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【市況】明日の株式相場見通し=小康状態保つも上値追う材料見当たらず

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(30日)の東京株式市場は、きょうの日経平均株価が、3月期末の配当権利落ち分の約130円を即日埋めて前日比で小幅ながらプラスで引けたことで、やや安心感が広がり小康状態を保つことになりそうだ。ただ、米株式市場や外国為替市場の円相場に影響を受ける地合いは継続しそうだ。

 市場関係者からは「きょうは、配当の権利落ち分を即日で埋められるかどうかに市場参加者の関心が集中していただけに、ひとまず胸を撫で降ろした感じだ。ただ、東証1部の値下がり銘柄数は1158と、値上がり銘柄の716を大きく上回り、東証株価指数(TOPIX)は小幅反落となった。実質新年度入りで投資家の売買スタンスの自由度は増したものの、上値を追う手掛かり材料が見当たらないなかで、膠着状態を強いられそうだ」との見方が出ていた。

 29日の東京株式市場は、売り買い交錯ながら物色意欲は根強く、前日終値近辺で小浮動を繰り返す推移となった。日経平均株価終値は、前日比14円61銭高の1万9217円48銭と、3月期末の配当権利落ち分を即日埋めて小幅続伸となった。

 日程面では、「スシロー」ブランドでの回転ずし全国チェーンを展開するスシローグローバルホールディングス<3563>が東証1部市場に、ビッグデータの解析・人工知能による情報提供サービスを手掛けるユーザーローカル<3984>が東証マザーズにそれぞれ新規上場する。そのほかに、東芝<6502>の臨時株主総会に注目。海外では、米10~12月期の米国内総生産(GDP)確定値が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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