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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ディディエス、トーカロ、Jマテリアル

ディディエス <日足> 「株探」多機能チャートより
■ディー・ディー・エス <3782>  1,083円  +117 円 (+12.1%)  11:30現在
 ディー・ディー・エス<3782>が急騰。同社は指紋認証機器の大手で、生体認証の市場が広がるなかでビジネスチャンスを広げている。22日、本人認証セキュリティプラットフォームが16年度に168自治体で新規採用され、その結果、保守契約中の自治体と合わせて合計242自治体で稼働中であることを発表、これを評価する買いを呼び込んでいる。

■トーカロ <3433>  2,845円  +215 円 (+8.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 22日、トーカロ <3433> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の46億円→56億円に21.7%上方修正。従来の8.5%減益予想から一転して11.4%増益見通しとなったことが買い材料視された。半導体・液晶分野向け溶射加工の受注が想定より伸びることが寄与。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の75円→85円(前期は75円)に増額修正したことも支援材料となった。また、前日終値ベースの予想PERが13.4倍→10.6倍に低下し、割安感が強まっている。

■ジャパンマテリアル <6055>  1,730円  +94 円 (+5.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が22日付でジャパンマテリアル <6055> の投資判断を「Buy(買い)」、目標株価を2100円に新規設定したことが買い材料視された。リポートでは、最大顧客の東芝が計画するNANDの設備能力拡張や生産量拡大などを踏まえ、中長期で高成長すると予想。株価は10-12月期の営業減益や東芝メモリの資本構成の不透明さなどから調整中だが、時間の経過とともにNAND関連の成長企業としての評価が高まるとしている。

■マクロミル <3978>  1,771円  +91 円 (+5.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 マクロミル<3978>は高い。同社は22日に東証1部市場に新規上場しており、この日で取引開始から2日目。上場初日は公開価格1950円に対し4.3%安の1867円で初値をつけ、一時1651円まで値を下げた。同社はインターネットを通じたマーケティングリサーチの国内最大手で14年に上場廃止となった後、再度IPOを果たした「再上場銘柄」。上場時の筆頭株主である米投資ファンド、ベインキャピタル系を中心とした売り出し株の規模は大きく市場には荷もたれ感も出ている。ただ、この日は一時、公開価格から約16%安の1640円まで値を下げたが、1600円台の株価には値ごろ感も強く売り一巡後は一時1800円台まで値を上げている。

■VTホールディングス <7593>  602円  +29 円 (+5.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 VTホールディングス<7593>が大幅高している。東海東京調査センターが22日付でレーティング「アウトパフォーム」、目標株価800円でカバレッジを開始しており、これを好材料視した買いが入っているようだ。同センターでは、整備事業の強化やリストラによる海外ディーラーの収益改善、国内新車販売台数の増加、国内ホンダディーラーの店舗改装一巡による利益率の改善などを評価。17年3月期営業利益は会社計画75億円を上回る77億円を見込んでいるほか、18年3月期は同97億円を予想している。

■東芝 <6502>  202.4円  +8.4 円 (+4.3%)  11:30現在
 東芝<6502>は買い優勢。同社が分社して設立する半導体メモリーの新会社「東芝メモリ」について、早ければ2018年度の株式上場を前提に売却手続きを進めていることが複数のメディアを通じて伝わっている。早期上場計画を示すことは対投資ファンドで有利に働く。東芝は売却に伴い最低1兆円の資金調達を目指す構えとも伝わっており、これが株価面でポジティブ材料となった。

■SUMCO <3436>  1,670円  +60 円 (+3.7%)  11:30現在
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が22日付でSUMCO <3436> の投資判断を「アンダーウエート(弱気)→ニュートラル(中立)」に引き上げ、目標株価を850円→1600円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、いずれかのウエハーメーカーが300mmウエハーの生産能力を増強すると考えていたが、現時点まで本格的な能力増強投資に着手していないと報告。これを受けて300mmウエハー価格の値上げ幅が想定よりもかなり大きくなるとし、価格前提を16%上昇に変更した。同証券では、17年12月期の連結営業利益を240億円→380億円、18年12月期を270億円→440億円にそれぞれ上方修正した。

■住友金属鉱山 <5713>  1,600.5円  +33 円 (+2.1%)  11:30現在
 住友金属鉱山<5713>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は22日、同社株のレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエート」へ引き上げた。目標株価は1670円から2000円に見直した。同社が絶対的な強みを持つ、ニッケル製錬を中心に18年3月期以降の収益構造は変化する局面を迎えることを評価しており、特に同事業の高付加価値化に注目している。同証券では17年3月期の連結営業利益を前期比31%増の780億円(会社予想760億円)、18年3月期の同利益は1130億円を予想している。

■日本車輌製造 <7102>  313円  +5 円 (+1.6%)  11:30現在
 日本車両製造<7102>が3日ぶり反発している。22日の取引終了後、愛知県豊川市などにある鉄道車両や橋梁などの全3工場を親会社のJR東海<9022>に売却すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。売却するのは、豊川製作所(愛知県豊川市)、衣浦製作所(愛知県半田市)、鳴海製作所(名古屋市緑区)の3工場の土地・建物で、米国向け大型鉄道車両案件などで多額の損失を計上する見込みであることから、これに対応するのが狙い。なお、売却後はJR東海と賃貸借契約を結び、継続して使用するという。また、名古屋熱田区など3カ所に保有する非事業用資産を売却するとあわせて発表した。譲渡先は非公表で売却益90億円を18年3月期業績に特別利益として計上するという。これらは、長期借入金全額(貸借対照表計上額241億7300万円)の繰り上げ返済に充てるほか、財務状況の改善を図る方針だ。

■ベルーナ <9997>  851円  +7 円 (+0.8%)  11:30現在
 22日、ベルーナ <9997> が発行済み株式数の14.09%にあたる1594万8092株の自社株を消却すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は3月31日。

■アンリツ <6754>  891円  +7 円 (+0.8%)  11:30現在
 アンリツ<6754>が全般軟調相場のなか反発に転じた。ここ全体相場の波乱に流されて調整を入れていたが、25日移動平均線をサポートラインに下げ止まり再浮上の動き。IoT時代の本格到来を受け、同社は通信系計測器のトップメーカーとして、そのイノベーションの源泉となる次世代通信方式5G関連の特需を取り込む可能性が意識されている。23日付の日本経済新聞が「トヨタ自動車とNTTは自動車の超高速無線通信技術で提携する。第5世代(5G)と呼ばれる技術を活用し、より安全性の高い自動運転車の実用化につなげる」と報じており、5G関連銘柄への注目度が高まった。そのなか、同社株は信用取組も厚く、信用倍率は1.4倍台で株式需給面からも上値思惑が膨らんでいる。

■富士通 <6702>  661.9円  +3.4 円 (+0.5%)  11:30現在
 富士通<6702>がしっかり。22日の取引終了後、従来4円を予定していた17年3月期の期末配当について、1円増額して5円にすると発表しており、これを好感した買いが入っている。なお、これにより、年間配当は9円(従来予想8円)となり、前期実績の8円に対しては1円の増配となる予定だ。

■エフ・ジェー・ネクスト <8935>  998円  +4 円 (+0.4%)  11:30現在
 22日、エフ・ジェー・ネクスト <8935> が株主優待制度を拡充すると発表したことが買い材料視された。100株以上を保有する株主を対象とした株主優待に長期保有優遇制度を導入する。現行の百貨店セレクト商品、温泉旅館利用券に加え、1000株以上を3年以上継続保有する株主には、追加でカタログギフト(3000円相当)を贈呈するという。発表を受けて、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。

■Jティッシュ <7774>  1,370円  +4 円 (+0.3%)  11:30現在
 22日、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング <7774> [JQG]が17年3月期の経常損益(非連結)を従来予想の1000万円の黒字→2億7700万円の黒字(前期は6億7700万円の赤字)に28倍上方修正したことが買い材料視された。中国における自家培養軟骨ジャックの特許に関する全権利を親会社の富士フイルムに譲渡すると発表。これに伴い、譲渡一時金3億円が発生することが利益を押し上げる。

■ハーモニック <6324>  3,585円  +5 円 (+0.1%)  11:30現在
 22日、ハーモニック・ドライブ・システムズ <6324> [JQ]が17年3月期の連結最終利益を従来予想の58億円→205億円に3.5倍上方修正。増益率が16.0%増→4.1倍に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。持分法適用会社だったハーモニック・ドライブ・アーゲー株式の追加取得による買収が完了。これに伴い、段階取得に係る差益147億円を特別利益に計上することが利益上振れの背景となる。

■インタートレード <3747>  382円  +80 円 (+26.5%) ストップ高   11:30現在
 インタートレード<3747>がストップ高。22日の取引終了後、産学官共同研究「IT―はなびらたけプロジェクト」の研究成果を報告し、標準ハナビラタケ株の抽出物から、抗がん剤などに利用可能と考えられる新しい細胞活性を発見したと発表しており、今後の事業展開を期待した買いが入っている。同研究は、東京女子医科大学および産業技術総合研究所(産総研)との産学官による共同研究で、ハナビラタケの有効成分の探究を進めていたもの。今回発見した細胞活性はサイレントエストロゲンと呼ばれる、従来のエストロゲン活性の利点を保持し、同時にがんの増殖を活性化するという欠点を持たない活性であり、その成分は抗がん剤のほか、エストロゲン製剤や抗エストロゲン剤、抗動脈硬化剤、健康食品などに利用が可能であるという。

●ストップ高銘柄
 ケアサービス <2425>  1,303円  +300 円 (+29.9%) ストップ高   11:30現在
 澤藤電機 <6901>  417円  +80 円 (+23.7%) ストップ高   11:30現在
 IIF <6545>  5,150円  +700 円 (+15.7%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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