【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):神戸鋼、三井物、リネットJ
神戸鋼 <日足> 「株探」多機能チャートより
神戸製鋼所<5406>が後場に入り下げ幅を縮めた。この日、米ゼネラル・エレクトリック(GE)社が製造する民間航空機向け大型エンジンに使用されるチタン合金鍛造品のサプライヤーとして、同エンジンの共同開発パートナーであるIHI<7013>から認定を受け、チタン合金鍛造品(シャフト)の供給を開始したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。シャフトやディスクと呼ばれる回転体部品は、航空機用ジェットエンジンに使用されるチタン合金鍛造品の中でも特に高い品質が要求されるほか、航空機用ジェットエンジンに使用されるチタン合金鍛造品としては最大級の大型部品となるという。神戸鋼では3年前から開発に着手していたが、今回、IHIから認定を得て量産供給を開始。日立金属<5486>との合弁会社日本エアロフォージで鍛造を行うとしている。
■東燃ゼネラル石油 <5012> 1,300円 -13 円 (-1.0%) 本日終値
東燃ゼネラル石油<5012>が反落。22日午後3時40分ごろ、同社の和歌山工場(和歌山県有田市)で火災が発生したことから、これを嫌気した売りが出たようだ。同工場の潤滑油製造装置付近で出火したとしているが、同工場では18日にもクリーニング作業中のタンクで火災が発生しており、業績への影響だけでなく、安全管理体制のあり方などに対する懸念も売りにつながっているようだ。
■三井物産 <8031> 1,641円 -8 円 (-0.5%) 本日終値
三井物産<8031>、三菱商事<8058>など総合商社株が底堅さを発揮。ここ原油市況は高値圏もみ合いとなっているが、前週末のWTI原油先物価格は1ドル高の1バレル=52ドル台半ばまで上昇、これが追い風材料となった。SMBC日興証券では商社セクターについて20日付でリポートを発行、業種格付けは「中立」だが、第3四半期決算では上方修正・増配の可能性に着目し、三井物産に注目としている。また、中国政府による原料炭の減産最強化があれば、三菱商事株の転換につながるという見解を示している。なお、商社セクターの18年3月期の注目点は、株価再評価のきっかけとして資源価格のアップサイドリスクと内部要因の進展としている。
■ゴルフ・ドゥ <3032> 395円 +80 円 (+25.4%) ストップ高 本日終値
ゴルフ・ドゥ<3032>がストップ高まで買われ、昨年来高値を更新。同社はきょう午後0時30分に、子会社がリラクゼーションサロン「ルアンルアン」をスタートしたことに伴い、株主優待品を追加すると発表。これまでの「株主優待割引券」に加え、新たに「ルアンルアン製品」を1単元(100株)以上保有する株主に贈る。具体的には、17年3月末時点の株主に対して「株主優待限定 ルアンルアン コスメセット」(セット合計税込み通常価格5486円)を贈り、次回(17年9月末時点の株主)以降は「ルアンルアン ハーバルフレッシュソープ ジャンボスティック90グラム」(税込み通常価格3456円)を贈る予定だとしている。
■リネットJ <3556> 6,480円 +1,000 円 (+18.3%) ストップ高 本日終値
リネットジャパングループ<3556>がストップ高まで買われた。全般相場が軟調となり、手掛かり材料難となるなかで、東京五輪関連としてのテーマ性が脚光を浴びているようだ。同社はインターネット上に展開するリサイクルショップで、「NETOFF」ブランドのネットリユース事業と、宅配便による使用済み小型家電を回収する「ReNet」によるネットリサイクル事業の展開が主な事業。小池百合子東京都知事は、五輪収入拡大のため、携帯電話に少量含まれている金などを回収しメダルを作る事業や、五輪関連グッズの販売などに注力することを表明していることから、パソコンや携帯電話なども回収対象とする同社に関連銘柄としての注目が高まっているもよう。また、昨年12月20日に新規上場した直近IPO銘柄で上値にシコリがないことも人気化に一役買っているようだ。
■NIC <5742> 1,190円 +124 円 (+11.6%) 本日終値
20日、エヌアイシ・オートテック <5742> [JQ]が17年3月期の連結経常利益を従来予想の5.8億円→6.7億円に15.6%上方修正。増益率が3.0%増→19.1%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。FA装置向けアルミフレームの大型案件の受注が伸びるうえ、アルミフレームの設計から組立までトータルサポートするサービスも好調で、売上が計画を上回ることが寄与する。
■ゲンダイエージェンシー <2411> 624円 +63 円 (+11.2%) 一時ストップ高 本日終値
20日、ゲンダイエージェンシー <2411> [JQ]が17年3月期の連結経常利益を従来予想の10.4億円→13.2億円に26.9%上方修正。従来の7.9%減益予想から一転して16.9%増益見通しとなったことが買い材料視された。12月の繁忙期における広告の受注獲得に加え、自社サイトの広告収入が想定より伸びることが寄与する。前日終値ベースの予想PERが12.1倍→9.4倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。併せて、シンガポールにカジノオペレーション事業を手掛ける子会社を設立すると発表。主力のパチンコホール向け広告の需要が低迷するなか、新たな成長事業として東南アジアのゲーミング業界への参入を図る。新会社はカンボジアでスロットマシンを中心とするカジノ遊技機器約300台を取得し、5月をメドに同国内で電子カジノ運営事業を開始する。
■五洋インテックス <7519> 116円 +11 円 (+10.5%) 本日終値
五洋インテックス<7519>が急伸。同社はきょう、子会社のレックアイが不動産収益物件情報提供サービス「IEZOW(いえぞう)」を開発し、サービスを開始したことを明らかにした。当初は、船井総研ホールディングス<9757>傘下の船井総合研究所のコンサルティングにおける不動産領域の勉強会会員企業約200社を対象に、情報の信頼性を確保するための登録サポートを含めた支援を行い、地方優良物件の流通の活性化を図るとしている。
●ストップ高銘柄
サイバーステップ <3810> 1,335円 +300 円 (+29.0%) ストップ高 本日終値
リミックスポイント <3825> 248円 +50 円 (+25.3%) ストップ高 本日終値
MXリス5 <1567> 2,000円 +400 円 (+25.0%) ストップ高 本日終値
santec <6777> 867円 +150 円 (+20.9%) ストップ高 本日終値
マーケットE <3135> 622円 +100 円 (+19.2%) ストップ高 本日終値
など、10銘柄
●ストップ安銘柄
タカタ <7312>
以上、1銘柄
株探ニュース