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【市況】米国株見通し:米経済政策の詳細見極めで方向感つかみづらい

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

S&P500先物 2264.00(+2.00) (19:25現在)
ナスダック100先物 5069.50(+6.00) (19:25現在)

19:25時点のグローベックスの米株先物はS&P500先物、ナスダック100先物は小動きに推移している。また、NYダウは20ドル高程度で推移。欧州は小幅ではあるが全般買い優勢の展開。

23日の米株式市場は下落。新政権が掲げる貿易政策への警戒感から欧州株が全面安となり、米国株も小幅下落して寄り付いた。トランプ大統領が開催した企業幹部との朝食会で、大規模な減税や規制緩和の方針が示され、一時的に上昇に転じる場面もあったが、政策への先行き懸念からその後は軟調推移となった。ダウ平均は27.40ドル安の19799.85、ナスダックは2.39ポイント安の5552.94。

米新政権が公約に掲げる経済政策の詳細を見極める動きから、方向感が掴みづらいだろう。また、米CNNは23日、国家安全保障担当のフリン大統領補佐官とロシア側との電話の通話記録について、米情報当局が内容を捜査していると報じている。違法かどうかの判断には至っていないと伝えているが、不安材料になる。

その他、決算ではアルコア、デュポン、コーニング、J&J、ベライゾン、ロッキードが予定されている。経済指標では製造業PMI(1月)、中古住宅販売件数(12月)が予定されている。また、議会予算局(CBO)が財政・経済見通しを発表する。

NYダウは足下でこう着が続いているが、一目均衡表では転換線、基準線に上値を抑えられている。遅行スパンは実線を割り込みつつあり、下方シグナルの発生が警戒される。

なお、英国最高裁は24日、政府がEU離脱手続きを開始するために議会承認が必要かどうかが問われた訴訟について、承認が必要とした一審判決を支持する判決を下した。こちらは想定内であり、市場反応は限られよう。

《KK》

 提供:フィスコ

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