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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):研創、ピクセル、セラク

研創 <日足> 「株探」多機能チャートより
■研創 <7939>  426円  +47 円 (+12.4%) 一時ストップ高   本日終値
 15日、研創 <7939> [JQ]が株主優待制度を新設すると発表したことが買い材料視された。毎年3月末時点の株主を対象に保有株数100株以上でクオカード500円分、1000株以上で同1000円分を贈呈する。発表を受けて、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。

■ピクセルカンパニーズ <2743>  404円  +44 円 (+12.2%)  本日終値
 15日、ピクセルカンパニーズ <2743> [JQ]が、子会社のアフロが世界最大級IT見本市「CeBIT 2017」にスマートタクシーメーターを出展すると発表したことが買い材料視された。アフロは現在特定計量器である「タクシーメーター」のネットワーク・モデルを開発し、2017年中の製品化を目指している。法的に封印義務のあるタクシーメーター内の料金表パラメータファイル、およびサーバー上の認証済み料金体系ファイルの保護・担保に電子封印技術を応用したサービスシステムを開発するという。発表を受けて、自動運転車でも活用が期待される電子封印システムの開発による業績への寄与に期待する買いが向かった。

■セラク <6199>  4,670円  +335 円 (+7.7%)  本日終値
 セラク<6199>が4連騰で昨年10月11日につけた戻り高値4380円を払拭し一気に4600円台まで上値を伸ばしたほか、エイトレッド<3969>、チェンジ<3962>、ソフトブレーン<4779>、イノベーション<3970>などクラウド関連株が買われた。IoT時代の到来や、ビッグデータの本格普及がクラウド市場の急拡大を促しており、先駆する米国では首位のアマゾン・ドット・コムと2位のマイクロソフトがシェア争いで凌ぎを削るなど企業間競争が先鋭化している。日本国内でもNTTグループや富士通<6702>を軸に風雲急を告げる状況にあり、業界内の連携や合従連衡の思惑も底流している。このほか、IoT活用モバイルクラウド基盤「プラティオ」を今月6日から販売開始したインフォテリア<3853>や、コンピューターのクラウド化を活用し、業務の打ち合わせから納品までをネット上で完結するクラウドワーキングの担い手であるクラウドワークス<3900>なども注目されている。

■エヌアイデイ <2349>  3,860円  +260 円 (+7.2%)  本日終値
 エヌアイデイ<2349>が急伸し、昨年来高値を更新した。同社の出資先企業であるStudio Ousia(神奈川県藤沢市)はきょう、韓国のサムスン・ベンチャー・インベストメントを引受先とし、1億5000万円の第三者割当増資を完了したと発表。これが材料視されたようだ。Studio Ousiaは、2016年6月に自然言語処理における著名な国際会議「NAACL」内で開催されたQ&A形式のAI(人工知能)間のクイズコンペティションで優勝。このコンペティションで使われた技術をもとに質問応答システム「QA Engine」を開発している。サムスン・ベンチャー・インベストメントは世界的規模で自然言語処理やAI関連の主要ベンチャーの発掘・投資を積極的に行っており、Studio Ousiaの高い技術力が評価され出資に至った。

■GMOクラウド <3788>  1,930円  +90 円 (+4.9%)  本日終値
 GMOクラウド<3788>が後場一段高。同社はきょう、グループのGMOデジタルラボが運営している店舗アプリのオーダーメイド制作サービス「GMOおみせアプリ」で、買い物で利用可能なポイントを発行できるオプションプラン「ポイント+(プラス)」の提供を開始したことを明らかにした。なお前日15日には、「GMO電子契約サービスAgree」で、各種システム・サービスとの連携が可能になるAPI(サービスやアプリケーションなどソフトウエア同士をつなぐための仕組み)の提供をスタートさせたことを発表している。

■オンキヨー <6628>  132円  +6 円 (+4.8%)  本日終値
 オンキヨー<6628>が3日ぶりに反発。子会社オンキヨー&パイオニアイノベーションズが15日、米アップルの「iPhone」向けに、充電しながら通話や音楽を楽しめる専用イヤホン「RAYZ Plus」を3月下旬に発売すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っているようだ。iPhone7にはヘッドホン端子がなく、充電しながら音楽を聞けなかったが、新製品は世界初となるLightning接続用充電ポートをケーブルに装備することで、Lightning接続によるiPhoneやiPad/iPodtouchからの電力供給により、外部バッテリーを必要とせずに通話や音楽を楽しめるようにしたのが特徴。なお、価格はオープン価格としている。

■テセック <6337>  929円  +37 円 (+4.2%)  本日終値
 テセック<6337>が高い。同社は15日、中国市場での受注促進などを目的に、3月14~16日にかけて上海で開催される「セミコンチャイナ2017」に出展すると発表。新規受注などが期待されているようだ。「セミコンチャイナ2017」では、新しいコンセプトのDCテスタ「431-TT」の実機デモを行うほか、ウエハ測定工程における複数チップ同時測定を実現したDCテスタ「471-TT」の新戦略モデルを紹介する。

■AGS <3648>  1,814円  +63 円 (+3.6%)  本日終値
 AGS<3648>が4連騰で、昨年来高値を更新した。同社は15日取引終了後に、スマホアプリ開発ツール「Monaca」などを手掛けるアシアル(東京都文京区)と業務提携したと発表。今後の事業展開などが期待されているようだ。主な提携内容としては、スマホアプリのBtoB市場への浸透や金融機関向けFinTech分野などへの適用検討、同社データセンターを活用したスマホアプリの提供などを想定している。

■フジ日本精糖 <2114>  620円  +20 円 (+3.3%)  本日終値
 15日、東証がフジ日本精糖 <2114> [東証2]を16日売買分から貸借銘柄に選定すると発表したことが買い材料視された。日証金も16日約定分から貸借銘柄に追加すると発表しており、流動性の向上による売買活発化を期待する買いが向かった。

■ニチリン <5184>  1,815円  +52 円 (+3.0%)  本日終値
 15日、ニチリン <5184> [東証2] が決算を発表。16年12月期の連結経常利益は前の期比8.4%増の63.4億円と、従来予想の56億円を上回り減益予想から一転して増益で着地。続く17年12月期も前期比4.1%増の66億円に伸び、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期業績上振れは昨年11月以降の円安進行で為替差損が減少したことが主因。今期は自動車用ホースの販売拡大や生産・管理の効率化などで6期連続の増収増益を目指す。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比2円増の36円に増配する方針としたことも支援材料となった。

●ストップ高銘柄
 野村マイクロ <6254>  504円  +80 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値
 ミズホメディー <4595>  3,300円  +500 円 (+17.9%) ストップ高   本日終値
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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