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【経済】【中国】トランプ政権下で中国の対米投資は拡大へ=政府系ファンドCIC


トランプ政権の誕生によって経済摩擦の激化が懸念される米中関係だが、中国側は対米投資がさらに拡大するとの見通しを示している。政府系ファンドである中国投資有限責任公司(CIC)の丁学東・董事長は16日、「トランプ氏が進めるインフラ建設政策によって、中国の投資チャンスは増加する」とコメント。「米中の相互補完性は強く、誰が大統領になっても、両国が協力することが世界経済にとって有利になる」と強調した。複数の香港メディアが17日伝えた。

CICの試算によると、米国のインフラ建設規模は今後、8兆米ドル(約913兆円)に上る見通し。国内の資金だけでは足りず、海外からの投資に依存する必要がある。そうした状況下で中国の対米投資は拡大し、中国企業による企業買収の機会も増える見込みという。

CICにとって米国は最大の投資先だ。現在、海外投資ポートフォリオのうち約4割を米国が占めている。中国企業による米国への投資について、丁董事長は「米国当局による審査は慣例的なものだが、ダブルスタンダードが適用されないことに期待する」とも述べた。

このほか、丁董事長は世界経済の見通しについても言及。依然として不透明な要素が多いものの、商品相場の上昇がロシア・ブラジル経済を下支えし、中国も6.5%前後の成長を維持するなど、前向きな材料も揃いつつあるとの見解を示した。「米中が貿易摩擦を回避すれば、世界経済が不透明な要素を克服し、安定を維持できる」と指摘している。

外貨準備の運用機関として、CICは2007年に設立された。運用資産は2000億米ドルを超えている。


【亜州IR】

《SK》

 提供:フィスコ

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