【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ヘリオス、SMC、ニトリHD
SMC <日足> 「株探」多機能チャートより
22日、システム物流中堅のハマキョウレックス <9037> が協和発酵キリングループの千代田運輸の全株式を取得し子会社化すると発表したことが買い材料視された。千代田運輸は山口県と福岡県に拠点を置き、医薬品・食品・自動車関連を中心に物流事業を展開している。同社は千代田運輸の子会社化を通じ、中期経営計画に掲げる中国エリアでの拠点拡充やシナジー創出を狙う。発表を受けて、千代田運輸の買収による業績への寄与に期待する買いが向かった。
■ヘリオス <4593> 1,907円 +72 円 (+3.9%) 11:30現在
22日、再生医療医薬品の開発を手掛けるヘリオス <4593> [東証M]がニコン <7731> と資本業務提携すると発表したことが買い材料視された。再生医療の早期実用化に向けて、同社が探索・開発する新規医薬品シーズをニコンが製造受託・画像評価の観点から支援する。資本面ではニコンを引受先とする103万7400株の第三者割当増資を実施。調達する19.9億円は創薬のための技術・特許の獲得費用や開発費用に充てる。発表を受けて、ニコンとの連携強化による収益拡大につながる医薬品の開発に期待する買いが向かった。
■SMC <6273> 32,600円 +1,140 円 (+3.6%) 11:30現在
SMC<6273>が大幅高、一時1770円高の3万3230円まで上昇、昨年11月29日につけた3万2990円を払拭して昨年来高値圏に躍り出た。第3四半期決算発表が通過したことで、マーケットは来3月期が今期推定比でどのくらいの伸びを見込めるかに視点が移りつつある。そのなか来期に過去最高純益更新の可能性が取り沙汰される同社株が注目されているもよう。市場では「22日、クレディスイス証券がレーティングを『ニュートラル』から『アウトパフォーム』、目標株価を3万3000円から3万7000円に引き上げたことが材料視された格好だ。同社株は昨年12月に空売りファンドの標的になった経緯があった。機関投資家の貸し株調達による売りが溜まっていた可能性があり、1月下旬以降、踏み上げ的な戻り相場に反映された形跡がある」(準大手証券ストラテジスト)という。なお、22日の大量保有報告で米運用大手のキャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニーが同社株を5%超保有していることが明らかとなっている。
■ニトリホールディングス <9843> 12,930円 +390 円 (+3.1%) 11:30現在
ニトリホールディングス<9843>がしっかり。22日の取引終了後に発表した2月度(1月21日~2月20日)の国内売上高で、既存店売上高が前年同月比7.4%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。自社開発商品のマットレス「Nスリープ」シリーズやソファ「Nポケット」シリーズが引続き売り上げを牽引したほか、布団・毛布・枕などの寝具寝装品、およびカーテンの販売が好調に推移した。なお、16年3月からの累計では前期比5.5%増となった。
■バンナムHD <7832> 3,230円 +60 円 (+1.9%) 11:30現在
22日、バンダイナムコホールディングス <7832> が配当修正を発表。17年3月期の期末配当を従来計画の12円→42円(前期は40円)に大幅増額修正したことが買い材料視された。業績好調を踏まえ、株主への利益還元を増やす。今期の連結経常利益は前期比12.3%増の570億円に伸びる見通し。配当権利日を約1ヵ月後に控え、配当取りを狙う買いが向かった。
■西松屋チェーン <7545> 1,303円 +20 円 (+1.6%) 11:30現在
西松屋チェーン<7545>が反発。22日の取引終了後に発表した2月度(1月21日~2月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比4.1%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。繊維商品部門を中心に、冬物クリアランスと新学期準備用品セールの販促効果で客数・買い上げ点数が大きく増加した。また雑貨商品部門では、新開発のPB品目が売れ数を牽引し堅調に推移した。なお、16年3月度からの累計では既存店売上高は前期比0.8%増となった。
■国際石油開発帝石 <1605> 1,143円 +16 円 (+1.4%) 11:30現在
国際石油開発帝石<1605>がしっかり。22日の取引終了後、子会社のインペックス南イラク石油を通じて権益を保有するイラク共和国ブロック10鉱区で試掘井を掘削した結果、油層の発見に成功と発表したことが好感されている。ルクオイル社(ロシア)と共同で同鉱区の掘削作業を実施した結果、ミシュリフ層で高い生産性を有する油層を発見。その後の生産テストで日量8000バレル以上の原油の生産を確認したほか、さらなる探鉱活動による評価結果次第では、豊富な埋蔵量を有する大規模油田となる可能性が極めて高いとしている。
■マキタ <6586> 7,860円 +40 円 (+0.5%) 11:30現在
22日、マキタ <6586> が3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。
■東芝 <6502> 205.9円 -18.8 円 (-8.4%) 11:30現在 東証1部 下落率2位
東芝<6502>が反落。前日に株価が2割高と急騰した反動もあり売りが先行している。前日は、半導体メモリー事業に関して出資を検討する企業やファンドに新会社の企業価値を2兆円以上に見積もるよう求めたとの報道が好感されたが、この日は東芝傘下の米原子力子会社ウエスチングハウス(WH)の社長が「建設中の米原発から撤退の可能性はない」と発言したことが伝わった。これを受け、米国の原発事業の先行きが依然、警戒されている。
■ヤマハ <7951> 2,906円 -16 円 (-0.6%) 11:30現在
ヤマハ<7951>は軟調。22日の取引終了後、インドネシアとインドに工場を新設すると発表したが市場の反応は限定的。今回の工場新設は、新興国の中間所得者層を中心に拡大が見込まれる楽器・音響機器への需要対応とシェア向上による成長を図るためとしている。インドネシアの新工場は18年8月に稼働する予定で、主にデジタルピアノの生産能力を増強するほか、全世界向けの電子楽器などを生産していく。インドでは19年1月に稼働を見込んでおり、拡大するインド・新興国市場向けの普及価格帯ポータブルキーボードまたはアコースティックギターなどを生産するとしている。
■JXホールディングス <5020> 530円 -1.1 円 (-0.2%) 11:30現在
JXホールディングス<5020>は反落。22日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近4月物が前日比0.74ドル安の1バレル53.59ドルと下落した。今晩発表される米原油在庫が増加するとの観測から原油先物には売りが膨らんだ。これを受け、同社株も軟調に推移しているが、株価の配当利回りは3.0%台と高く、下値には買いも流入しているようだ。
■デュアルタップ <3469> 2,189円 +400 円 (+22.4%) ストップ高 11:30現在
デュアルタップ <3469> [JQ]がストップ高。同社は22日午前、シンガポールの不動産会社Dennis Wee Realty(DWG)と業務提携したと発表。同日取引終了後に、DWGのグループ会社に販売用不動産を売却する契約を結んだと発表したことが買い材料視された。売却するのは東京都千代田区大手町のマンションで、売却価格は16年6月期連結売上高の10%に相当する額以上。売上計上は来期(18年6月期)を予定している。発表を受けて、DWGとの提携による今後の展開に期待する買いが殺到した。
■メドレックス <4586> 678円 +100 円 (+17.3%) ストップ高 11:30現在
メドレックス<4586>がストップ高の678円まで買われている。22日の取引終了後、同社が出願中のマイクロニードルの穿刺性を高めるための針形状に関する特許について、米国特許商標庁から特許査定の通知があったと発表しており、知的財産戦略強化につながるとの見方から買われているようだ。同特許は、同社のマイクロニードル技術の特徴である「確実な投与を実現するための『高い穿刺性』」に関する基本特許の一つで、日本においては既に成立している。なお、同件が17年12月期業績に与える影響はないとしている。
●ストップ高銘柄
デュアルタップ <3469> 2,189円 +400 円 (+22.4%) ストップ高 11:30現在
メドレックス <4586> 678円 +100 円 (+17.3%) ストップ高 11:30現在
以上、2銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース