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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):さくらネット、ディップ、セブン&アイ

さくらネット <日足> 「株探」多機能チャートより
■さくらインターネット <3778>  1,134円  +150 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 さくらインターネット<3778>がストップ高。12日の取引終了後、産業技術総合研究所(産総研)と「超先端材料超高速開発基盤技術プロジェクト」を共同研究する先端素材高速開発技術研究組合(Hi-Mat)のスーパーコンピューターシステムに同社の高火力コンピューティング基盤が採用されたと発表しており、これを好感した買いが入っている。同プロジェクトは、材料開発と計算科学の融合・連携によって革新的機能性材料の創成・開発の加速化実現を目的としたもの。今回の受注の契約金額は5年間の総額で約21億円で、4月1日からの提供開始を予定している。なお、同件が17年3月期業績に与える影響は軽微としている。

■ディップ <2379>  2,595円  +217 円 (+9.1%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 ディップ<2379>は大幅高。同社は12日取引終了後、17年2月期第3四半期累計(2016年3月~11月)の単独決算を発表。売上高は247億1600万円(前年同期比25.8%増)、営業利益は67億2900万円(同35.0%増)、最終利益は44億200万円(同40.9%増)と大幅増収増益だった。企業の旺盛な求人需要を背景に飲食業界や小売業界などを中心にアルバイトの求人広告が拡大し収益を押し上げている。安倍政権が掲げる「働き方改革」が、派遣社員向けサイトへの広告出稿需要などを喚起している。これを評価する買いが流入している。

■セブン&アイ <3382>  4,832円  +382 円 (+8.6%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 セブン&アイ・ホールディングス<3382>が急反発。12日の取引終了後に発表した第3四半期累計(16年3~11月)連結決算が、売上高4兆2889億2900万円(前年同期比5.0%減)、営業利益2740億600万円(同5.0%増)、純利益755億3800万円(同39.8%減)と営業増益となったことが好感された。北米のコンビニエンスストア事業でガソリン売り上げが減少したことや、円高による目減りなどがあり、売上高は減収となった。ただ、主力の国内コンビニ事業が既存店売上高の伸長と粗利率の改善で増益となったことに加えて、イトーヨーカ堂などスーパーストア事業も値引きの見直しなどで採算が改善し利益を押し上げた。また、セブン銀行など金融関連事業も好調に推移した。なお、スーパーストア事業や百貨店事業の減損損失などが膨らんだことで、純利益は大幅減益を余儀なくされた。17年2月期通期業績予想は、従来見通しを据え置き、売上高5兆7700億円(前期比4.6%減)、営業利益3530億円(同0.2%増)、純利益800億円(同50.3%減)を見込んでいる。

■プレナス <9945>  2,514円  +158 円 (+6.7%)  本日終値
 プレナス<9945>が4連騰し昨年来高値を更新した。12日の取引終了後に発表した第3四半期累計(16年3~11月)連結決算が営業利益53億4000万円(前年同期比13.1%増)、純利益29億5100万円(同0.1%増)となり、2ケタ営業増益で着地したことが好感されている。既存店売上高が前年実績を下回ったことや、直営店の加盟店への移管が進んだことで、売上高は1059億3900万円(同2.9%減)と減収だったが、不採算店の退店を図った効果や、仕入れコストの低減、広告宣伝費の減少などが寄与し、減益だった上期から一転して増益を確保した。なお、17年2月期通期業績予想は、売上高1428億円(前期比2.1%減)、営業利益75億円(同15.6%増)、純利益43億円(同18.4%増)の従来予想を据え置いている。

■エボラブルアジア <6191>  2,758円  +168 円 (+6.5%)  本日終値
 エボラブルアジア<6191>が大幅高で新値追い。同社は12日、銀行11行と総額25億円の当座貸越契約(ないしコミットメントライン契約)を結んだと発表。財務基盤の強化につながるとして評価されているようだ。同社では今回の契約で投資余力が約50億円になったとしており、この資金を目標としている取扱高1000億円を目指すための戦略的な大型M&Aなどの資金に投資するとしている。

■アカツキ <3932>  3,480円  +190 円 (+5.8%)  本日終値
 アカツキ<3932>が後場一段高。この日、3月下旬に福岡オフィスを開設すると発表しており、これを好感した買いが入った。グローバルにゲーム事業を推進する国内第2の拠点として設立するもので、福岡の中心地の一つである天神にオフィスを開設。今後数年間をかけて福岡拠点の組織拡大を行っていくとしている。

■ライフコーポレーション <8194>  3,375円  +175 円 (+5.5%)  本日終値
 ライフコーポレーション<8194>が6日ぶり反発。12日取引終了後、17年2月期第3四半期累計(2016年3月~11月)の連結決算を発表し、売上高は4850億800万円、営業利益は85億6400万円、最終利益は53億5300万円で着地したことが好感されている。今期から連結財務諸表を作成しているため、前期との比較はない。新規店舗の積極出店および既存店舗の改装が全体の業績に寄与した。また、クレジットカードの発行に加え、電子マネー「LaCuCa(ラクカ)」による決済サービスが開始されるなど販売促進の施策が奏功した。なお、通期業績予想は従来見通しを据え置き、売上高6600億円、営業利益127億円、最終利益75億円を見込んでいる。

■サイゼリヤ <7581>  2,870円  +123 円 (+4.5%)  本日終値
 サイゼリヤ<7581>が大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が12日付のリポートで、投資判断「ホールド」を継続し、目標株価を2200円から2800円に引き上げたことが好感されている。アジア事業で積極的なスクラップ&ビルドが寄与し、低迷していた上海や広州の既存店売上が下げ止まりの傾向にあると評価。海外に加えて、国内でも新業態のパスタ専門店「Mariano」や、サイゼリヤ業態での小商圏立地対応の実験が成功すれば店舗増ペースが加速する可能性があるとしている。なお同証券は、17年8月期営業利益予想を96億円から110億円(会社計画93億円)へ、18年8月期を同100億円から114億円へ引き上げた。

■技研製作所 <6289>  1,969円  +50 円 (+2.6%)  本日終値
 技研製作所<6289>が4日ぶりに反発。12日取引終了後に発表した第1四半期(16年9~11月)連結決算が、売上高67億1500万円(前年同期比12.8%増)、営業利益15億9900万円(同9.9%増)、純利益11億2600万円(同8.9%増)と増収増益となったことが好感されている。建設機械事業が、圧入機サイレントパイラーを使用する防災関連の公共工事を中心に全体的に需要が伸びていることに加えて、圧入工事事業でインプラント工法(油圧式杭圧入工法)の受注が高水準で推移していることが寄与した。なお、17年8月期通期業績予想は、売上高250億円(前期比13.5%増)、営業利益48億円(同16.8%増)、純利益32億円(同17.4%増)の従来予想を据え置いている。

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