【市況】【↑】日経平均 大引け｜ 3日ぶり反発、好業績銘柄中心に押し目買いが優勢 (2月1日)

日経平均株価
始値　　18926.97
高値　　19155.79(14:23)
安値　　18916.18(09:01)
大引け　19148.08(前日比 +106.74 、 +0.56％ )

売買高　　20億3217万株 (東証1部概算)
売買代金　2兆5281億円　(東証1部概算)

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■本日のポイント

　１．日経平均は3日ぶりに反発、朝安後に切り返す。
　２．トランプ政策への波紋広がるも、値ごろ感から押し目買い優勢に
　３．トランプ発言で円高誘発、場中にドルが買い戻され風向き変わる
　４．決算発表を絡め、個別にも好業績銘柄をピンポイントで狙う動き
　５．売買代金は2兆5000億円台に達し、物色意欲は旺盛

■東京市場概況

　前日の米国市場では、NYダウは107ドル安と3日続落。トランプ米大統領の政策を巡る不透明感や主要企業による決算の一部が低調だったことから売りが優勢となった。

　東京市場では朝方安く始まったものの、その後は下げ渋った。後場に入ると買いが一段と厚みを増し、日経平均株価は上昇に転じた。

　1日の東京市場は前日の欧米株安や、為替の円高を受けて売り優勢で始まったがその後は押し目買いが優勢となりプラス圏に切り返した。トランプ米大統領の打ち出す政策に米国内外で波紋が広がるなか、前日の米国株市場ではNYダウが続落し、為替もトランプ大統領の円安批判を背景に1ドル＝112円台後半の推移とドル安・円高に振れた。朝方はこれが嫌気されたものの、日経平均は前日に先物を絡め330円近い下落をみせていたこともあって、その後は値ごろ感から安値を拾う動きが顕在化。取引時間中に為替市場でドルが買い戻され、円安方向に振れたことも追い風となり、後場の日経平均は一段高となった。主力株の一角が戻り足に転じたほか、決算発表を受けて好業績銘柄に物色の矛先が向かった。東証1部の売買代金は2兆5000億円台に達し、物色意欲は旺盛だった。

　個別では、三菱自動車<7211>が大商いで急伸、ソフトバンクグループ<9984>も堅調。スタートトゥデイ<3092>が物色人気となり、保土谷化学工業<4112>も値を飛ばした。ワタベウェディング<4696>はストップ高となり買い物を残した。大同特殊鋼<5471>、トクヤマ<4043>、日野自動車<7205>も活況高となった。レーザーテック<6920>、オムロン<6645>なども水準を大きく切り上げている。
　半面、任天堂<7974>が軟調、村田製作所<6981>も安い。アステラス製薬<4503>、富士フイルムホールディングス<4901>なども値を下げた。新光電気工業<6967>が一時ストップ安となり、ブレインパッド<3655>も大幅安となった。リコー<7752>、ディー・エヌ・エー<2432>、コニカミノルタ<4902>などの下げも目立つ。明電舎<6508>も売られた。

　日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は日東電 <6988> 、京セラ <6971> 、ファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、アルプス <6770> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約65円。

　一方、マイナス寄与の上位5銘柄はアステラス <4503> 、富士フイルム <4901> 、東エレク <8035> 、ＴＯＴＯ <5332> 、コニカミノル <4902> 。押し下げ効果は約31円。


　東証33業種のうち上昇は28業種。上昇率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)証券商品先物、(3)電気・ガス業、(4)繊維製品、(5)空運業。一方、下落率の上位5業種は(1)その他製品、(2)銀行業、(3)水産・農林業、(4)不動産業、(5)精密機器。

■個別材料株

△スタートトゥ <3092>
　4-12月期(3Q累計)経常が63％増益。
△トクヤマ <4043>
　4-12月期(3Q累計)経常が2.7倍増益。
△保土谷 <4112>
　17年3月期営業利益を上方修正。
△ＣＴＳ <4345>
　1→2の株式分割を実施。
△ワタベ <4696>
　第3四半期営業益3.8倍で通期計画を超過。
△大同特鋼 <5471>
　第3四半期営業益0.2％増で通期計画進捗率84％。
△テセック <6337> [ＪＱ]
　今期経常を2.5倍上方修正､配当も10円増額。
△ＡＳＴＩ <6899> [東証２]
　4-12月期(3Q累計)経常は3.2倍増益･通期計画を超過。
△三菱自 <7211>
　今期経常を一転黒字に上方修正。
△プロネクサス <7893>
　2.75％を上限に自社株買いを実施。

▼ＵＭＮ <4585> [東証Ｍ]
　16年12月期業績は計画下振れ債務超過の見込み。
▼新光電工 <6967>
　17年3月期営業利益予想を下方修正。

　東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ワタベ <4696> 、(2)スタートトゥ <3092> 、(3)プロネクサス <7893> 、(4)ＣＴＳ <4345> 、(5)保土谷 <4112> 、(6)大同特鋼 <5471> 、(7)三菱自 <7211> 、(8)日本電設 <1950> 、(9)ライク <2462> 、(10)テクマト <3762> 。

　値下がり率上位10傑は(1)新光電工 <6967> 、(2)ブレインＰ <3655> 、(3)日本調剤 <3341> 、(4)キャリアデザ <2410> 、(5)コニカミノル <4902> 、(6)ムゲンＥ <3299> 、(7)トランスコス <9715> 、(8)関電工 <1942> 、(9)リコー <7752> 、(10)明電舎 <6508> 。


【大引け】

　日経平均は前日比106.74円(0.56％)高の1万9148.08円。ＴＯＰＩＸは前日比6.1(0.40％)高の1527.77。出来高は概算で20億3217万株。値上がり銘柄数は1162、値下がり銘柄数は694となった。日経ジャスダック平均は2871.06円(2.2円高)。

［2017年2月1日］

株探ニュース