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【経済】【中国】京東方がアップルに有機EL供給か、成都工場は年内稼働へ

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

米アップル(AAPL/NASDAQ)がスマートフォン「iPhone」用の液晶パネル供給元として、中国最大手の京東方科技集団(BOEテクノロジー・グループ:200725/SZ)を採用することを検討しているもようだ。外電が報じたもので、アップルはここ数カ月にわたり、BOE製品のテストを行っているという。この報道について、BOEの幹部はコメントを差し控えたものの、成都市(四川省)に建設中の第6世代AMOLED(アクティブマトリクス式有機EL)工場が2017年内にも操業を開始することを明らかにしている。証券時報が16日伝えた。

アップルは現在、韓国のサムスンディスプレイとLGディスプレイから液晶パネルの供給を受けている。より安定した生産体制を確保するために、サプライヤーの拡充を検討しているようだ。アップルは次期「iPhone」でOLED(有機EL)パネルを採用する予定だが、同パネルは現在、世界的に供給が引き締まり、スマホメーカーなどによる争奪戦が激化している。

外電報道によると、アップルとBOEとの交渉は初期段階。BOEをサプライヤーに加えるかどうか、アップルはまだ最終決定を下していない。このため、BOEのパネルが採用されたとしても、18年以降に供給を開始する可能性が指摘されている。

一方、BOEは成都市のほか、綿陽市(四川省)でもAMOLED工場の建設を進めている。綿陽工場は19年に生産を開始する見込みだ。

スマホ向けの有機ELパネル市場は足もとで、サムスンディスプレイがほぼ独占。LGディスプレイ、シャープ(6753/東証)、ジャパンディスプレイ(JDI:6740/東証)、BOEなどがこの後を追う構図となっている。


【亜州IR】

《SK》

 提供:フィスコ

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