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【市況】21日の株式相場見通し=円高進行を嫌気して売り先行

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
 21日の東京株式市場では、米国株式市場の上値の重さが際立っているのに加え、外国為替市場での円高・ドル安の進行が嫌気されて、売り先行のスタートとなりそうだ。

 18日に閉幕した20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議後に発表された共同声明で、前回まで明記されたいた「あらゆる形態の保護主義に抵抗する」との文言が削除されたことで、市場で保護主義への警戒感が高まり、円高・ドル安が進行した。21日早朝の東京外国為替市場では、1ドル112円50銭台と、前週末に比べて円高・ドル安が進行している。

 20日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前週末比8.76ドル安の2万905.86ドルと3日続落した。トランプ政権の経済政策や、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策の先行きに対する不透明化から買い手控えムードが強まった。主要な経済指標の発表がなく、手掛かり材料不足で方向感に乏しい推移となった。原油価格の低下も売り材料となった。ナスダック総合株価指数は、前週末比0.533ポイント高の5901.529と4日続伸した。

 日程面では、2月の貿易統計、1月の全産業活動指数、1月30・31日開催の日銀金融政策決定会合議事要旨(22日)、気象庁3カ月予報(24日)に注目。海外では、米10~12月期の経常収支(21日)、米2月の中古住宅販売件数(22日)、米2月の新築住宅販売件数(23日)、米2月の耐久財受注(24日)が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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