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【市況】個別銘柄戦略:米金融株の決算を受けメガバンクなどに関心も

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

トランプ次期米大統領の就任式を控えていることもあり、こう着感の強い相場展開になりそうである。日経平均は価格帯別出来高をみると、比較的商いの膨らんでいる水準を下回る半面、現在は商いの薄いところに位置しており、短期筋の売り仕掛け的な商いには注意する必要があるだろう。13日にはJPモルガン・チェースなど米金融株の決算が発表された。JPモルガンの2016年10-12月期の純利益は前年同期比24%増だった。トランプ相場を受けたトレーディング収入の増加が寄与し、市場コンセンサスを上回っている。バンク・オブ・アメリカもコンセンサスを上回っており、この結果を受けた週明けのメガバンクの動向も注目される。

その他、外部環境の不透明感を警戒するなか、リスクを回避する流れから相対的に出遅れているセクターや中小型株での個人主体による値幅取り狙いの売買に向かいやすいと考えられる。先週はフィンテック、ブロックチェーンといった銘柄が賑わう場面がみられていた。全体の方向感が掴みづらい状況のなかでは、より値動きのよい銘柄やテーマ株等に短期資金が集中しやすいだろう。

《WA》

 提供:フィスコ

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