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【材料】アイロムグループが続伸、京大iPS細胞研究所のニューロン作製に子会社技術が利用される

アイロムG <日足> 「株探」多機能チャートより
 アイロムグループ<2372>が続伸している。京都大学iPS細胞研究所は2日、センダイウイルスベクターを用いてES細胞/iPS細胞から脊髄運動ニューロンを簡便に作製する技術を開発したと発表。この研究で、同社子会社のIDファーマの中核技術であるセンダイウイルスベクターが用いられていることが材料視されているようだ。

 ベクターとは、治療用などの遺伝子を特定の細胞や臓器、組織に運搬し、その標的細胞内へ効果的に遺伝子を導入し発現する働きを持つ物質のこと。そのなかでも、IDファーマが独自に開発したセンダイウイルスベクターは、従来のベクターとは全く概念が異なり、細胞質内に留まるRNAゲノムを持ち、標的細胞の核に入ることなく遺伝子を発現するため、導入した遺伝子が染色体を傷つけることがない。今回の研究により、センダイウイルスベクターによる細胞への遺伝子導入技術がiPS細胞の作製だけでなく、分化細胞の作製においても広く活用されることが期待されている。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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