798億円から824億円へ引き上げたことが目標株価引き上げの要因。ただ、新たに利益を牽引する製品はまだ見えておらず、割安感にも乏しいことから、投資評価は継続するとしている。
■新日鐵住金 <5401> 2,517円 +13 円 (+0.5%) 本日終値
新日鉄住金<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>などが堅調、目先値ごろ感からの押し目買いが入っている。トランプ米大統領が企業経営者との会合で金融規制の緩和やインフラ投資に言及、前日の米国株市場ではこれを好感してインフラ関連株などに物色資金が流入した。建設資材としての鉄に需要が高まるとの思惑が、大手鉄鋼株の買いに反映されている。
株探ニュース