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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ロート、前田建、森永

ロート <日足> 「株探」多機能チャートより
■インテージH <4326>  2,245円  +109 円 (+5.1%)  本日終値
 8日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が8%増益で着地・10-12月期も12%増益」が好感された。インテージホールディングス <4326> が2月8日大引け後(15:30)に決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比7.7%増の29.1億円に伸び、通期計画の42.5億円に対する進捗率は5年平均の65.3%を上回る68.7%に達した。
  ⇒⇒インテージHの詳しい業績推移表を見る

■ロート製薬 <4527>  2,070円  +87 円 (+4.4%)  本日終値
 8日、ロート製薬 <4527> が決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比6.1%増の129億円に伸びて着地したことが買い材料視された。円高や中国販売の低迷で減収となったものの、広告費や販管費の抑制などが奏功し、増益を確保した。通期計画の134億円に対する進捗率は96.8%に達していることから、通期業績の上振れを期待する買いが向かった。足元の円安進行も追い風になりそうだ。

■前田建設工業 <1824>  972円  +33 円 (+3.5%)  本日終値
 前田建設工業<1824>が後場一段高。午後1時ごろに発表した第3四半期累計(16年4~12月)の連結決算が、売上高3087億6100万円(前年同期比1.4%増)、営業利益181億6500万円(同40.9%増)、純利益176億2900万円(同24.0%増)と4割を超える大幅営業増益となったことが好感されている。主力の建築事業の粗利益が大幅に増加したことに加えて、製造事業やインフラ運営事業も好調に推移し業績を押し上げた。なお、17年3月期通期業績予想は、売上高4200億円(前期比4.9%減)、営業利益195億円(同4.3%増)、純利益190億円(同8.5%増)の従来予想を据え置いている。

■森永製菓 <2201>  4,955円  +145 円 (+3.0%)  本日終値
 森永製菓<2201>は反発。8日の取引終了後、17年3月期第3四半期累計(16年4~12月)の連結決算を発表。売上高は1508億5300万円(前年同期比8.8%増)、営業利益は168億8100万円(同56.2%増)と、営業利益は通期計画を上振れて着地した。「森永ココア」など菓子食品部門の主力ブランド全体が好調に推移したほか、「inゼリー」では機能性を訴求したマーケティングや広告展開などが奏功し、売り上げを伸ばしたことが寄与した。なお、通期業績予想は従来見通しを据え置き、売上高1920億円(前期比5.6%増)、営業利益165億円(同44.0%増)を見込んでいる。

■石油資源開発 <1662>  2,538円  +74 円 (+3.0%)  本日終値
 石油資源開発<1662>は続伸。同社は8日に17年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を1895億2800万円から2103億4900万円(前期比12.5%減)へ、営業損益を12億8500万円の赤字から8億8700万円の赤字(前期83億3600万円の黒字)へ、最終損益を3億4100万円の赤字から49億5900万円の黒字(同20億9000万円の黒字)へ上方修正している。最終損益段階では赤字予想が一転黒字化し、しかも前期比2.4倍の水準に膨らむ。原油および海外天然ガスの販売単価上昇や為替差損が解消し差益に転じること、旧社宅用地売却益を特別利益に計上することなども寄与する。前日の後場取引時間中の発表だが、引き続き業績高変化を評価する買いを誘導している。

■日本新薬 <4516>  5,760円  +130 円 (+2.3%)  本日終値
 8日、日本新薬 <4516> が決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比2.6倍の187億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。排尿障害改善剤や原薬の販売が大きく伸びたうえ、肺高血圧症治療薬に係る一時金の発生、海外売上に伴うロイヤリティ収入の増加などで収益が急拡大した。研究開発費や販管費の一部が第4四半期にずれ込んだことも大幅増益に貢献した。通期計画の133億円を既に41.3%も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ディー・エヌ・エー <2432>  2,554円  +49 円 (+2.0%)  本日終値
 ディー・エヌ・エー<2432>が続伸。8日の取引終了後に発表した17年3月期通期業績予想が、売上高1400億円(前期比2.6%減)、営業利益209億円(同5.5%増)、純利益284億円(同2.5倍)と営業増益を見込み、期末配当を30円(前期20円)としたことが好感されている。キュレーションプラットフォーム事業をめぐる問題から、減益への懸念もあったが、主力のゲーム事業で、任天堂<7974>との協業で配信した「スーパーマリオラン」が好調に推移していることや、さらに既存有力タイトルの強化と新規タイトルの投入に取り組むことなどが寄与する見通し。また、任天堂との提携タイトルのうち、2月以降に配信開始予定のタイトルは織り込んでいないとしていることから、業績上振れへの期待も強まっているようだ。同時に発表した第3四半期累計(16年4~12月)連結決算は、売上高1087億2000万円(前年同期比横ばい)、営業利益186億6300万円(同27.1%増)、純利益288億300万円(同3.4倍)だった。主力のゲーム事業が堅調に推移したことやスポーツ事業の好調、さらにショッピングモール事業のKDDI<9433>への譲渡などで営業利益は増益となったが、キュレーションサイト事業をめぐる問題で減損損失38億5900万円を計上したことや欧米子会社の解散に関する諸費用の計上があり、従来予想の223億円からは下振れて着地した。なお、欧米子会社の解散の進捗に伴い、過年度に計上した関係会社株式評価損にかかる繰延税金資産を計上しており、法人税等調整額を通じて純利益は従来予想の154億円から上振れた。

■ジオスター <5282>  974円  +14 円 (+1.5%)  本日終値
 ジオスター<5282>が7日続伸。17年3月期の大幅上方修正を材料に、前日は商い急増のなか株価を急騰させたが、きょうもその余勢を駆って上値追いが続いた。7日に、17年3月期の連結営業利益を20億円から27億1000万円(前期比2.4倍)へ上方修正した。同社はトンネルなど地下道路用工事向けのコンクリート製品である「セグメント」などを手掛け、東京外環道路向けを中心に好調な需要を捉えている。利益採算面でも工場の設備改造工事が順調であったことや、各工場の相互連携などによる合理化効果の発現、原価低減への取り組みなどが功を奏した。業績の大幅増額を受けて株主還元も強化、年間配当は17円50銭(前期実績は10円)としていることも、物色人気が継続する背景となっている。

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