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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

KTK <日足> 「株探」多機能チャートより

■ケイティケイ <3035> [JQ] 385円 (+80円、+26.2%) ストップ高

 29日、ケイティケイ <3035> [JQ]が17年8月期上期(16年9月-17年2月)の連結経常利益を従来予想の7100万円→1億5400万円に2.2倍上方修正。従来の34.9%減益予想から一転して41.3%増益を見込み、7期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。原材料費の低減を中心とする製造・調達コスト削減や、通信費の見直しによる経費抑制などが奏功し、採算が改善した。併せて上期増額分を下回る形で、通期の同利益を1億4700万円→1億8000万円に22.4%上方修正。減益率が31.3%減→15.9%減に縮小する見通しとなった。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の3円→5円(前期は5円)に増額修正したことも支援材料となった。

■ぱど <4833>  391円 (+80円、+25.7%) ストップ高

 ぱど <4833> がストップ高。同社は29日取引終了後に、RIZAPグループ <2928> [札証A]と広告出稿業務受託契約を締結したと発表。これが材料視されたようだ。同社は2月13日にRIZAPグループと資本・業務提携したことを発表しており、今回の契約はシナジー創出の具体的施策の一環。同社では、RIZAPグループ各社からの継続的な受注により、安定的な収益を確保することが可能になるとしている。

■関門海 <3372> [東証2] 391円 (+80円、+25.7%) ストップ高

 関門海 <3372> [東証2]がストップ高。同社は29日、「玄品ふぐ」の中国フランチャイズ展開に向けて、上海企業とエリア本部契約を締結したことを発表、これを手掛かり材料に投機資金が流入している。

■ジーンズメイト <7448>  277円 (+28円、+11.2%)

 東証1部の上昇率2位。ジーンズメイト <7448> が後場一段高。同社の親会社であるRIZAPグループ <2928> [札証A]が30日、コンプレッションウェアを中心としたウェアシリーズの本格販売を開始したと発表。RIZAPのアパレル展開が刺激材料となったようだ。RIZAPグループは、ジーンズメイトに対し今年1月17日から2月13日にかけてTOB(株式公開買い付け)を行い、574万8809株を取得。このほか第三者割当増資による取得分345万株と合わせ、計919万8809株(議決権所有割合63.99%)を取得し、2月20日付で子会社化している。

■ソレキア <9867> [JQ] 4,115円 (+365円、+9.7%)

 ソレキア <9867> [JQ]が高い。29日、富士通 <6702> が同社に対するTOB(株式公開買い付け)価格を1株3500円から4000円に引き上げると発表したことが買い材料視された。同社を巡ってはフリージア・マクロス <6343> [東証2]の佐々木ベジ会長がTOB価格を2800円から3700円に引き上げていた。富士通はTOBを成立させるため、価格を上乗せすることを決定した。

■ユビテック <6662> [JQ] 495円 (+34円、+7.4%)

 ユビテック <6662> [JQ]が出来高増勢のなか続伸、にわかに動意含みの様相だ。車載用電子機器やATM向け識別センサーなどを展開するが、IoT社会の到来を睨んでいち早く同分野での技術開発に注力しており、市場では上値思惑が膨らんでいる。製造設備の稼働監視システムの受託開発も手掛け、直近では工場設備の稼働状況をリアルタイムで可視化するIoT標準キットを販売、低コストのIoTシステムを提供するほか、集計した情報を分析して顧客の生産性向上を担う。引き合い旺盛で、17年6月期に経常損益で1億1000万円の黒字転換を見込むが、上方修正余地が高いとみられている。また、18年6月期は収益回復が加速する見通し。

■テラプローブ <6627> [東証M] 1,550円 (+99円、+6.8%)

 テラプローブ <6627> [東証M]が3連騰。29日の取引終了後、同社の顔認証ソフトウエア・ライブラリ「TeraFaces」およびその他の画像処理技術が、デアゴスティーニ・ジャパン(東京都中央区)が6月6日に創刊するマガジンシリーズ「週刊Robi(ロビ)2」に採用されたと発表した。「週刊ロビ2」は毎号のパーツを集めて組み立てると、日本で一番売れた二足歩行のコミュニケーションロボット「ロビ」が進化した「ロビ2」ができるというもの。ロビ2は、従来のロビに対し家族の顔と名前の記憶、絵本の朗読、「ニコロビシャッター」による写真撮影など機能面で大きく進化したことが特徴で、テラプローブはこれらの機能を実現するための中心的な技術やパーツを提供することになっている。

■ライク <2462>  2,935円 (+154円、+5.5%)

 東証1部の上昇率6位。ライク <2462> は大幅高、昨年来高値を約11ヵ月ぶりに更新した。同社は、携帯電話販売向け主力の人材派遣会社。24日に、同社連結子会社で有料老人ホームを運営しているサンライズ・ヴィラ(本社・千代田区)の株式を追加取得し、完全子会社化したと発表した。取得価格は6億5200万円。ライクグループは、事業所内保育の受託運営および公的な保育施設の運営を行う子育て支援サービス事業、サービス業界・コールセンター・物流・保育・介護業界を中心とした総合人材サービス事業、首都圏での有料老人ホーム運営を行う介護関連サービス事業を軸に手掛けている。

■アライドHD <6835> [東証2] 61円 (+3円、+5.2%)

 29日、アライドテレシスホールディングス <6835> [東証2]が3月31日提出予定の有価証券報告書で「継続企業の前提に関する注記」の記載を解消すると発表したことが買い材料視された。同社は16年12月期に3期ぶりに最終黒字となったものの、74.9億円と多額な有利子負債残高を抱え金融機関とシンジケートローンの再組成について協議中だったことから、決算短信では「継続企業の前提に関する注記」を記載していた。今回、取引銀行とシンジケートローン契約更新の合意に至り、当面の資金繰り安定化が図られる見込みとなったことで同注記の記載を解消する。

■タツモ <6266> [JQ] 1,783円 (+83円、+4.9%)

 タツモ <6266> [JQ]が3連騰し昨年来高値を更新した。29日、同社が17年12月期の連結経常利益を従来予想の11.8億円→14.1億円に19.6%上方修正。従来の15.2%減益予想から一転して1.4%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。4月に子会社化するプリント基板製造装置メーカーのファシリティと、紫外線照射装置メーカーのクォークテクノロジーの業績上積みが収益を押し上げる。

■デジデザイン <4764> [JQG] 1,160円 (+48円、+4.3%)

 デジデザイン <4764> [JQG]が続伸。同社は29日取引終了後に、定款の一部変更を発表しており、これが材料視されたもよう。事業目的に「ベンチャービジネス等各種事業への投資業務」などが追加されており、今後の事業展開が期待されているようだ。また、このほかでは「資金調達、M&A、事業再生、事業承継、相続対策等に関するコンサルティング業務」や、「M&Aの仲介、サポート業務」、「株式、金融商品等の売買、賃貸、管理、投資、運用およびそれらの仲介業務」などが追加されている。

※30日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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