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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ディディエス、ケネディクス、東芝

ディディエス <日足> 「株探」多機能チャートより
■ディー・ディー・エス <3782>  1,051円  +97 円 (+10.2%)  11:30現在
 ディー・ディー・エス<3782>が大幅反発。7日の取引終了後、Linuxベースの独自OSであるBasilware64で動作する指紋認証クライアントソフトをミントウェーブ(東京都新宿区)と共同開発し、ミントウェーブ製シンクライアントに搭載したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。従来、DDSの指紋認証を行う端末のOSはWindowsに限られていたが、今回、共同開発した指紋認証クライアントソフトにより、Basilware64を搭載したシンクライアント端末でも多要素認証統合プラットフォーム「EVE MA」の指紋認証が利用可能となり、多様なシンクライアント環境で、より強固なセキュリティー対策が可能となるという。同社では今後、自治体が導入を進めるセキュリティー強靭化対策をはじめとした、教育、金融、医療など認証強化が求められる分野で、シンクライアントによるネットワーク分離、USB制御に加え、生体認証による二要素認証などのセキュリティー対応を訴求するとしている。

■ケネディクス <4321>  460円  +26 円 (+6.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 SMBC日興証券が7日付で不動産ファンドを運営するケネディクス <4321> の投資判断を「1(強気)」、目標株価を730円に新規設定したことが買い材料視された。リポートでは、AUM(運用資産残高)成長は年あたり10%を継続すると予想。既存ファンドの拡大とそれらに対するブリッジファンドの組成に加え、メガソーラー発電所を投資対象とするインフラファンドの拡大や国内大口投資家を対象としたコアファンド投入などを見込んだ。また、業績・財務の安定性と効率的な経営資源配分への姿勢も評価している。

■東芝 <6502>  224円  +8 円 (+3.7%)  11:30現在
 東芝<6502>が3日続伸。米国の大手運用会社、ブラックロックが提出した大量保有報告の変更報告書では、同社が保有する大量の東芝株が外国証券などに貸し出されていることが判明。グループ全体で約4600万株が貸株となっており、その多くは空売りに利用されているとみられている。3月の年度末を控え、貸株はいったん買い戻される可能性があり、この日は東芝株に思惑買いが流入している。

■UTグループ <2146>  1,183円  +23 円 (+2.0%)  11:30現在
 UTグループ<2146>が反発。同社は7日、製造派遣を手掛けるタイト・ワークの全株式を取得し子会社化することを発表、取得価額は18億1800万円。これによる業容拡大に期待した買いが優勢となっている。

■テンプホールディングス <2181>  1,912円  +35 円 (+1.9%)  11:30現在
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が7日付でテンプホールディングス <2181> の投資判断「オーバーウエート(強気)」を継続し、目標株価2200円→2600円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、政府の「働き方改革」における長時間労働是正による派遣ニーズ拡大の恩恵を受けると報告。新規の派遣契約増や契約延長による契約終了件数減を踏まえ、派遣売上予想を増額し、18年3月期の派遣・BPO増収率は従来前期比7.5%増→同9.1%増に引き上げた。

■LIXILグループ <5938>  2,891円  +45 円 (+1.6%)  11:30現在
 LIXILグループ<5938>が反発。東京証券取引所が7日の取引終了後、100%子会社LIXILビバ<3564>の4月12日付での新規上場を承認したことで、1490万3800株の売り出しに伴う売却益計上などへの期待感が高まっているようだ。LIXILビバは、ホームセンターの「ビバホーム」を展開しており、前身は2001年に上場廃止となったトステムビバで、約16年ぶりの再上場となる。なお、上場市場は東証1部または2部となっており、4月3日の公開価格決定後に決定する予定だ。

■任天堂 <7974>  24,995円  +305 円 (+1.2%)  11:30現在
 任天堂<7974>は4日続伸。10時現在、売買代金は2位の東芝<6502>を3倍以上の水準をこなす人気ぶりとなっている。ゲーム総合情報メディアが7日、新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ」が発売後3日間で国内推定販売台数が33万台を超えたと発表するなど、想定以上の売れ行きとなっている。4年半前に鳴り物入りで発売された「Wii U」に匹敵する出足好調ぶりが伝わるなか、短期資金による見直し買いが続いている。

■セントラル硝子 <4044>  509円  +4 円 (+0.8%)  11:30現在
 セントラル硝子<4044>が反発。7日の取引終了後、チェコにリチウムイオン二次電池用電解液製造・販売会社を設立したと発表、業績拡大への期待感から買われている。欧州での電解液事業を拡大させ、グローバル市場におけるシェア拡大を目指すとしている。生産能力は標準電解液換算で年間2万トンを目標とし、グループ全体で年間約5万トン以上を有することとなる。なお、同件に伴う業績への影響は軽微としている。

■郷鉄工所 <6397>  81円  +26 円 (+47.3%)  11:30現在
 郷鉄工所<6397>が高い。7日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想について、最終損益を9億5300万円の赤字から2億2000万円の赤字(前期9億300万円の赤字)へ上方修正したことが好感されている。売上高は36億6600万円から26億4500万円(前期比31.0%減)へ、営業損益は8億4200万円の赤字から10億7000万円の赤字(前期6億9900万円の赤字)へ下方修正されたが、岐阜県・垂井町の本社事務所および工場の土地・建物を売却したことに伴い、固定資産譲渡益13億7200万円を第3四半期業績に計上したことなどが赤字幅縮小につながったという。なお、未定としていた期末一括配当については無配継続としている。同時に第3四半期累計(16年4~12月)連結決算を発表し、売上高19億4000万円(前年同期比35.5%減)、営業損益9億4500万円の赤字(前年同期2億3800万円の赤字)、最終損益11億3500万円の赤字(同3億1100万円の赤字)だった。また、この発表に伴い、東京証券取引所および名古屋証券取引所は監理銘柄(確認中)の指定を解除しており、これも好材料視されているようだ。

■アミタホールディングス <2195>  1,306円  +204 円 (+18.5%) 一時ストップ高   11:30現在
 アミタホールディングス<2195>が一時ストップ高の1402円まで買われ、昨年来高値を更新している。7日、傘下のアミタの京丹後循環資源製造所(京丹後エコエネルギーセンター)が、地球温暖化対策のための国民運動 「COOL CHOICE」における京丹後市の「実践優良事業所」として登録されたと発表した。「COOL CHOICE」はパリ協定で政府が国連事務局に提出した約束草案における「2030年度の温室効果ガスの排出量を2013年度比で26%削減する」という目標達成のために、日本が世界に誇る省エネ・低炭素型の製品・サービス・行動など、温暖化対策に資するあらゆる「賢い選択(COOL CHOICE)」を促す、政府・環境省主導の国民運動。今回、実践優良事業所として登録された京丹後循環資源製造所は、食品残さをエネルギー(電気・熱)と資源(肥料)に変えるバイオガス施設で、「COOL CHOICE」運動への取り組みとして、17年3月から良好な衛生環境・美観の維持などを目的とした、施設周辺の地域清掃活動「クリーン9」をスタートさせているという。

■日本ラッド <4736>  1,283円  +171 円 (+15.4%)  11:30現在
 8日午前、日本ラッド <4736> [JQ]が最新型IoTプラットフォーム「Konekti(コネクティー)」の販売を開始すると発表したことが買い材料視された。「Konekti」は、つなぐだけで動作可能な「プラグアンドプレイ感覚での導入」、センサーやゲートウェイのグルーピング管理を手軽に自由に行える「エンドポイントマネージメント」など従来のIoTプラットフォームにはない機能を実装している。同社では今後「Konekti」を活用したシステムインテグレーションサービスを積極的に展開し、IoTセグメントの収益の柱として成長させるという。

■武田薬品工業 <4502>  5,213円  -51 円 (-1.0%)  11:30現在
 薬品株が安い。武田薬品工業<4502>やアステラス製薬<4503>、エーザイ<4523>などが値を下げている。トランプ米大統領が薬価引き下げの意向を示すツイートをしたこともあり、ニューヨーク市場でファイザーやメルクといった薬品株が下落。これを受け、日本市場でも米国市場などで展開する大手薬品株に売りが先行している。

■あらた <2733>  3,015円  -15 円 (-0.5%)  11:30現在
 7日、あらた <2733> が公正取引委員会から下請代金支払遅延等防止法に基づく勧告を受けたと発表したことが売り材料視された。公取委は、同社が15年9月から16年12月にかけて、プライベートブランド商品の製造委託先から「現金引」などとして金品を受けていた行為が下請代金の減額にあたり、同法の規定に違反すると判断した。勧告で指摘された金額は約1501万円に上る。同社では指摘された金額は返還したとしているが、企業イメージの悪化を懸念する売りが向かった。

●ストップ高銘柄
 フジタコーポレーション <3370>  928円  +150 円 (+19.3%) ストップ高   11:30現在
 太洋工業 <6663>  779円  +100 円 (+14.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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