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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ブロッコリー、コロプラ、LINK&M

ブロッコリー <日足> 「株探」多機能チャートより
■ブロッコリー <2706>  814円  +85 円 (+11.7%)  本日終値
 3日、ブロッコリー <2706> [JQ]が日本最大級のアニメイベントで、KLab <3656> と共同開発しているスマートフォン向けゲーム「うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live」の先行試遊会を行うと発表したことが買い材料視された。同タイトルは、同社が企画・制作したPlayStation Portable専用ゲームソフトを原作としたコンテンツ「うたの☆プリンスさまっ♪」を題材としたリズムアクションゲーム。今月25日から東京ビッグサイトで開催される日本最大級のアニメイベント「AnimeJapan 2017」でリズムゲーム部分がリリースに先駆けて体験できるとしている。発表を受けて、「うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live」の早期配信への思惑買いが向かった。なお、KLabも買い気配でスタートしている。

■コロプラ <3668>  1,143円  +81 円 (+7.6%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 コロプラ<3668>が上値追い鮮明、2月15日の戻り高値1092円をクリアし今年に入ってからの高値圏に浮上。全般主力株が軟調推移を強いられるなかで値動きの軽い中小型株に物色の矛先が向いている。そのなかゲーム関連株の一角に値幅取りを狙った短期資金が向かっているもようだ。市場では「同社が手掛けるRPGゲーム、魔法使いと黒猫のウィズのデイリー売り上げ急上昇を材料に個人の短期資金が買いを入れている」(国内ネット証券大手)という。

■LINK&M <2170>  548円  +27 円 (+5.2%)  本日終値
 リンクアンドモチベーション<2170>が全般地合い悪の間隙を縫って大幅続伸、昨年来高値を更新した。企業の組織や人事コンサルティングを展開し、海外人材のサポートやスキルアップ、人材派遣のワンストップサービスなどでノウハウと実績を有しており、政府が掲げる「働き方改革」のテーマでも有力関連株として物色人気を集めた。16年12月期は営業利益段階で前の期比2.2倍の19億2400万円と高変化を示し、会社側の想定から上振れ着地した。また、17年12月期営業利益についてはIFRSを適用し30億円を見込んでいるが増額含みとの見方が市場には根強いようだ。企業における「働き方改革」への対応が喫緊の課題となるほか、同社が組織人事コンサルティングのノウハウをもとに開発した国内初の組織改善クラウドである、モチベーションクラウドの伸長などに期待が大きい。

■テクマトリックス <3762>  1,269円  +41 円 (+3.3%)  本日終値
 テクマトリックス<3762>が3連騰。大和証券が3月3日付で投資判断を新規に「アウトパフォーム」とし、目標株価を1360円に設定したことが好材料視されたようだ。同証券では、サイバーセキュリティー対策の最先端製品を調達・構築・運用までワンストップで提供可能なことや、医療施設、コンタクトセンター、ECショップなどのエンドユーザーに課金型・ストック型のビジネスを提供していること、さらに高水準な売上高ストック比率(16年3月期単体ベース40.2%)の上昇が今後も期待できることなどを評価。17年3月期営業利益を16億3000万円(前期比18%増)、18年3月期を同21億6000万円(同33%増)と来期の高利益成長を見込んでいる。

■澤田ホールディングス <8699>  1,006円  +32 円 (+3.3%)  本日終値
 3日、澤田ホールディングス <8699> [JQ]が株主優待制度を新設すると発表したことが買い材料視された。毎年3月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、優待カタログに掲載した商品と交換できるポイントを贈呈する。付与するポイントは100株以上200株未満保有で1000ポイント、以下100株ごとに1000ポイント刻みで増え、最大は1000株以上保有で1万ポイントとなる。なお、商品はハウステンボスが販売する商品や長崎県の特産物などを予定している。発表を受けて、株主還元の拡充を期待する買いが向かった。

■NSユナイテッド海運 <9110>  266円  +8 円 (+3.1%)  本日終値
 NSユナイテッド海運<9110>が5連騰で昨年来高値を更新、明治海運<9115>も同じく5連騰で25日移動平均線を足場に上に放れてきた。ここ海運市況が底入れの兆しをみせており、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が前週末時点で35ポイント高と続急伸し939まで水準を戻しており、同指数に株価連動性の高い両銘柄には追い風となっている。明治海は17年3月期営業利益が前期比3割増の58億円予想と好調だ。また、ユナイテド海は17年3月期営業減益予想ながら18年3月期は増益転換が有望視され、PBR0.8倍台と指標面で割安なことが買いを誘っている。

■日本駐車場開発 <2353>  158円  +4 円 (+2.6%)  本日終値
 日本駐車場開発<2353>が高い。同社は駐車場のサブリースを手掛けるが、足もとの業績は国内外ともに好調に推移しており、3日取引終了後に発表した17年7月期第2四半期累計(16年8月~17年1月)の連結決算は売上高が109億7300万円(前年同期比27.1%増)、営業利益は17億1000万円(同92.6%増)、最終利益は12億5300万円(同91.4%増)と高水準の伸びを示した。これがポジティブサプライズとなり買いを引き寄せている。通期業績予想は従来見通しを据え置いているが、営業利益30億円(前期比51.7%増)に対する上期時点の進捗率は57%に達している。

■ファンコミ <2461>  823円  +20 円 (+2.5%)  本日終値
 ファンコミュニケーションズ<2461>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は3日、同社株のレーティングを「アンダーウエイト」から「ニュートラル」に引き上げた。目標株価は490円から800円に見直した。17年12月期の予想業績に基づくバリュエーションを見直したことで、目標株価を引き上げた。ただ、スマートフォン向けアドネットワーク「nend」の競争力が回復せず、新たな成長ドライバーに期待されているターゲティング・アドプラットフォーム「nex8」の収益モメンタムも強くはない、とみている。

■任天堂 <7974>  24,240円  +530 円 (+2.2%)  本日終値
 任天堂<7974>は軟調相場に逆行して続伸。株価は1月中旬以降、2万4000円近辺を上限とする底値ボックス圏で2カ月近くにわたりもみ合っていたが、目先フシを突破して離脱の動きをみせている。同社が前週末3日発売した新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ」は、据え置き型ゲーム機としては「Wii U」以来、約4年ぶりの発売となったこともあり、消費者のニーズを捉え出足絶好調の売れ行きを示している。家電量販店には事前予約で受け取りに来た人のほか、当日販売分を購入しようと大勢が詰めかけて長蛇の列ができる人気となったことから、これが引き続き同社の株価を刺激している状況だ。

■JXホールディングス <5020>  548.8円  +12 円 (+2.2%)  本日終値
 JXホールディングス<5020>、コスモエネルギーホールディングス<5021>など石油元売り企業の株価が総じて堅調、「石油」は業種別値上がりトップに買われたほか、国際石油開発帝石<1605>など資源開発関連にもしっかりした値動きが目立つ。前週末のWTI原油先物価格は72セント高の1バレル=53ドル33セントと4日ぶり反発、これを受けて関連銘柄に買いが優勢となっている。為替の円高傾向を受けて主力株が手掛けにくく、きょうはエネルギー関連株に相対的に買いやすさがある。

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