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【市況】明日の株式相場見通し=手掛かり材料難で模様ながめ、円高進行懸念が重しに

トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(8日)の東京株式市場は、週末10日に予定される日米首脳会談を控え、手掛かり材料難のなか模様ながめ商状が一段と強まりそうだ。外国為替市場で1ドル=111円台での推移が継続すれば、輸出関連の主力銘柄に買いを入れづらい状態となる。

 市場関係者からは「前日に17年3月期通期の連結業績予想を上方修正したトヨタ自動車<7203>の終値は、前日比147円(2.26%)安の6346円と下落した。営業利益の増額幅が市場予想に達しなかったことで、売り優勢となったという。さらに、心理的な防衛ラインとされてきた1ドル=112円台を突破して円高・ドル安が進行したことで、輸出関連銘柄への業績悪化懸念が膨らんだようだ」との見方が出ていた。

 7日の東京株式市場は、売り優勢で始まったものの、その後は押し目買いに下げ渋る動きとなった。ただ、後場後半は再び売りに押されるかたちでやや下げ幅を広げた。日経平均株価終値は、前日比65円93銭安の1万8910円78銭と3日ぶり反落した。東証1部の売買代金は2兆610億9000万円と市場エネルギーは低下傾向にある。

 日程面では、16年年間と昨年12月の国際収支、日銀金融政策決定会合の主な意見(1月30~31日)、1月の景気ウォッチャー調査に注目。海外では、インド準備銀行(中銀)政策決定会合が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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