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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):JCU、ホンダ、シャープ

JCU <日足> 「株探」多機能チャートより
■JCU <4975>  6,180円  +180 円 (+3.0%)  本日終値
 3日、JCU <4975> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の45.5億円→54億円に18.7%上方修正。従来の7.6%減益予想から一転して9.6%増益を見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。海外向けプリント配線板用めっき薬品、プラズマ装置の販売が好調に推移する中、円安による採算改善や為替差損益の改善などが利益を押し上げる。業績上振れに伴い、今期の期末配当を従来計画の60円→70円(前期は60円)に増額修正した。前日終値ベースの予想PERが12.8倍→10.7倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■ホンダ <7267>  3,493円  +70 円 (+2.0%)  本日終値
 3日、本田技研工業 <7267> が17年3月期の連結税引き前利益を従来予想の7700億円→9250億円に20.1%上方修正。増益率が21.2%増→45.6%増に拡大し、9期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。円安による採算改善や品質関連費用の減少、コスト削減の進展が利益上振れ要因となる。なお、第4四半期(1-3月)の想定為替レートは1ドル=100円→110円に見直した。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の88円→92円(前期は88円)に増額修正した。前日終値ベースの予想PERは14.9倍→11.3倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■シャープ <6753>  319円  +6 円 (+1.9%)  本日終値
 3日、シャープ <6753> [東証2]が17年3月期の連結経常損益を従来予想の163億円の赤字→2億円の赤字(前期は1924億円の赤字)に上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなったことが買い材料視された。コスト削減効果や構造改革の進展で採算が想定以上に改善するうえ、円安による為替差益の増加も利益上振れに貢献する。なお、下期の想定為替レートを1ドル=102円→110円に見直した。

■古河電気工業 <5801>  3,990円  +60 円 (+1.5%)  本日終値
 古河電気工業<5801>が4日続伸し、連日の昨年来高値更新となった。前週末3日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想について、売上高を8200億円から8250億円(前期比5.7%減)へ、営業利益を290億円から320億円(同18.0%増)へ、純利益を125億円から160億円(同59.9%増)へ上方修正したことが好感されている。北米を中心とした光ファイバー需要の増加などを背景に、インフラセグメントの情報通信ソリューション事業が好調に推移していることが要因という。また、昨年10月1日付でビスキャスから地中および海底送電線事業を譲り受けたことに伴い、負ののれん発生益52億5100万円を特別利益として計上したことも最終利益の押し上げに寄与したとしている。同時に発表した第3四半期累計(16年4~12月)決算は、売上高6049億3700万円(前年同期比6.2%減)、営業利益237億5600万円(同40.6%増)、純利益188億9200万円(同3.1倍)だった。情報通信ソリューション事業の好調に加え、銅箔事業の回復なども貢献した。

■トヨタ自動車 <7203>  6,493円  +48 円 (+0.7%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が続伸。前週末の米国株市場ではNYダウが180ドルを超える上昇を示し2万ドル大台に復帰、東京市場でも主力輸出株に買い戻しの動きがみられる。ただ、足もとで外国為替市場では1ドル=112円台半ばと円高水準でもみ合っているほか、トランプ大統領の打ち出す保護主義的政策に対する警戒感もくすぶる。トヨタはきょう引け後に決算発表を控えており、自動車セクターの業績に上方修正圧力が働くなかで、この結果にも市場の関心が高まっている。また、一部報道でスズキ<7269>と次世代技術をめぐって業務提携することで合意したと報じられ、これも株価を刺激しているもよう。なお、トヨタはきょう取引時間前に、スズキとの提携報道について「同社が公表したものではない。提携については、本日開催の取締役会に付議する予定であり、開示すべき事項が発生した場合には速やかに知らせる」とのコメントを出している。

■ジェイアイエヌ <3046>  5,910円  +40 円 (+0.7%)  本日終値
 ジェイアイエヌ<3046>が続伸。前週末3日の取引終了後に発表した1月度の月次売上高状況(速報)で、既存店売上高は前年同月比3.2%増と5カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。年末から実施しているウインターセールが好調だったほか、1月の新作をはじめとして、「メタル&コンビネーションアセテート」など、昨年9月以降販売してきたスポット展開商品が売り上げを牽引した。

■UACJ <5741>  306円  -49 円 (-13.8%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 3日に決算を発表。「今期経常を10%下方修正」が嫌気された。UACJ <5741> が2月3日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比47.0%増の128億円に拡大した。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の200億円→180億円(前期は120億円)に10.0%下方修正し、増益率が66.5%増→49.9%増に縮小する見通しとなった。
  ⇒⇒UACJの詳しい業績推移表を見る

■キョーリン <4569>  2,219円  -269 円 (-10.8%)  本日終値  東証1部 下落率5位
 キョーリン製薬ホールディングス<4569>は急落。株価は一時、前週末に比べ10%強下落した。3日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想の下方修正を発表したことが嫌気された。売上高は1200億円から1150億円(前期比3.8%減)へ見直したほか、最終利益は107億円から66億円(同51.6%減)へ減額した。国内では医薬品で粘膜正常化などの治療剤「ムコダイン」やぜんそく治療薬「フルティフォーム」などの売り上げが予想を下回った。また、米国での訴訟で和解関連費用10億円を特損として計上したことも響いた。

■シスメックス <6869>  6,210円  -490 円 (-7.3%)  本日終値  東証1部 下落率7位
 3日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)税引き前が17%減益で着地・10-12月期も25%減益」が嫌気された。シスメックス <6869> が2月3日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結税引き前利益は前年同期比16.6%減の371億円に減り、通期計画の528億円に対する進捗率は70.4%となった。
  ⇒⇒シスメックスの詳しい業績推移表を見る

●ストップ高銘柄
 アクセルマーク <3624>  1,461円  +300 円 (+25.8%) ストップ高   本日終値
 アエリア <3758>  2,170円  +400 円 (+22.6%) ストップ高   本日終値
 大木ヘルス <3417>  886円  +150 円 (+20.4%) ストップ高   本日終値
 フォーライフ <3477>  4,220円  +700 円 (+19.9%) ストップ高   本日終値
 エノモト <6928>  4,315円  +700 円 (+19.4%) ストップ高   本日終値
 など、10銘柄

●ストップ安銘柄
 タカタ <7312>  以上、1銘柄

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