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【特集】【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家虫とり小僧:次の暴落に備える予防策


以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家、虫とり小僧氏(ブログ:いつか子供に伝えたいお金の話、ツイッター:@mushitori)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2017年3月12日21時に執筆

昨年末からの「トランプ相場」の影響なのか、私の身近なところでも投資を始める人がぽつりぽつりと現れ始めました(まだ「アベノミクス相場」のときほどではありませんが)。

そんな人たちと話す機会があると、私はついつい、

「今は好調でも、長く投資を続けていれば、リスク資産が暴落することがきっとあります。いや、必ずあると思っておいたほうがいいでしょう。一時的には半分になるくらいの覚悟は持っておいた方がいいっすよ」

ってな感じの面白味のないことを言ってしまいます。


◎大切なのは相場の予測ではない

そうすると、たいてい、

「暴落が来ることは事前にどう予測すればいいのですか?」
「で、そういうときはどうすればいいの?」

というような反応が返ってきます。


それに対して私は、

「いつ暴落がくるかは分かりません。ただし、いつ暴落がきたとしても、特別なことをする必要がなく、かつメンタル的にヤラれない程度の投資スタンスやリスクポジションを見つけておいたほうがいいと思います。そのスタンスやポジションは人それぞれでしょうが・・」

ってな回答をしています(まあ、アベノミクス相場のときと同じです)。

「次の暴落を事前に予測して資産を築き上げよう!」みたいな売り文句から、怪しげな金融商品を勧める輩がたまにいますが、暴落を事前に予測してピタリと当てることなんて、誰にでもできることではありません。プロでも多くが失敗するのです。ごく一部のラッキーマンと天才だけにしかできない芸当でしょう。

普通の個人投資家にとって大切なのは、いつ暴落があるかを予測することではなく、いつ暴落があっても投資を継続できる自分なりのスタンスを確立しておくことだと、私は考えています。


◎私はザコですが・・

私はイキがって投資ブログなんぞを書いていますが、基本的には、

「私はアホです。ワラジムシ程度の脳みそしかありません。当然、相場は読めません。予測も当りません。だからこそ、いつ暴落があってもいいように、また、いつ暴落がきても特別なことをしなくても済むようにしてあるのです」

ということを、視点を変えたり、喩え話をを変えたり、カッコつけたりしながら主張しているだけのザコです。

しかしながら、そんな私であっても、事前にしっかりと無リスク資産(安全資産)を確保して、定期的にリバランスをするだけで、暴落を恐れることなく投資を継続することが可能なのです(12年ほど続けていて、年率平均リターンは6%程度)。


◎投資に時間をかけ過ぎるのはアレだよね・・

株や為替の値動きに関しては、私のようなザコだけではなく、おそらく多くの普通の人にも予測は困難でしょう。仮にそれができるとしても、そこに時間を費やし過ぎることは、他の楽しい時間を侵食し、結果的には生活の質を下げることに繋がってしまうのではないか、とも思っています。

投資が仕事や趣味でない限り、人生において投資に割く時間はなるべく少ない方が、トータルな満足度は高いのではないか、ということです(すべての人に当てはまるわけでないことは承知していますが)。

しかしながら、トマ・ピケティ氏が述べていたように、労働収益よりも資本収益の方が効率的なことは、どうやら事実なのです。そこで、現代の資本主義社会では、「投資をしないよりは、しておいた方が効率は良さそうだ」と考えて、手間をかけずに現実的にベターだと思える方法で私も投資を実践しています。

私自身がバカであっても、理論に裏付けされた方法で投資スタンスを確立できれば、世界経済の成長の分け前くらいはもらえるのです(私はのんびりとした国際分散インデックス投資家)。

短期間で大儲けはできなくとも、いつ暴落に見舞われても大丈夫なように準備し、そして暴落時にもコツコツと投資を続けることで、長い目で見ればそれなりの利益を得られる可能性が高いだろうと考えています。


※「インデックス投資」や「積み立て投資」などに関する詳しい話は、自分のブログにクドクドと書いてあります。

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執筆者名:虫とり小僧
ブログ名:いつか子供に伝えたいお金の話
ツイッター名:虫とり小僧(@mushitori)

《MT》

 提供:フィスコ

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