【通貨】ユーロ週間見通し:もみあいか、欧州政治リスクへの懸念残る
ユーロ円 <日足> 「株探」多機能チャートより
■強含み、ECBによる早期利上げの思惑も
先週のユーロ・ドルは強含み。米雇用関連指標の改善がユーロを圧迫したが、欧州政治不安はやや緩和されたことや、欧州中央銀行(ECB)は量的緩和終了前に、利上げを行う可能性に関して協議との報道を受けてユーロ買いが優勢となった。取引レンジ:1.0525ドル-1.0699ドル。
■もみあいか、オランダ総選挙の結果を見極める展開
今週のユーロ・ドルはもみあいか。15日投開票のオランダ総選挙で極右政党が躍進した場合、フランス大統領選への懸念が再び強まる可能性がある。ただし、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和方針の後退でユーロ急落の可能性は低い。米追加利上げは織り込み済みでリスク選好的なドル買い・ユーロ売りが大きく広がる状況ではないとみられる。
予想レンジ:1.0500ドル?1.0800ドル
■堅調推移、リスク回避のユーロ売りは縮小
先週のユーロ・円は上昇。欧州政治不安はやや緩和されたことや、欧州中央銀行(ECB)は量的緩和終了前に、利上げを行う可能性に関して協議との報道を受けてユーロ買いが優勢となった。ドル・円相場がやや円安方向に振れた影響もあったようだ。取引レンジ:120円02銭-122円83銭。
■もみあいか、欧州政治リスクへの懸念残る
今週のユーロ・円はもみあいか。15日投開票のオランダ総選挙の結果を見極める展開となる。極右政党が躍進した場合、リスク回避的なユーロ売りがやや強まる可能性がある。ただし、欧州中央銀行(ECB)による早期利上げの思惑が浮上しており、リスク回避的なユーロ売り・円買いが大きく広がる状況ではないとみられる。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・14日:1月鉱工業生産(前月比予想:+1.7%)
・17日:1月貿易収支(12月:+281億ユーロ)
予想レンジ:121円00銭-124円00銭
《FA》
提供:フィスコ