【市況】【杉村富生の短期相場観測】 ─ 徹底して強い銘柄を攻めるのがセオリー!
株式評論家 杉村富生
「徹底して強い銘柄を攻めるのがセオリー!」
●狙い目の順張りパターンの銘柄は?
短期・順張りでは流れに逆らわず、徹底して強い銘柄を攻める! ひたすら値動きを追う! これがセオリーである。すなわち、この手法が「勝利の方程式」との見方ができる。
反面、シンシア <7782> [東証M]、リネットジャパングループ <3556> [東証M]などのように“崩れ足”が出現した場合はすみやかに投げる。このケースでは売りをためらうと、引かれ腰は大ケガの元!になる。
一方、順張りパターンの銘柄はアズジェント <4288> [JQ]、エルテス <3967> [東証M]、農業総合研究所 <3541> [東証M]、WASHハウス <6537> [東証M]、イーレックス <9517> 、リファインバース <6531> [東証M]など。
アカツキ <3932> [東証M]、ヨシムラ・フード・ホールディングス <2884> [東証M]、アルバック <6728> 、アルファクス・フード・システム <3814> [JQG]などもそうだが、ファンドなど実需筋の買い、および投資グループの介入がみられる銘柄は強い。一時的に売られても5日移動平均線にミート、すぐに反発する。
アスカネット <2438> [東証M]は上放れ。大手自動車メーカーの採用が相次ぐ3次元ディスプレー「AI Plate」の材料性に加え、株価の強さはただならぬものを感じる。テレビにも組み込みが可能だ。ここは文句なしに攻めるところだろう。
●日経平均株価はPER17倍の2万1000円を指向!
全般相場についてはどうか。現在、日経平均株価の1株利益(予想ベース)は1236円(前期実績は1110円)だ。単純に計算すると、11%強の増益を想定している。妥当な水準ではないか。
ちなみに、日経平均株価の予想PERはここ数年、13~17倍のゾーンで動いている。仮に、1236円のEPSをPER17倍に評価すると、2万1000円の目標値が設定できる。このレベルが今年前半の上値のメドになろう。
為替については日米首脳会談の成功とFRBの利上げ(年内3回)方針を受け、当面は基本的に円安基調だろう。2~3月は1ドル=113~115円の動きと判断している。
原油価格はアメリカのシェールガス・オイルの増産が懸念材料だが、現状の価格では「増産は不可能」と考えている。したがって、1バレル=50ドル前後での強含みの状態が続くだろう。
これなら日本経済にとっては居心地の良い水準だろう。まあ、外部環境は徐々に株高を支援する状況が整いつつある。
2017年2月16日 記
株探ニュース