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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~全般こう着のなかで個人主体による中小型株物色へ

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

21日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:全般こう着のなかで個人主体による中小型株物色へ
■外資系証券の注文動向:差し引き330万株の買い越し
■前場の注目材料:三井住友銀、りそなHD、関西の系列地銀統合へ


■全般こう着のなかで個人主体による中小型株物色へ

21日の日本株市場はこう着感の強い相場展開が続こう。20日の米国市場はプレジデンツデーの祝日で休場だったこともあり、引き続き商いは膨らみづらいだろう。また、昨日は寄付き直後に19115.11円まで下げたが、25日線や一目均衡表の雲上限といった水準が支持線として意識されており、底堅さがみられていた。13週線も支持線として機能しているなか、売り込みづらい状況であろう。

一方で22日に米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が公表されるため、この内容を受けて、より3月利上げへの思惑が強まる可能性を見極めたいところであるほか、トランプ大統領と議会がどのような政策で景気を刺激するのかが不透明なため、政策待ちとなる。さらに、東芝問題による需給面での影響が続くことになりそうであり、上値追いは慎重だろう。

そのため、物色としては前日に終日強含みに推移して日経平均を下支えしていたソフトバンクG<9984>の動向が引き続き注目されるほか、東芝<6502>の底入れを探る展開のなか、個人主体による中小型株にシフトしやすい。個人の需給状況は良好であり、東証2部、マザーズ、JASDAQのAIやIoT、フィンテックなどのテーマ株の循環物色は活発である。特にマザーズ銘柄には2月上旬を高値に足下調整をみせていたこともあり、仕切り直しの動きが意識されやすいだろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き330万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り570万株、買い900万株、差し引き330万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

02月14日(火):470万株の買い越し
02月15日(水):180万株の売り越し
02月16日(木):130万株の買い越し
02月17日(金):150万株の買い越し
02月20日(月):190万株の買い越し


■前場の注目材料

・米国市場は「プレジデンツデー」祝日の為休場
・シカゴ日経225先物(19260、+10)時間外
・円相場、1ドル113円10-15銭
・1月コンビニ既存店売上高、4か月連続増
・1月粗鋼生産2.7%増
・半導体製造装置、1月も需要増
・ギリシャ12月経常収支、赤字幅拡大

・三井住友銀<8316>、りそなHD<8308>、関西の系列地銀統合へ
・三井物産<8031>、米不動産運用会社へ出資
・東海東京証券<8616>、高木証券<8625>をTOBで買収へ
・双日<2768>、独化学品大手商社を買収


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・09:00  衆院予算委員会で中央公聴会

<海外>
・09:30 豪準備銀行2月理事会の議事要旨

《SK》

 提供:フィスコ

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