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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ツガミ、不二越、ALSOK

ツガミ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ツガミ <6101>  816円  +45 円 (+5.8%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 ツガミ<6101>が続急伸。株価は一時817円まで上値を伸ばし、15年3月につけた高値814円を払拭し、12年5月以来、約5年ぶり高値圏に突入した。市場では「円高懸念がくすぶるなか、この場面での同社株の急騰には意外性がある。直近、シティグループが収益基盤の強化と新型スマートフォン投入に向けた工作機械発注の動きを背景に投資判断を『中立』から『買い』に引き上げるとともに、目標株価も680円から850円に引き上げており、これが株価に強いインパクトを与えた」(準大手証券)と指摘している。同社株は月足チャートでみると、16年7月から10カ月連続の陽線を引いており、長期上昇波を形成、この間に株価は2倍化した。

■不二越 <6474>  588円  +24 円 (+4.3%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 4日、不二越 <6474> が決算を発表。17年11月期第1四半期(16年12月-17年2月)の連結経常利益が前年同期比52.1%増の32.7億円に拡大して着地したことが買い材料視された。自動車・建設機械向けベアリングや油圧モーターなどの販売が伸びたことが寄与。内製化の進展や生産性の向上に加え、為替差損が減少したことも増益に大きく貢献した。

■綜合警備保障 <2331>  4,555円  +155 円 (+3.5%)  本日終値
 4日、綜合警備保障 <2331> が東武グループで警備業務を手掛ける東武デリバリーから、現金などの警備輸送業務を7月にも買収すると発表したことが買い材料視された。東武デリバリーの警備輸送業務を吸収することにより、双方の経営資源や事業ノウハウを融合することで顧客に対し付加価値の高いサービスの提供を目指す。発表を受け、事業拡大による業績への寄与に期待する買いが向かった。

■エムスリー <2413>  2,932円  +90 円 (+3.2%)  本日終値
 エムスリー<2413>が大幅続伸、底値離脱が鮮明でテクニカル的にも5日・25日移動平均線のゴールデンクロスが接近した。SMBC日興証券が4日付で同社の投資評価を「1」継続、目標株価を3400円から3500円に引き上げており、これを買い手掛かりに物色資金の流入を誘っている。同証券では同社の会員プラットフォームを活用したビジネスは長期的に広がる可能性が高いとの見方を変えておらず、MR業務支援事業の成長を評価するとともに、治験事業の利益率拡大効果に期待をかけている。

■しまむら <8227>  15,660円  +460 円 (+3.0%)  本日終値
 しまむら<8227>が3日続伸。野村証券は4日、同社株のレーティングの「バイ」を継続し、目標株価を1万7000円から1万8250円に引き上げた。コア商品を積極拡大する商品・売り場の商品政策(MD)改革で、17年2月期は久しぶりに計画を上振れ。18年2月期は、円高効果の一巡で増益は減速だが、MD改革による増益基調は続くと予想している。

■ファナック <6954>  23,185円  +655 円 (+2.9%)  本日終値
 ファナック<6954>やSMC<6273>、安川電機<6506>など機械株が高い。ファナックは一時、前日に比べ3%高に買われている。4日に発表された不二越<6474>の第1四半期(16年12月~17年2月)決算は純利益が前年同期比96%増と大幅増益となったことから、ロボットなど産業機械需要が好調なことが改めて注目されている。また、トランプ米大統領は4日、「インフラ整備計画の規模が1兆ドルを超える可能性がある」と発言しており、インフラ投資に伴う設備投資関連需要も再度、関心を集めている。

■HOYA <7741>  5,439円  +153 円 (+2.9%)  本日終値
 HOYA<7741>は6日ぶりに反発。ドイツ証券は4日、同社株の投資評価「バイ」を継続するとともに目標株価を4800円から6100円に引き上げた。NAND型フラッシュメモリーの供給不足の影響で同社製ガラスサブストレートを使用する2.5インチのハードディスクドライブ(HDD)も好調を持続。また、ニアラインHDDが想定以上に健闘していることも評価している。同証券では、17年3月期の連結営業利益予想を1102億円から1129億円へ、18年3月期予想を1133億円から1265億円へ上方修正している。

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