市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アイスタイル、ホシデン、ヤフー

アイスタイル <日足> 「株探」多機能チャートより
■アイスタイル <3660>  883円  +150 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 アイスタイル<3660>がストップ高。同社は若い女性層をターゲットに化粧品の情報サイトを運営するほか店舗展開も行う。サイトの広告出稿や法人向け課金サイトも伸長し収益を牽引している。3日取引終了後に発表した17年6月期第2四半期累計(16年7~12月)の連結決算は売上高が84億2600万円(前年同期比22.9%増)、営業利益は7億3100万円(同20.4%減)、最終利益は4億7400万円(同37.2%減)だった。SMBC日興証券は3日付で同社株の投資評価を「1」継続(目標株価940円継続)でフォローしている。同証券によれば「会社側は計画線での着地であり、 中期計画1期目としては順調なスタートを切れたとコメント。10~12月期では前年同期比24%増収、2.3%営業減益と第1四半期の35.7% 営業減益に比べるとモメンタムは大幅に改善してきた」と評価している。

■レック <7874>  4,415円  +700 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 3日、レック <7874> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の20億円→30億円に50.0%上方修正。増益率が2.9倍→4.4倍に拡大し、11期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、3回目となる。主力の清掃用品を中心に販売が好調に推移する中、コスト削減による採算改善が利益を押し上げる。併せて、今期の年間配当を従来計画の40円→46円(前期は40円)に増額修正した。同時に、3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表。最低投資金額は現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上や投資家層の拡大を好感する買いも向かった。

■ホシデン <6804>  1,015円  +150 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位
 3日、ホシデン <6804> が17年3月期の連結経常損益を従来予想の3億円の黒字→22億円の黒字(前期は51.3億円の赤字)に7.3倍上方修正したことが買い材料視された。円安による為替差損益の改善が利益を押し上げる。想定為替レートは1ドル=105円→113円に見直した。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の6円→8円(前期は10円)に大幅増額修正した。同時に、発行済み株式数(自社株を除く)の3.25%にあたる200万株(金額で22億円)を上限に自社株買いを実施すると発表。買い付け期間は2月6日から3月3日まで。株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■ドリコム <3793>  2,273円  +300 円 (+15.2%)  本日終値
 ドリコム <3793> [東証M] が続急騰し、昨年来高値を更新した。3日、同社は決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益が4.5億円の黒字(前年同期は3.2億円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。昨年11月にリリースしたスマホゲーム「ダービースタリオン マスターズ」が想定を上回る滑り出しで収益が急拡大した。既存の他社配信アニメ版権ゲーム「ONE PIECE トレジャークルーズ」「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストシューターズ」が国内外で引き続き好調を維持したことも黒字浮上に貢献した。併せて、非開示だった通期の業績予想は連結経常損益が5.6億円の黒字(前期は2.1億の赤字)に浮上する見通しを示した。

■ヤフー <4689>  529円  +68 円 (+14.8%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率4位
 ヤフー<4689>に物色人気が集中、一時ストップ高の541円まで買われ市場の注目を集めた。同社が前週末引け後に発表した第3四半期累計の連結決算は売上高6309億5700万円(前年同期比41.7%増)と大幅な伸びを示したものの、営業利益は1521億5800万円(同22.0%減)、最終利益1047億9900万円(同31.7%減)と低調だった。しかし、決算発表を受けて株価は大きく買い優勢に傾き、昨年来高値534円を一気に抜き去った。これについて市場では「今回の決算は数字的には前年同期の子会社の再評価益の反動から減益となったが、それについては織り込み済み。むしろ主力のネット広告事業が好調であることが確認され、これが評価材料となっている。また、野村証券が同社の決算を受けて強気の投資判断を継続し、目標株価を640円に引き上げていることも利いたようだ」(国内準大手証券ストラテジスト)としている。

■イビデン <4062>  1,779円  +213 円 (+13.6%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 イビデン <4062> が続急騰し、昨年来高値を更新した。3日、同社が17年3月期の連結経常損益を従来予想の60億円の赤字→1億円の黒字(前期は207億円の黒字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなったことが買い材料視された。電子部品、セラミックス関連製品ともに販売が想定以上に伸びることが寄与。円安による採算改善や為替差損益の改善も黒字浮上に大きく貢献する。なお、事業構造改革を進めているため、最終利益は前回の見通しを据え置いた。

■ミロク情報サービス <9928>  1,875円  +210 円 (+12.6%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 3日、ミロク情報サービス <9928> が決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比40.3%増の31.9億円に拡大して着地したことが買い材料視された。中小企業向けに主力の統合業務ソフトの販売が伸びたことが収益を押し上げた。通期計画の40億円に対する進捗率は79.9%に達し、5年平均の69.0%も上回った。併せて、業績好調や設立40周年などを踏まえ、期末一括配当を従来計画の20円→25円(前期は17円)に増額修正した。同社は昨年11月に発行済み株式数の1.27%となる40万株の自社株買いを実施しており、相次ぐ株主還元策の拡充を評価する買いも向かった。

■日本ピラー工業 <6490>  1,543円  +161 円 (+11.7%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 3日、日本ピラー工業 <6490> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の40.5億円→49億円に21.0%上方修正。増益率が15.9%増→40.3%増に拡大し、16期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。半導体業界の旺盛な設備投資需要を背景に、半導体製造装置向け樹脂関連製品の販売が伸びる。足元の円安進行も追い風となる。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の28円→34円(前期は28円)に増額修正したことも支援材料となった。

■日本水産 <1332>  593円  +47 円 (+8.6%)  本日終値
 日本水産<1332>が大幅高。同社は冷凍食品事業が好調で収益に寄与しているほか、サケの養殖事業も単価上昇の恩恵が及んでいる。前週末3日に17年3月期業績予想を上方修正、最終利益を120億円の減益予想から一転、140億円(前期比13.8%増)と2ケタ増益予想に増額している。SMBC日興証券では3日付で同社の投資評価を「1」継続とする一方、目標株価を従来の780円から810円に引き上げており、これが株高を助長している。同証券では「株式市場では同社の業績を“水産市況頼み”と捉える向きがあるが、同社の収益改善の質的転換は着実に進んでおり、株価のディスカ ウントも縮小へ向かい始めている」と評価している。

■新興プランテック <6379>  871円  +68 円 (+8.5%)  本日終値
 新興プランテック<6379>が後場急伸。午後2時ごろ、17年3月期の連結業績予想について、売上高を930億円から1000億円(前期比11.7%増)へ、営業利益を56億円から71億円(同4.5%増)へ、純利益を33億円から40億円(同2.6%増)へ上方修正したことが好感された。定期修理工事が想定以上に増加したことによる売上高の増加に加えて、それに伴う稼働率の向上と収益管理の徹底による工事収益の改善が貢献した。なお、第3四半期累計(16年4~12月)決算は、売上高701億2400万円(前年同期比17.5%増)、営業利益57億800万円(同34.2%増)、純利益37億9800万円(同64.6%増)だった。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均