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【市況】高岡隆一の【今日のポイントとヒント】 「トランプ・ラリー第二幕の条件」


日経平均株価に調整の気配をうかがわせている。ここではその調整要因を整理してみよう。まず、米国長期金利は昨年12月15日に2.6%でピークを打ち一旦、調整推移している。円ドルも昨年12月15日118.66円をピークに円高傾向だ。トランプ相場の特徴が米国長期金利上昇と円安ドル高にあったとすれば、両者のピークアウトは日本株への警戒サインとも読めるはず。

◆また、225採用銘柄で25日移動平均線を割り込んでいる銘柄数は100を超え、約半数が調整サインを点滅中だ。日足重視の投資家には25日線割れは注意信号のはずである。

◆このような調整サインにもかかわらず大きく下げないのは、良好な需給が影響している。年間6兆円も買い越すと公言する日銀の存在。だから、12月15日よりも4円前後も円高になっていても調整が僅かなのはこのためであると思う。

◆目先は調整含みと想定しつつ、円高が強まるなら押し幅は拡大方向に。逆に、上を期待するなら、米国長期金利が12月15日水準を超えた段階からトランプ・ラリー第二幕が始まると考える。当然だが、為替も円安を強めるだろうから、日本株も2万円台の活躍が期待できるはずだ。

2017年1月15日 記


情報提供:高岡隆一の株価天気予報

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