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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):あさひ、UT、しまむら

あさひ <日足> 「株探」多機能チャートより
■あさひ <3333>  1,388円  +90 円 (+6.9%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 あさひ <3333> が急伸し年初来高値を更新した。同社は3日に決算を発表。17年2月期の経常利益(非連結)は前の期比4.1%増の35.1億円で着地。続く18年2月期も前期比8.0%増の38億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。今期はスポーツ自転車の販売拡大などで既存店売上高は前期比約1%増を目指す。また、23店の新規出店を計画し、18期連続増収となる5.3%の増収を見込む。併せて発表した3月の既存店売上高が前年同月比6.5%増と足元の業績が好調だったことも支援材料となった。

■西松屋チェーン <7545>  1,291円  +52 円 (+4.2%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 西松屋チェーン<7545>が大幅高。午後2時30分ごろに自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入った。上限を49万5000株(発行済み株数の0.76%)、または5億円としており、取得期間は4月6日から21日まで。また、同時に発表した18年2月期単独業績予想が、売上高1430億円(前期比4.9%増)、営業利益87億1500万円(同10.7%増)、純利益57億9500万円(同13.2%増)と連続2ケタ営業増益を見込んでいることも好感されているようだ。積極的な出店を行う一方、採算の悪化した店舗についてはスクラップを進め収益性の改善を実施。また、インターネット販売の事業基盤強化を進め、さらなる事業の拡大を図るとしている。なお、17年2月期決算は、売上高1362億7300万円(前の期比2.6%増)、営業利益78億7100万円(同33.2%増)、純利益51億1800万円(同34.8%増)だった。

■UTグループ <2146>  1,510円  +42 円 (+2.9%)  本日終値
 UTグループ <2146> [JQ]が大幅続伸し、連日で上場来高値を更新した。同社は製造派遣・請負大手で人手不足の長期化を背景に業績が拡大しており、これを評価する買いが続いている。この日は4日付の日経新聞で、日本経済新聞社が作成した新興市場に上場する中堅企業の成長力ランキング「伸びる会社MIDDLE200」において、同社が総合順位トップにとなったと報じられたことが刺激材料となっているようだ。

■しまむら <8227>  15,200円  +360 円 (+2.4%)  本日終値
 3日、しまむら <8227> が決算を発表。17年2月期の連結経常利益は前の期比23.0%増の500億円に拡大して着地。続く18年2月期も前期比15.1%増の576億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は主力のしまむら事業で都市部を中心に26店の新規出店を計画する一方、在庫管理の徹底などコスト削減をさらに進め、3期連続の増収増益を目指す。業績好調に伴い、前期の年間配当を196円→230円(前の期は195円)に増額し、今期も230円を継続する方針としたことも支援材料となった。

■全国保証 <7164>  3,930円  +90 円 (+2.3%)  本日終値
 全国保証<7164>が続伸。同社は3日、4月から九州労働金庫(福岡市中央区)が取り扱う住宅ローン商品の保証業務を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入ったようだ。同社は、民間金融機関の住宅ローンに対する保証業務を中核事業としており、全国各地の金融機関と提携。今後も金融機関との提携関係の強化を図るとしており、今回の九州労金との提携でも業績への寄与が期待されている。

■東京製鐵 <5423>  948円  +21 円 (+2.3%)  本日終値
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が3日付で東京製鐵 <5423> の投資判断を「アンダーウエート(弱気)→オーバーウエート(強気)」に2段階引き上げ、目標株価を860円→1270円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、田原工場のHRC増産による板材の収益が本格寄与する可能性が高まったと指摘。電力契約が切り替わる18年3月期以降は本格的な増産で、数量効果と稼働率上昇によるコスト削減が業績に寄与するとみている。H形鋼中心ではスプレッド動向に収益が左右されるが、田原工場の数量増による収益上積みが見込まれることを評価した。同証券では、18年3月期の営業利益を162億円→197億円、19年3月期を168億円→219億円にそれぞれ上方修正した。

■サカイ引越センター <9039>  3,200円  +65 円 (+2.1%)  本日終値
 サカイ引越センター<9039>が続急伸。東海東京調査センターが3日付で同社のレーティングを「アウトパフォーム」継続でフォローしている。同社が3日に発表した3月の月次売上高は前年比15%増の128億円と好調だったほか、17年3月期通期累計でも4%増の738億円と順調に拡大していることを評価している。また、17年3月期第4四半期については引っ越し作業の単価が大きく改善していることもポジティブ要因となった。

■四国化成工業 <4099>  1,244円  +25 円 (+2.1%)  本日終値
 四国化成工業<4099>は、全体相場が後場に入って一段安と軟調地合いとなるなかで、小幅ながら続伸と頑強な推移をみせた。同社が1月25日に発表した17年3月期第3四半期累計の連結経常利益は59億4000万円(前年同期比6.3%減)と小幅減益となったものの、通期計画の経常利益66億円に対する進捗率は90.0%に達しており、最終的には上方修正の可能性が高まっている。18年3月期について同社では「主力製品の自動車タイヤ向け原料である不溶性硫黄製造プラントの30%程度の生産設備の増設が3月末までに完成し、10月からの本格稼働を見込んでいる」(経営企画部)としており、業績の向上に期待が寄せられている。

■日経Dインバ <1357>  1,980円  +36 円 (+1.9%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>が反発。日々の騰落率が日経平均のマイナス2倍になるように設定されたETFであり、全般相場の動きと逆方向に連動する。足もと東京市場はにわかに地政学的リスクが意識されており、日経平均株価が1万8800円を割り込んできた。NF日経ダブルインバースは、これにつれて水準を切り上げた。

■アカツキ <3932>  4,850円  +80 円 (+1.7%)  本日終値
 アカツキ<3932>が続伸、調整一巡から25日移動平均線との下方カイ離修正に動き出した。スマートフォンゲームの開発・運営を行うが、課金収入の拡大で高水準の収益の伸びをみせている。同社は3日、ブシロード(東京都中野区)とテニスアニメ「新テニスの王子様」を題材にしたスマートフォン向けゲームアプリを共同開発することを発表、前日場中の発表だが、引き続きこれを手掛かり材料とする買いを引き寄せている。リリース時期は17年中を予定しており、これによる業績への寄与が期待されている。

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