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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ニトリHD、エレコム、ツルハHD

ニトリHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■ニトリホールディングス <9843>  14,440円  +200 円 (+1.4%)  本日終値
 ニトリホールディングス<9843>が3日続伸、連日の上場来高値を更新した。同社が先月28日に発表した17年2月期決算は、売上高が前の期比12%増の5129億5800万円、純利益は同28%増599億9900万円と30期連続の増収増益だった。都心の新店が好調だったほか、既存店も堅調だった。18年2月期も増収増益が続く見通しだ。この決算発表を受け、一部外国証券では目標株価を1万6400円とするなどアナリストからは、強気評価が相次いでいる。同社は中国や東南アジアで製造した家具を国内に輸入して販売しており、足もとの為替の円高はプラス要因とみられている。

■エレコム <6750>  2,124円  +22 円 (+1.1%)  本日終値
 エレコム<6750>が5日ぶりに反発。野村証券が3日付で目標株価2400円、投資判断「ニュートラル」としてカバレッジを開始したことが好材料視された。同証券では、17年3月期の営業利益を前期比11%増の99億円と予想。会社計画(96億円)比では、4~12月期の円高による営業増益要因やアクセサリのミックス改善を考慮し上振れすると予想している。また、18年3月期は同6%増益の105億円と最高益更新が続くと予想。アクセサリ製品群のミックス改善、エンベデッド不具合案件の一巡と大規模案件受注増、法人向けチャネル開拓によるネットワークの拡販などが見込まれ、収益性の改善が続くと予想している。

■ツルハホールディングス <3391>  10,650円  +80 円 (+0.8%)  本日終値
 ツルハホールディングス<3391>が続伸。ドラッグストアの収益環境はここ復調傾向にある。そのなか、業界内の競争激化は、合従連衡に伴い大手がより相対優位となる流れを形成しているが、M&A戦略による勢力拡大でトップ集団に位置する同社にとっては追い風が強い。17年5月期第3四半期は営業利益段階で23%増と過去ピークを更新、「前期に買収したレデイ薬局とのシナジーも想定を上回る」(中堅証券情報部)と指摘されており、見直し買いが流入している。

■TIS <3626>  2,868円  +17 円 (+0.6%)  本日終値
 TIS<3626>が続伸。SMBC日興証券が3日付で投資判断「1」を継続しつつ、目標株価を3000円から3400円へ引き上げたことが好材料視された。同証券では、十数年ぶりとなるクレジットカードシステムの大型開発業務が立ち上がり、強みを持つ主力部門のポテンシャルが発揮され、今後、業績を改善させると予想されるという。また、同業務が18年3月期から実際に増加することが具体的に見えてきたことと、現在は不採算案件をコントロールできているとみることから、18年3月期の営業利益予想を276億円から290億円へ上方修正している。

■トレンドマイクロ <4704>  4,925円  +20 円 (+0.4%)  本日終値
 トレンドマイクロ<4704>が全般軟調相場に逆行して上値指向。テクニカル的にも5日・25日移動平均線のゴールデンクロスが接近、年初来高値5110円のクリアも視界に捉えている。SMBC日興証券が3日付で同社株の投資評価を「3」から「2」に引き上げ(目標株価は4700円を継続)ており、これが株高を後押ししている。同社が手掛けるウイルススキャン製品は個人向けだけでなく、企業向けも減少する可能性が高く、特にクラウド化の進展がクライアント単位で課金するウイルススキャン製品の需要減少を加速させる要因となるとしているが、同社は買収を通してウイルススキャンから総合サイバーセキュリティーへの移行が順調に進捗しており、これを評価している。

■ディスコ <6146>  17,000円  +40 円 (+0.2%)  本日終値
 ディスコ<6146>が続伸。3日の取引終了後に発表した第4四半期(1~3月)の個別売上高(速報値)が前年同期比15.0%増)の328億7900万円となり、四半期最高を大幅に更新したことが好感された。精密加工装置で、期初の想定を上回る形でメモリ向けをはじめ幅広いアプリケーションで引き合いが強く推移したほか、ダイサ、グラインダともアジア地域を中心に出荷が堅調だったことが寄与した。また、消耗品である精密加工ツールは、季節性による客先稼働日数の減少があったものの、ダイシングブレード・グラインディングホイールともに需要が旺盛で、前四半期から引き続き出荷数量が高水準で推移した。なお、通期売上高は1132億9700万円となり、4期連続で過去最高を更新。また、直近の通期個別業績予想(売上高1111億円)に対しては、102.0%の達成率となったとしている。

■JUKI <6440>  1,283円  +3 円 (+0.2%)  本日終値
 JUKI<6440>が反発。岩井コスモ証券が3日付のリポートで、投資判断「B+」、目標株価1500円でカバレッジを開始したことが好感された。17年12月期は、新興国での需要が堅調に増加するほか、中国で国内消費向け、また日本など先進国向けに縫製需要が増加すると予想している。また、非アパレル向けでも中国で自動車用シートの縫製工程への使用開始など新規案件が見込まれることもあり、同証券では通期営業利益予想を会社計画48億円を上回る50億円としている。

■みらかホールディングス <4544>  5,160円  +10 円 (+0.2%)  本日終値
 みらかホールディングス<4544>が続伸。3日の取引終了後、子会社富士レビオが免疫・生化学検査装置の連結検査装置を発売すると発表しており、業績への寄与を期待した買いが入ったようだ。富士レビオの全自動化学発光酵素免疫測定システム「ルミパルスL2400」と、日本電子<6951>の生化学自動分析装置「BioMajesty ZERO JCA-ZS050」を連結。これにより、1つの検体に対して免疫検査および生化学検査の両方を実施することができ、検査の迅速化・効率化に貢献するという。特に、中規模病院におけるワークフローの改善や大規模病院における夜間緊急検査の効率化に寄与するとしている。

■クリエイトS <3148>  2,540円  -157 円 (-5.8%)  本日終値
 クリエイトSDホールディングス<3148>が大幅反落。3日の取引終了後に発表した第3四半期累計(16年6月~17年2月)連結決算は、売上高1825億8700万円(前年同期比6.5%増)、営業利益105億9800万円(同1.6%増)、純利益73億4700万円(同5.9%増)と増収増益で着地したが、16年12月~17年2月期では、営業利益が同5.3%減となっており、足もとの業績悪化を警戒した売りが出たようだ。主力のドラッグストア事業で、品ぞろえの拡充や購入頻度の高い商品のEDLP(エブリデイ・ロープライス)施策を進めたことで、既存店売上高が前年同期を上回り、第3四半期累計では売上高・利益ともに押し上げたが、一方で人員増強や時給単価の上昇、採用費の増加などにより人件費が増加し、経費率が悪化しており、これが足もとの利益を押し下げたようだ。なお、17年5月期通期業績予想は、売上高2477億円(前期比6.8%増)、営業利益147億円(同5.3%増)、純利益97億円(同4.6%増)の従来予想を据え置いている。

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