市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):タムラ、LIXILグ、三菱UFJ

タムラ <日足> 「株探」多機能チャートより
■タムラ製作所 <6768>  463円  +33 円 (+7.7%)  本日終値
 3日に決算を発表。「今期経常を15%上方修正」が好感された。タムラ製作所 <6768> が2月3日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比26.9%増の37.8億円に伸びた。併せて、通期の同利益を従来予想の40億円→46億円(前期は39.2億円)に15.0%上方修正し、増益率が1.8%増→17.1%増に拡大する見通しとなった。
  ⇒⇒タムラ製作所の詳しい業績推移表を見る

■ゴールドウイン <8111>  5,690円  +380 円 (+7.2%)  本日終値
 ゴールドウイン<8111>が反発。前週末3日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想について、売上高を592億円から604億円(前期比1.2%増)へ、営業利益を29億5000万円から37億円(同18.2%増)へ、純利益を30億円から34億円(同0.9%増)へ上方修正したことが好感された。アウトドア関連ブランドの堅調が牽引役となり、第3四半期累計(16年4~12月)業績が大幅増益を達成したことに加えて、第3四半期以降も秋冬物商品の消化が順調に進み、直営店の売り上げも好調で増収基調が続いていることが要因としている。また、業績予想の修正に伴い、従来55円を予定していた期末一括配当を5円増額し60円に引き上げるとあわせて発表した。なお、第3四半期累計決算は、売上高447億300万円(前年同期比3.1%増)、営業利益36億6100万円(同27.4%増)、純利益29億7900万円(同22.9%増)だった。

■日東紡績 <3110>  486円  +32 円 (+7.1%)  本日終値
 3日に決算を発表。「今期経常を一転微増益に上方修正」が好感された。日東紡績 <3110> が2月3日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比0.2%減の86億円となった。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の105億円→110億円(前期は109億円)に4.8%上方修正し、一転して0.2%増益見通しとなった。
  ⇒⇒日東紡績の詳しい業績推移表を見る

■ラック <3857>  1,250円  +78 円 (+6.7%)  本日終値
 3日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が10%増益で着地・10-12月期も45%増益」が好感された。ラック <3857> [JQ] が2月3日大引け後(15:30)に決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比10.5%増の12.6億円に伸びたが、通期計画の23.8億円に対する進捗率は53.2%となり、5年平均の53.3%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒ラックの詳しい業績推移表を見る

■日本電気硝子 <5214>  696円  +42 円 (+6.4%)  本日終値
 日本電気硝子<5214>が大幅続伸し、昨年来高値を更新した。前週末3日の取引終了後に発表した17年12月期の連結業績予想で、売上高2600億円(前期比8.6%増)、営業利益240億円(同22.6%増)、純利益170億円(同3.4倍)と2割を超える大幅営業増益見通しであることが好感された。液晶用基板ガラスの出荷が中国向けを中心に拡大が見込まれることに加えて、前期に米PPGインダストリーズ社から買収した欧州拠点の販売が通期で寄与する見通し。さらに、生産性の改善や費用削減などの取り組みも推進するとしている。なお、16年12月期決算は、売上高2394億1100万円(前の期比4.7%減)、営業利益195億7100万円(同11.2%減)、純利益49億6800万円(同48.4%減)だった。液晶用基板ガラスの価格下落が響いたほか、第3四半期までの為替差損の発生や、遊休資産について減損損失65億円弱を計上したことなども最終利益を押し下げた。

■LIXILグループ <5938>  2,790円  +154 円 (+5.8%)  本日終値
 LIXILグループ<5938>が後場上げ幅を拡大し昨年来高値を更新。午後1時ごろに発表した第3四半期累計(16年4~12月)連結決算が、売上高1兆3336億7200万円(前年同期比7.4%減)、営業利益693億200万円(同14.1%増)、純利益457億4900万円(同29.0倍)となり、営業利益が2ケタ増益で17年3月期通期計画の650億円を上回ったことが好感されている。ビルディング事業で近年の選別受注の結果や海外での進捗の遅れがあり、売上高は減収となったが、ウォーター事業が国内・海外における順調な成長とシナジーによる収益改善効果で増益となったことが全体の利益を押し上げた。また、前年同期の独Joyou問題対応費用など一過性費用の剥落なども寄与した。なお、17年3月期通期業績予想は売上高1兆7800億円(前期比5.8%減)、営業利益650億円(同66.6%増)、純利益380億円(前期256億500万円の赤字)の従来予想を据え置いている。

■アズビル <6845>  3,560円  +175 円 (+5.2%)  本日終値
 アズビル<6845>が大幅反発。前週末3日の取引終了後に発表した第3四半期累計(16年4~12月)連結決算が、売上高1789億5800万円(前年同期比1.4%増)、営業利益99億1100万円(同41.6%増)、純利益66億6500万円(同93.1%増)と4割強の営業増益となったことが好感された。受注残高の着実な積み上がりを背景に、国内既設建物向け更新案件が増加した空調管理事業のビルディングオートメーション事業が伸長したほか、半導体工場向け運転監視システムなどのアドバンスオートメーション事業が好調に推移した。また、のれん償却費の減少や為替差益の計上なども寄与した。なお、17年3月期通期業績予想は、売上高2600億円(前期比1.2%増)、営業利益190億円(同10.9%増)、純利益115億円(同39.1%増)の従来予想を据え置いている。

■ニッパツ <5991>  1,215円  +57 円 (+4.9%)  本日終値
 3日、ニッパツ <5991> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.84%にあたる690万株(金額で79億9020万円)を上限に、6日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は3日終値の1158円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■グンゼ <3002>  409円  +18 円 (+4.6%)  本日終値
 グンゼ<3002>は続伸。前週末3日の取引終了後、17年3月期第3四半期累計(16年4~12月)の連結決算を発表。売上高は1023億6600万円(前年同期比3.8%減)、営業利益は50億1900万円(同42.3%増)と、営業利益は通期計画を上振れて着地したことが材料視された。機能ソリューション事業では、メディカル分野において縫合補強材が好調に推移したほか、アパレル事業では主力ブランドのサブリナが全体を牽引したことに加え、レディースインナーを中心とした差異化商品の拡販と成長販路の拡大が奏功した。なお、通期業績予想は従来見通しを据え置き、売上高1350億円(前期比2.4%減)、営業利益40億円(同9.2%増)を見込んでいる。

■三菱UFJ <8306>  754.7円  +24.7 円 (+3.4%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>をはじめメガバンクが高い。前週末の米国株市場ではNYダウが大幅高となったが、これはトランプ大統領が金融規制の抜本的見直しを指示する大統領令に署名したことで、ゴールドマン・サックスやシティグループなど金融関連株が軒並み高に買われたことが原動力となった背景がある。この流れが東京市場にも波及した。また、三菱UFJは前週末3日取引終了後に第3四半期累計の連結決算を発表している。経常収益4兆3190億7000万円(前年同期比0.7%増)、経常利益1兆2122億円(同9.6%減)、最終利益7869億3800万円(同7.7%減)だった。金利低下の影響が融資事業の利ザヤ縮小に反映されたほか、海外事業も円高デメリットが利益押し下げ要因となった。ただ、株価面で減益決算は織り込まれており、四半期ベースでは16年10~12月期の連結経常利益は前年同期比12.5%増の4173億2700万円と2ケタ伸長を確保、収益トレンドは改善傾向を示していることで買い人気を後押ししている。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均